結婚相手が別の家庭を持ち、二重生活を送っていることに気づいたら、ショックで立ち直れませんよね。
弓子さん(仮名)は、夫に別の家庭があることに気づいた不運な女性のひとりでした。
しかし、彼女は泣き寝入りするのではなく、行動を起こしました。今回は弓子さんの体験談を前後編でご紹介します。
貧乏生活から一転、玉の輿に!
母子家庭で育った私が、自分の家が貧乏だと気がついたのは小学校に入ってからでした。
私物はすべて姉のお下がりで、姉の服はフリーマーケットやバザーで安く仕入れたものでしたから、私はお古のお古を着ていたんです。
父親が誰かも母は教えてくれませんでした。わかっているのは、父は私たちが生まれていることを知っているのに、養育費を一度も払わないロクでもない男だったということだけです。だから、会いたいとも思いませんでした。
小さいころから、私の願いはただひとつ、この貧乏暮らしから抜け出して、明日の心配をせずに安心して生きたい、それだけでした。
中学を卒業した直後から印刷工場で働き始めて、17歳になった頃、年齢をごまかして地元にキャバクラで働き始めました。そこで出会ったのが夫です。
夫は当時37歳。
かなり年上でしたが、会社をいくつも経営していてお金持ちだったことと、優しくて頼り甲斐があるところに惹かれて付き合いだし、子どもができたことがきっかけで結婚しました。
夫との新婚生活は夢のようでした。彼は私の生い立ちを全て知っていて、母にも仕送りをしてくれて、姉が大検を受けて大学に入学できることになった際は、学費まで負担してくれたんです。
彼に別の家庭があることが発覚
でも、何の不安もなく幸せな気分でいられたのは最初の10年ほどでした。
11回目の結婚記念日を間近に控えたある日、夫がスマホを家に忘れたんです。
かかってきた電話に、夫からかと思い応対したら、知らない女の人からでした。
女の人は、あ、すいません、仕事のことで、とかなんとかモゴモゴ言い訳をして、慌てて電話を切りました。ピンときました。浮気をしているんだなって。
周囲からはお金目当ての結婚だと言われていましたが、私は夫のことを本気で愛していました。だから、嫉妬したんです。
愛情がなければ、ほかに家庭があっても気にならなかったと思います。
夫からは毎月150万円の生活費を受け取っていましたから、それで私立探偵を雇いました。
探偵は二週間で証拠を掴んでくれました。
探偵が私に見せてくれた写真は衝撃的なものでした。そこには、彼と、彼と同い年くらいの女の人と、5歳くらいの小さな女の子が写っていたんです。
探偵の調査によると、彼は仕事と偽って、週の半分くらいを別宅で過ごしているということでした。
絶対に許せない。
そう思いました。しかし同時に、離婚するとなれば、こんな悠々自適な生活は送れなくなるということもわかっていました。
元の貧乏生活には戻りたくありませんでした。
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は10月4日(月)20:30に公開予定!お楽しみに!
(今来 今/ライター)
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