なんで不倫をするのか? と疑問を持たれている人もいると思いますが、男性は「あー何だか今日は不倫がしたいな」と思って不倫をしている訳ではありません。
今回は、男性が不倫をしたくなる瞬間の心理を紐解いてみました。
男性に限った話ではありませんが、不倫をする男性の心理状態を見てみましょう。
安らぎが欲しい?
不倫をする今その瞬間の心理とは違いますが、不倫に走る人の動向として、心のどこかに安らぎ、すなわち、精神的な安定を求めている傾向が挙げられます。
その要因は様々ですが、自覚しているにせよ、していないにせよ、傍から見れば何の問題もない家庭で真面目に働いている旦那さんであっても、心の中は疲弊し渇いていて、心の安定を求めるために、他の女性に興味ないし愛を求めてしまうことがあります。
大抵は自覚していないケースが殆どで、というより、日頃から自分の心理を自己分析している人が少ないだけなのですが、本能的に女性を求める側面はあるものの、それだけではなく、心の自己防衛のために、安らぎを求め、その求めた先が女性であり不倫なのです。
そのため、心の安定を求める先が女性以外にある場合、例えば、ペットや趣味で心が満たされる場合、不倫に走らないこともあります。
誘惑やOKサインに生物的に反応!チャンスだと思う?
不倫をしたくても相手がいないとできません。そして、不倫に至るケースには、女性側から誘ってくるケースもあります。
あからさまに夜のお誘いをする人もいれば、既婚者だと理解しつつも感情を抑えられず好意を示してくるお誘いもあるのですが、そういった誘惑に男性と言うのは生物的に少なからず反応するものです。
その時、理性と本能で葛藤する人もいれば、本能が先行して「不倫はダメ」という心の良心の声が響かない人もおり、そういう人は「チャンス到来」と即座に判断してしまうのです。
勿論、タイプじゃない人からの誘いには反応しないと思いますが、「もっと深い関係になりたい」と思える人からの誘いなら、本能が勝るのではないでしょうか。
再三言いますが、不倫をしたくても相手がいないとできません。
男性は何も拒む相手を無理やりに襲っている訳ではなく、良い雰囲気になって相手が受け入れてくれたら、男として純粋に反応してしまい不倫に至るのです。
元々不倫目的じゃなくても、話しているうちに艶っぽい会話になることもありますし、最初から好意があるケースもあります。
また、「落とす」というプロセスを楽しむ人、やりたい目的しかない人など、不倫に至るまでの人物の心理状況は様々ですが、いずれにせよ、相手が受け入れてくれたら本能的に反応し、嬉しく思いチャンスと思うのが大抵の男です。
これは複雑な心理と言うより、短絡的で、楽観的で、性欲に忠実で、不倫に対しての男性の倫理観がまだまだ弱いからだと思います。
男は単純明快!「したい」と思うからするのです
女性の場合は、自分を納得させるため、行いを正当化させるために、何らかの理由をつけたがります。
例えば、「寂しい思いをさせた旦那が悪い」「先に旦那が不倫をしたから、自分もしていい」「不倫を機に旦那に優しくしてあげたら、家庭が円満になるかも」「好きだから仕方がない、これは禁断の愛」などですが、これが後付けにせよ違うにせよ、女性の場合は正当化ないし、背徳に対する心の均衡、心の安定のために、理由を付けたがる傾向が強いです。
だからこそ女性は、不倫をした男性に対して「なんで不倫をしたの?」と動機を問い詰めるのかもしれません。
ですが男性の場合、特に不倫に関して言えば、開き直る人はいますが、行いを正当化させるための理由を付けるような人はあまりいません。
だからこそ、女性から不倫のことを責められれば、常套句の「魔が差した」を答えに挙げるのですが、「魔が差す」の言葉の意味、不倫をする心理というのは、単に「したかった」というだけなのです。
サル以下か! と思うかもしれませんが、男性というのは女性のように器用に脳が働かないので、このように端的な思考回路な人が多いのかもしれません。
不倫も恋愛!ダメとわかっていても求めてしまう
不倫が必ず遊びの関係とは限りません。
不倫も一つの恋愛ですから、たとえ不倫だとしてもその心理には、純粋な恋心、違う女性との第二の人生を夢見る希望、ときめきや純粋な興味など、普通の恋愛と同じ心理が隠れています。
一つ違うと言えば、その恋が不倫であり、当人たちにとっての障害であるということです。
その障害が恋を燃え上がらせる要因にもなることは何とも皮肉な話ですが、不倫も恋愛なのですから、ダメとわかっていても求めてしまうのは人間だから。
不倫が本気の恋愛の場合、男性は色々と考えてしまう傾向が強いです。
奥さんのこと、子供のこと、慰謝料に養育費、親権もそうですし会社のことや相手の諸々の事情など、気持ちが強ければ強いほど、男性というのはアレコレ考えがちなのです。
「魔が差す」瞬間というのが一線を越える時とするなら、本気の不倫であっても特別な心理は隠れていません。
そういう時は、雰囲気や流れや勢いですから、頭が真っ白状態か、不倫相手のことで頭がいっぱいでしょう。
「好き」とか「欲しい」とか、そういう感情でその瞬間は動いているということですが、勿論、背徳感情は心のどこかにあると思います。
でもその刹那は、アレコレと考えていたモヤモヤが、どこかに消し飛んでしまうものなのです。
さいごに
なぜ不倫をするのか、そこにはどのような心理があるのか、今回の内容を要約すると
「妻じゃ心が満たされない」「妻じゃ夜が満たされない」「他の女性としたい」「いい雰囲気になったから…」「相手のことが好きだから」というところでしょう。
人間の心は複雑に見えますが、行動に至る心の起因は至極単純なもの。
不倫を悪魔の所業と思っている人もいますが、所詮は人の業。
罪を憎んで人を憎まないように、誰にでも心の弱さはあり、また、愚かで、大切なものを見失うこともあるのです。
(瀬戸 樹/ライター)
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