保育園の先生と、仲睦まじく手を繋いで歩くところを目撃したマチ子さん。
それも、毎週仕事で帰りが遅くなる日に決まって会っていたよう。
悲しみに暮れている場合ではありません。
どうやって後悔させようか、策を練り始めます。
育児に積極的な夫の素顔を暴く。後編、スタートです!
前編をまだお読みでない方はこちら→「子持ちサレ妻の身近な脅威……保育園の先生と夫の不倫。幸せだった結婚生活は今【前編】」
浮気された側の苦悩……不倫が生む闇
夫に、保育園の先生との不倫を後悔させようと思い立ったはいいのですが、これまでまったく知られずによく関係を築いたものだな……と感心してしまって、策を練るつもりにもなりません。
夫が『仕事』から帰ってきたらどんな顔をすればいいのかも、ちっともわかりません。
これまで、夫とはうまくやってきたつもりです。
「お互い忙しくて、付き合ってたころみたいにはいかないね」
なんて話もたまにして、レスだけど美桜がある程度大きくなるまでの辛抱だから一緒に乗り越えよう、と約束してきました。
それでも我慢できないときには、ちゃんと相談するように約束だってしました。
口約束だからいけなかったのでしょうか?
裏切られた側は、どうやってこの胸に空いた穴を埋めればいいのでしょうか?
持つべきは友。いよいよ不倫夫を追い詰める
そういえば、と思い出したのは、旦那の不倫が原因で離婚したことのある友人の存在。
さっそく連絡してみると、親身になって話を聞いてくれました。
「とりあえず、今日彼が帰ってきたら、それとなく聞いてみたら? それで謝ってきたら、見込みあるから別れないほうがいいよ。とぼけるようだったら、早いところ弁護士見つけな」
そういうものかな、と思いながら夕飯を作ったり美桜の世話をしているうちに帰ってきた夫。
「今日は会議を早めに切り上げられたよ、美桜は?」
いちおう、心配している様子だったので。
娘の顔を見せてあげてから、夕飯を出して向かい合うように座ると「ありがとう」と笑顔を見せてきます。
不倫が幸せを生むことはないとサレ妻は語る
「うん、それはかまわないんだけど……私に隠してること、ない?」
え? と本気でわからないというように考え始めたので、
「今日、美桜を迎えにいくときにあなたの後ろ姿を見たの。外回りなんてする仕事じゃないと思ってたから、見間違えかなーとか考えたけど、やっぱりどうしても似てるから、気になって」
ちょっと言いすぎたかな、と思いながらも、これで白状しなければ友人の言う”見込みなし“だと言えるはず。
すると
「……ごめん。それ、確かに俺です……」
みるみるうちに顔中汗まみれになる夫を見るのは初めて。
それから、少しだけ詳しく話を聞いて、目の前でまほ先生とは別れさせて、簡単なものですが、「二度と不倫をしない、もしした場合にはなんでも私の言う通りにする」という旨を紙に残しサインさせ、この話は終了にしました。
素行が直っても一度犯した過ちは消えない
正直、不倫を認めてくれれば気持ちが楽になるだろうと、話をする前は思っていました。
実際に経験すると、不倫をしていることを容認された方が気分が悪いものなんだろうと思います。
否定してくれたら怒りで忘れられただろう嫌悪感を、もろに味わっている感じ。
もう二度と味わいたくありません。
今のところは問題なく、これまで以上に家事育児を積極的にやってもらっています。
これから先もずっと、そうしてもらうつもりです。
私は一生、苦しむんですから。
(廣瀬伶/ライター)
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