今回は、既婚者と恋愛し、自覚なく不倫という泥沼に足を踏み入れてしまったエピソードを紹介します。
飲み屋で出会ったユウタと婚約し、幸せの絶頂にいた、ナオミ。
しかし、「妊娠したかも」と告げたユウタの反応は、どこかおかしいものでした……。
妊娠にまさかのカミングアウト……?
わたしは、「妊娠したかも」とユウタにつげると、ユウタの顔は青くなっていました。
「え……?どうしたの?」「妊娠って、絶対なのか?」
「ううん、妊娠検査薬使ったわけじゃないからまだ確定ではないけど……」
「そうか……」
予想と全然違うユウタの反応。まさか、子供を作る願望がないとか?
「子供できたら嫌なの?」わたしは恐る恐る聞きました。
「子供できても産めないよ」
わたしは、心臓がドキッとするのがわかりました。
「どうして?」
「俺、結婚してるからさ……」
「え!?」
結婚してる?どういうこと?
わたしは、体が震えてくるのがわかりました。
まさかの彼は既婚者だった
「結婚してるってどういうことなのユウタ……。」
彼は、重い口調で話しだしました。
実は彼には、遠距離婚をしている奥さんがいるのだと話しだしました。仕事の関係で、やむを得ず離れて暮らすことになったのです。
普段は別々で暮らしているけれど、お互いの家へ会いに行ったり両家で食事をとったりして細々と夫婦生活を送っているのだとか……。
「正直、一緒に過ごしてない奥さんより気持ちがあるのはナオミ。ずっと一緒にいたいとも思ってる。だからナオミが俺と結婚したいと思ってる気持ちはなるべく尊重したかった。でも、ごめん。奥さんは別にいるから子供ができてもナオミとの子は産めないんだ」
そんな……。わたしは、彼とほぼ毎週一緒にいて、婚約したも同然の仲でした。
「自分が彼の妻」という認識が、既にわたしのなかにあったのです。
でも、本当は既に違う奥さんがいたなんて……。不倫されていたような、不倫してしまっていたような、複雑な心境になりました。
わたしたちが選んだ道とは
彼が既婚者だった、という話をしてから数日後、生理がきました。
「遅れてただけだったんだ」
ホッとしている自分と、少しだけ残念に感じている自分がいました。あの話をしたあとも、彼は変わらず接してきます。
だけど、わたしがしたいのは不倫じゃない……。奥さんがいるくせに、わたしにも結婚をほのめかしてくるなんて。
わたしは彼と別れる決意を固めました。
その後わたしは幸せな恋愛に向かっていくために、独身限定の婚活パーティに足を運び、新しい婚約者を作りました。
前の彼みたいな強い魅力はないけど、とても大切にしてもらえていて、今はとても幸せです。
どれだけ好きでも不倫はできない
ナオミは、大好きな彼を手放し新しい幸せを手に入れました。
どれだけ燃えるような恋だったとしても、相手が既婚者である以上、それは「遊び」にしかなりません。
傷ついた分、ナオミには今度こそ幸せな恋をして欲しいですね。
(ライター/mashu)
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