「ヒカリさん、息子が……あなたの夫だけど、不倫しているのよ」
夫の出張中に、息子を連れて義両親の家を訪ねた日。
義母から打ち明けられたのは衝撃の事実でした。
幸せだった結婚生活が崩れていく過程。
そのエピソードを赤裸々に綴ってまいります。
ぜひご一読あれ!
目次
義母から突然の知らせ。息子は不倫しています
「あの、お義母さん……今なんと?」
腕の中でぐっすりと眠る息子を気にしながら、聞き間違いだろうか、と考えました。
「あなた以外はみんな知っていることなんだけど。不倫しているのよ」
え? みんな知っている?
なにを……夫の不倫を?
「今日から行ってる出張も……とても言いづらいんだけど、出張自体は本当だけど、不倫相手の女と一緒に行ってるわよ」
「えっ……あ、そ、そうですか」
「ヒカリさん、この件に関しては本当にごめんなさい。こんな息子だなんて、恥ずかしいったら……どんなに謝っても足りないわ……」
「あぁ……お、お義母さん、顔をあげてください。彼の不貞については、本人と話し合いますから」
夫の身内から打ち明けられた不倫に怒りよりも呆れて
翌日になり、自分の家へ帰ると、胸に大きな穴があいて冷たい風が通り抜けているかのような感覚に陥りました。
申し訳なさそうに謝るお義母さんの手前、顔をあげてください、なんて言ってしまったけれど。
ああするのは、まともな大人としては当たり前のことだし、もっともっと謝ってくれるくらいでちょうどよかったな、なんて考えたり。
夫も同じように謝ってくるだろうか、心の底から後悔してこれからは私と息子のために尽くすと誓ってくれるだろうか……と想像してみたり。
もしこれでダメになったら、息子と私はどこへ行けばいいんだろう。
そのとき、夫が帰ってきました。
整理のつかない頭で不倫から帰ってきた夫を迎える
「ただいま、ヒカリ。……こっちは寝てるみたいだね」
「うん。あのね、ちょっと話があるんだけど」
疲れてると思うけど聞いてほしい、と言うと、すんなり座ってくれました。
だから私も、単刀直入に「出張の間、会っていた人とはどれくらい?」
夫は動揺しているようでした。
バレないと思っていたのでしょう。
それもそうです、だって、自分の家族には知られているのに、嫁には気づかれていなかったのですから。
「い、一年くらい……」
「そう」
ということは、当時息子はまだ6ヶ月。私の妊娠中だったようです。
「ご、ごめん、申し訳ない……! 謝って許されることじゃないけど、ごめんなさい!」
「うん」
「彼女とは今すぐ縁を切るから……」
「そうして」
不貞行為を本人が認めたところで傷つく心は癒えない
夫のこのような反応は想定外でしたが、下手に言い訳をされるよりはいい反応でした。
もちろん、これで許したわけではありませんし、相手の女がこの1人だけなのかどうかもわかりません。
今後、より用心して他の女性と関係をもつ可能性もあります。
された側は、考えることがたくさんあるんです。
正直、離婚も少しは考えました。
というより、離婚届は自分の分をさっさと記入して用意することにしています。
でも、息子のことを考えると……少なくとも謝って不倫女との縁をその場で切る、という誠意を見せてくれた夫であればいてくれた方がずっといい。
そう考えて、私は今の生活を続けることにしました。
サレ妻が抱える不安と息苦しい日々
それからは毎日不安でした。
少しでも夫の帰りが遅くなれば心配だし、早く息子を保育園へ預けて自分も働きに出たい気持ちでいっぱいです。
夫が出張だと言えば、実家に帰って不安を紛らわせながら過ごしました。
だから、夫の動きに不審な箇所を見つけるのは、すごく簡単でした。
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は8月29日(日)21:30に公開予定!お楽しみに!
(廣瀬伶/ライター)
■子持ちサレ妻の身近な脅威……保育園の先生と夫の不倫。幸せだった結婚生活は今【前編】
■【ep1】どうするサレ妻!?子供を利用してママ友と不倫するイクメン夫に制裁を
■二度目はない!不倫前科持ち夫の最悪不倫にサレ妻は……【前編】