「あなたの夫が不倫している。私の妻と」
見知らぬ男性から突然そんなことを言われたら、あなたは信じるでしょうか?
いたずらの可能性もあります。
あなたの夫を失脚させたい人かもしれません。
あるいは、本当にW不倫に手を染めているのかもしれません。
悩みに悩み、ひどく苦しんだ女性が体験したエピソードの後編。
お待たせいたしました、どうぞご覧あれ。
前編をまだお読みでない方はこちら→『「あなたの夫、不倫してますよ」W不倫相手の旦那がやってきた【前編】』
不倫も、見知らぬ男の行動も、私を追いつめる
翌朝まで考え抜きましたが、自分が戦う相手が一体誰なのか、正直わからないままでした。
旦那の不倫は許せません。
でも、突然のことすぎて現実であるとなかなか思えず、混乱していました。
そして何よりも、私に突然話しかけてきた挙句、自分の妻と私の旦那との不倫の証拠である写真を大量に送りつけてきた男に対する恐怖と怒りで、いっぱいいっぱいでした。
とにかく、動かないと。
押しつぶされそうになりながら、次の休日に旦那と話をすることにしました
ここではっきりさせなきゃ。不倫を暴く
「単刀直入に聞くけど、不倫してるでしょ」
「えっ、なんで……」
「別にそれで離婚しようってわけじゃないから」
旦那は複雑そうな顔をしながら謝ってきました。
とりあえず、これで話ができそうです。
「実は、不倫相手の夫が大激怒で、慰謝料とか裁判とかそういう話になりそうなんだよね。どうするの?」
想定外とは言わせません。
不倫をする以上、リスクくらいは理解していたはずです。
言葉を失って口をパクパクさせる旦那に、その間抜けな顔に、さっきまでの恐怖心が少し落ち着くのがわかりました。
少し冷静になって、旦那を見つめました。
「とりあえず、不倫相手の女性と話をしてよ。なるべく円満に解決できるように」
「わ、わかった……」
「直接会わないでよ? 会って話すなら、第三者を付けてね」
サレ夫の意味不明な行動に引きこもり
それから、1週間ほどはなかなか話がまとまらず、苦しい時間を過ごしました。
その間に一度、不倫女の夫から電話がかかってきて、具体的な慰謝料の話をされました。
お互い離婚して、慰謝料で幸せを手に入れようというお誘いでした。
自分は離婚するつもりがないことを伝えると、急に怒りだし、あなたは不幸な人だ、とか、卑怯者の味方をするなんて同類だぞ、とか散々なことを言い始めたので、すぐに電話を切って着信拒否しました。
家から一歩でも出ればあの男がいるかもしれない、と洗濯物を干しにベランダへ出ることすらできず、3日ほど会社は休んで、ひたすら引きこもっていました。
不倫が生むぬは地獄だけ
最終的に、W不倫ということで慰謝料は不問ということに落ち着きました。
おかしくなってしまった不倫相手の夫は、精神科にお世話になっていると聞いています。
当事者同士が軽い気持ちで始めた不倫が、どれほど周囲に影響を与えるのか。
旦那もこれに懲りて二度とこんな真似はしないと固く誓ってくれたので、今では平和に暮らしています。
こんな思いをする人がこれ以上出てこないことを祈ります。
(廣瀬伶/ライター)
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