自分で自分を可哀想だと思うこと「自己憐憫(じこれんびん)」。
“悲劇の主人公気取り”とも言い換えができる言葉ですが、この自己憐憫は実は不倫と密接に関係している感情なのです。
そこで今回は、自己憐憫と不倫の関係性について、心理カウンセラーの資格を持つ筆者がご紹介します。
なにより自己憐憫を堪能したい
「不倫をしたくてしてるわけではない」「本当は不倫相手と縁を切りたいけど、全然話を聞いてくれない」といった不倫をしているにもかかわらず、なぜか「自分は可哀想な被害者なんです…」と言わんばかりの態度を取り、自己憐憫を堪能するために不倫をしている人は少なくありません。
付け加えると、“不倫を止めたいのに不倫相手に求められる自分”に価値を感じていることも、不倫をより燃え上がらせてしまう要因と言えます。
注目を集められる
「自分は被害者」という構図を作ることで周囲からの注目を誘い、虚栄心を満たすことができます。誰もが多くの他人からちやほやされることを望んでいますが、そうなるためには努力が必須。
ただ、そんな面倒くさいことはせず、自己憐憫を利用して“可哀想な自分”を演じれば、簡単に注目を集めることができるのです。
中には、「自分が悪いのはわかっているけど…」と罪悪感があるフリをすることで、より同情を誘う狡猾な人もいるので覚えておきましょう。
本当に自分が辛い状況あると思っている
上記したケースは、自己憐憫を利用したセルフブランディングでしたが、心の底から「自分は可哀想」と本気で自己憐憫をしている人もいます。
「夫から家事育児を押し付けられている」「義母からいろいろ難癖をつけられておかしくなりそう」と自身が今置かれている状況に不満を持ち、自己憐憫に駆られてしまい、復讐心なのか刺激を求めているのか、様々な理由から不倫をしてしまうのです。
また、本当に自己憐憫になっているため、自分が悪いことをしているという意識も希薄で、不倫を咎めようとする人に牙を向けがちなので、適切な距離を取ることをオススメします。
素直に幸せな気持ちになれない
幼少期から厳しく育てられた経験から、自己肯定感が著しく低く、自己憐憫することが当たり前のまま大人になった人は、結婚して温かい家庭を築いていも「自分なんかが幸せになって良いのか?」と自問自答してしまいます。
そして、幸福な生活を送ることに慣れていないため、自ら現状を壊す行動として不倫に走ってしまうケースも珍しくありません。
「自分を称賛すること」ではなく「自分を憐れむこと」が習慣化している人は、自分の幸福を素直に享受できないのです。
まとめ
自己憐憫は非常に複雑な感情です。この感情を見誤ってしまうと、「なぜ不倫をしたのか?」ということを理解することはできません、まずは自分自身に自己憐憫を求めていないのかチェックしてみると、不倫をすることを踏みとどまれるでしょう。
(高萩陽平/ライター)
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