倫理的に「不倫は罪」と考えている人は多いでしょう。
ですが、厳密には、不倫は犯罪ではありません。ではなぜ不倫はバレると慰謝料などのペナルティが発生するのでしょうか。今回は、不倫のペナルティについて解説していきます。
不倫は犯罪じゃない。でも不法行為ではある
そもそもですが、犯罪とは何でしょうか?
法律的には、「刑法に違反して、刑罰対象となる行為」のことを犯罪といいます。不倫については、刑法で罰則を定められていませんから、犯罪とは呼べないのです。
ですが、民法の709条および710条には、「不法行為による損害賠償請求ができる」と記載されています。不倫は、ここで記載されている「不法行為」にあたると解釈されるため、損害賠償請求の対象となりえるのです。
どこからが不倫になる? キスまではギリセーフ!
不倫をすると慰謝料を請求される可能性がでてきます。
不倫の慰謝料の相場は約40万円~200万円と言われており、少ない金額ではありません。
では、具体的にどこからが不倫になるのか確認しておきましょう。
①好意のある異性と毎週のようにふたりきりでご飯を食べている
②「愛している」「好き」「触りたい」などのメールを送りあっている
③キスしたりハグしたりしている
④セックスしている
①から④のなかで、どれが不倫にあたると思いますか?
「どれも許せない! 不倫だ!裏切り行為だ」と思われる方も多いでしょう。
どれも裏切り行為のように見えますが、実際に不倫と認定され、慰謝料請求が可能なのは④だけです。法律的には、不倫とは不貞行為、つまり肉体関係をともなうもののみに限定されます。
独身の女性が不倫によって負う代償。お金だけで済まない場合も
つぎに、独身の女性が不倫によって負う代償について確認しておきましょう。
第一に、先ほど申し上げた慰謝料を請求される可能性がでてきます。つぎに、会社などでバレた場合は、昇進などに差しさわりがでてきたり、会社に居づらくなってしまう場合もあります。
また、不倫を自分が続けたことによって、結婚に対するイメージが悪いものになってしまったり、結婚した後も、夫の浮気を疑ってしまう可能性もあります。
既婚の女性が不倫によって負う代償。家族や子供を失うリスクも
既婚者の女性が浮気をした場合も、自分の夫や、浮気相手が既婚者だった場合には浮気相手の妻からも二重に慰謝料を請求されるリスクが発生します。
また、不倫によって離婚を突き付けられたり、最悪の場合には、親権を夫にとられてしまい、子供と一緒に生活できなくなる可能性もでてきます。また、専業主婦だった場合には、経済的基盤を一夜にして失う危険性もあります。
さいごに
今回は、不倫は犯罪行為なのか、など法律上の不倫の定義と、不倫によって負うペナルティにはどういったものがあるのか、について解説してきました。
不倫は犯罪ではありませんが、不法行為にあたります。不倫がバレて訴えられた場合には、慰謝料を支払わなくてはならない可能性もあります。また、経済面だけではなく、精神的にも大きなダメージを受ける可能性も出てきます。
不倫のペナルティは想像していたより大きくなる場合がありますので、不倫を続ける場合には、リスクを覚悟しておく必要があるでしょう。
今来 今/ライター
■出張マジレスホロスコープ#4「不倫相手とこのまま一緒になっていいのでしょうか」
■実は彼女や奥さんがいるウソつき男性の特徴
■不倫にはまりやすい画数ランキング