平和な夫婦生活に水を差すような存在は、許せませんよね。
でもそれが、パートナーに裏切られていることを知らせてくれる存在だったとしたら……?
「こんなに仲がいいのに、不倫なんてするはずはない!」
橋本さんはそう信じていたので、現実的な話を突然振られて困惑します……
そんな、ある女性の人生を揺るがしたエピソードを、今日は赤裸々に語っていきたいと思います。
平和な時間を、不倫報告で乱された日
その日は、夫が出張で不在でした。
夜ご飯は適当に買ったもので済ませようと、仕事帰りにスーパーへ寄って、ついでに缶チューハイも買って、お一人様を満喫する準備万端でした。
「すみません、橋本さんですか?」
突然スーツ姿の男性に声をかけられて、鼻歌も中断です。
「いきなりお声かけしてすみません。私、岡田と申します。お話ししたいことがあって……旦那さまのことで」
丁寧な態度なので立ち止まって話を聞くことにしましたが、警戒は解けません。
緊張しながら次の言葉を聞いて、頭が真っ白になりました。
「実は、あなたの旦那さんと私の妻が……身体の関係を、不倫をしているんです」
不倫相手の旦那から教えられた不倫の事実
「……あの?」
「探偵を雇って調べましたから、確かです。慰謝料の請求なども視野に入れているので、奥さまには伝えないとと思いまして……本来なら弁護士とか探偵を介して伝えるべきところを、こんな方法ですみません」
どうやら、この男性は本気のようでした。
「すみません、今日はもう急ぎますので」
「あっ、いえこちらこそ呼び止めてしまってすみません! こちらが私の名刺です、何かあったらご連絡ください」
丁寧に両手で差し出された名刺をとりあえず受け取って帰路へつきましたが、心ここにあらずでした。
平凡な人生を送ってきて、大好きになった旦那と結婚して4年。
自分は幸せ者だと思っていました。
見知らぬ誰かの言葉よりパートナーを信じたい
言われてみれば、このところは夜誘っても乗り気じゃないことが多かったなぁ。
お弁当についてきたお新香をポリッと噛むと、しょっぱい味が口いっぱいに広がりました。
でも、夫婦になったのだからマンネリくらいある、と思って上手に付き合ってきたつもりでした。
うまくかわすんじゃなくて、むきあわないといけなかったのかもしれません。
「……いや、そもそもどうして今日いきなり声かけてきた人の言葉を信じてるんだろ」
グイッとチューハイを飲むと、何だかどうでも良くなってきて、この日はそのまま寝ました。
私は旦那を信じる。
そんな気持ちを強く持ちながら、深く眠りました。
不倫相手の旦那は諦めなかった
何事もなく出張から帰ってきた夫には何も言わず、これまで通りの生活を続けること1ヶ月。
いつも通り郵便受けを開けると、差出人不明の封筒がありました。
あやしく思いながら開くと、そこには夫と見知らぬ女性がホテルへ入っていく写真が入っていたのです。
それも、場所を変えていくつも。
半分無心で写真を次々見ていたのですが、6か所目のホテルの建物を見たところで頭痛がして、写真を伏せました。
勢いで何枚か床に落ちましたが、拾う余裕もありません。
あの人だ……本気なんだ……
旦那の不倫に対する感情もありましたが、それよりも1ヶ月前に突然話しかけてきた男性の顔がハッキリと浮かんでいました。
怖い。
こんなこと、あっていいはずがない。
エスカレートする行動にサレ妻は……?
橋本さんは、こうして旦那さんの不倫と向き合うことになったのですが、敵は旦那さんや不倫相手だけではなさそうです。
このあと彼女は、旦那さんの不倫とどう向き合っていくことになるのでしょうか?
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は11月1日(月)20:30に公開予定!お楽しみに!
(廣瀬伶/ライター)
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