夫の不倫が発覚した際、ほとんどの場合、不倫の事実を隠蔽するか、平謝りします。
しかし、中には、「不倫しているけれど、それがなにか?」と開き直るケースもあります。
由美子さん(仮名)の夫も、開き直って堂々と不倫を続けました。
今回は、不倫を正当化する夫と立ち向かった由美子さんのエピソードの後編をご紹介します。
前編では、独身時代に由美子さんが職場の上司と不倫していたことをあげつらい、「だから俺も不倫していいのだ」という謎理論で不倫を正当化した夫の言動をご紹介しました。
後編では、由美子さんが開き直る夫に不倫をやめさせた方法をご紹介します。
まだ前編を読んでいない方はコチラ!→■開き直っている夫へ制裁!不倫現場へ義両親と共に突撃【前編】
義両親に相談したら義母が最大の味方に
夫の不倫が発覚してから一ヶ月後のとある週末、「友だちの家に遊びに行く」と夫に嘘をついて、義両親の家に出かけました。
そこで、私はこれまでのことをすべて義両親に打ち明けました。
正直に、自分の罪も話しました。結婚する前に、既婚者の上司と不倫をしていたということを打ち明けることは、勇気が必要でした。
ですが、夫と対決するためには、すべてをさらけ出しておく方が得策だと思ったのです。
不倫をしていたことは、義両親から軽蔑されるかもしれないと思いました。
今、夫が不倫に走っていることも、私に落ち度があると言われるかもしれない、とも思いました。
ですが、意外なことに、話を聞き終えた義両親は、私の境遇に同情し、夫に対して憤ってくれたのです。
とくに義母は、「ありえない。そんな息子に育てた覚えはない。こらしめてやりたい」と言ってくれたのです。
ふたりはすぐに夫に説教すると言ってくれ、そのまま3人で家に戻ることにしました。
不倫現場に遭遇!不倫相手の反応は?
家に帰ると、玄関には夫のものより一回り小さいスニーカーが脱ぎ捨てられていました。
家の奥からシャワーの音が聞こえます。まさか……耳を疑いました。義両親も異常を察知して、お互いに顔を見合わせました。
私は、靴も脱がずにバスルームに突進し、扉を開けました。そこには、夫と元後輩の女の子が、仲良くシャワーを浴びている姿がありました。
不倫相手の女子は、顔面蒼白になり、夫は憮然として「なんでいるんだよ」なんて喚いていましたが、私の背後に義両親がいるのに気がつくと、押し黙りました。
開き直っていた夫の態度が豹変
ふたりが着替えるのをリビングで待っているあいだ、なぜだか心は穏やかでした。
不倫現場を目撃してしまったことにより、夫への愛情がすっと冷めていくのを感じたのです。
義母は、「由美子ちゃんごめんなさいね。私が絶対に息子を更生させるから、見捨てないでやって」と言いましたが、私の脳裏には、「離婚」の2文字が浮かび、「夫がどうなろうと関係ない」という気持ちになっていました。
不倫相手は平謝りで、金輪際関係を持たないし会社を辞める、と言いました。
ですが、私は、自分が既婚上司との不倫をきっかけに退社したことを後悔していたので、彼女には「慰謝料を払ってくれれば、会社を辞める必要はない」と言い、その場で慰謝料50万を支払う旨の念書を書いてもらいました。
夫は、当初ふてくされていましたが、私が離婚の決意を固めたことを知ると、手のひらを返して平謝りし、あまつさえ、涙を見せたりもしました。
その後すぐに別居を開始しました。私は離婚を望んでいますが、彼は、やり直したいと私に縋り付いてきます。
「何をしても、こいつは離れていかない」と侮られたことがすべての元凶だった気がするので、もうしばらくは、彼と距離をとりたいと思います。
彼が本気で反省したなら、元に戻る可能性もありますが、今はまだ、顔も見たくないという気持ちです。
(今来 今/ライター)
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