夫の不倫が発覚したら、あなたならどうしますか?
サエリさん(仮名)は、不倫の現場に突撃するという思い切った行動に出ました。
今回はサエリさんなりの夫の不倫との向き合い方を前後編でご紹介します。
前編では、夫がサエリさんの妊娠中にサエリさんの知り合いと不倫をしていることが発覚したことをお伝えしました。
後編では、不倫を知ったサエリさんがとった行動とそれにより夫婦関係がどう変化したか、をご紹介します。
怪しい出張の正体は、妻の妊娠中の不倫旅行
いつ不倫の事実に気づいていることを夫と不倫相手の女性に告げようか、と悩んでいたときに、夫から週末は出張で2泊するという報告を受けました。
元同僚に確認すると、案の定、出張の予定はないようでした。
そもそも、海外から水産物の輸入をする仕事をしている彼の通常の出張先はチリやアメリカです。
2泊なんて中途半端な出張は初めてだったのでその時点で「不倫旅行だな」と感づきました。
夫のパソコンの履歴から発覚した旅行先は軽井沢でした。
軽井沢の寿司屋やレストランを張り切って予約していることもわかり、ゲンナリしました。
こっちはつわりで苦しんでいるっていうのに、なに旅行楽しんどんねん! と心のなかの関西人が激しくツッコミを入れました。
夫が不倫相手と泊まっている旅館を予約してみた
しかも宿は、私たちが恋人同士だった時代に、いつか泊まってみたいねと言っていた憧れの高級旅館でした。
むかついたので、勢いでおなじ日時に、その旅館のなかで一番いい部屋を私もブッキングしました。
不倫旅行の一泊目の深夜、絶対この時間にふたりは夜の営み真っ最中なんだろーな、という時間を見計らって扉をノックしました。
訝しげな顔で出てきたのは、夫でした。
私の顔を見て、みるみるまに顔色を変えました。
それから室内にお邪魔すると、不倫相手の女性がいました。
すっぴんで、ビールを飲んで頬が赤くなっていましたが、私の登場で、一瞬にして顔色が青白く変わりました。
その場で不倫関係を問い詰め、淡々と事実確認を行いました。
いつから不倫が始まったのが、どういった頻度で逢引していたのか、ふたりの真剣度はどれくらいなのか、慰謝料を支払う意思はあるのか……すべて密かに録音していました。
不倫相手の女性に慰謝料請求。夫にはどんな制裁を与えよう?
相手の女性が不倫を認めたので、自宅に帰ってから内容証明を送付し、慰謝料150万円を支払ってもらいました。
彼女は大手商社の正社員なので、慰謝料は簡単にとれました。
夫は平謝りで、涙を流して謝ってきました。
でも、もう彼の涙にはなんのありがたみも感じませんでした。
またかよ、と思っただけでした。でも私は、許したふりをしました。
もうすぐ出産ですから、夫がいた方がなにかと便利だと思ったからです。
しかも、会社もやめてしまっていましたから、子育てしていくうえで収入源は手放せません。
ただ、だからといって、夫の罪を許すつもりは毛頭ありません。
今はただ、復讐のタイミングを伺っているだけです。
復讐は5年後、10年後、もしくは彼が死ぬ間際かもしれません。
いつになるかわかりませんが、必ず不倫をしたことを後悔させてやるつもりです。
そのときがくるのを今は虎視眈々と待っています。
(今来 今/ライター)
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