最近では、安く脱毛できる専門店も増えたので、全身脱毛のお手入れをしている女性も多いですね。
そして、メンズ脱毛店なども登場し、まだ少数ですが、男性も身だしなみとして脱毛をするようになりました。
海外で生活をしていると、夏場にノースリーブやTシャツから脇の毛が豪快にはみ出している女性も、よく見かけます。
そして、その脇毛がセクシーだと感じる人もいるそうです。
体毛のお手入れをするのは日本だけなのでしょうか?
世界の脱毛事情についてお伝えします。
アメリカの脱毛
アメリカでは、日本ほど全身脱毛はされていませんが、アンダーヘアーは、ほとんどの女性が完璧にお手入れをしていて、男性もエチケットとしてお手入れをするのが当たり前です。
しかし最近では、マドンナやレディー=ガガなど、あえて、わき毛を生やしている有名人女性もいます。
アメリカでは性差別問題にも敏感なので、「なぜ女性だけ体毛を剃らなければいけないのか?」と言うフェミニズムの考えから、ファッショナブルにわき毛を染め、堂々とインスタグラムに堂々と投稿する女性も増えています。
ヨーロッパ
ヨーロッパ各地でも、アメリカと同じく、衛生的観念から、アンダーヘアーを処理する人が殆どです。
日本と気候が異なるので、清潔にしていないと毛ジラミがわいてしまうという事情もあるそうです。
しかし、腕や脚、口元の毛の処理については日本の女性ほど、徹底はしていません。
元々、体毛の色が薄く目立たないということもあり、脱毛をしない人も多いのです。
また、わき毛も同じく、自然と生えている女性も多く見かけます。
イタリア人などは、黒髪も多いので、口元やわき毛の脱毛をしていない女性は、日本人感覚でいると目を引きやすいです。
イスラム文化圏は宗教的理由で脱毛
イスラム文化圏では、イスラム教の教えが書かれた聖典のコーランでは、ムダ毛は不潔なものとされています。
「割礼」「爪切り」「口ひげを整える」「アンダーヘアを剃ること」「ワキ毛を抜くこと」という決まりがあります。
ワキ毛とアンダーヘアは男女ともで、男性のすね毛や胸毛は対象外です。
アジアの国々
中国で、体毛は自然なものという考えがあり、脱毛処理の文化はあまりありません。
2010年の上海万博あたりまでは、都市部の女性でも、わき毛の処理すら一般的ではなかったようです。
ビーチバレーのアジア大会では、わき毛を生やしっぱなしの中国人選手に対して、韓国側が「汚い」と誹謗中傷したというニュースもあります。
同じアジアでも、美容大国と言われる韓国では、脱毛に対する意識がかなり違いますね。
脱毛に関しては、中国人より、韓国人の方が日本人に近い感覚なのでしょう。
中国も、近年では、都市部の女性であれば、欧米化の影響もあり脱毛もしています。
著者の住むインドでは
インドでは、都市部の欧米化の影響を受けたセレブや若者を除いては、
脱毛処理をしている女性は殆ど見かけません。
インド人も、日本人のように体毛が黒いのですが、肌の色も濃いので、体毛を生やしていても日本人ほど気になりません。
また、インド、タイ、台湾などのアジア各国では、細い紐を使い顔のうぶ毛を剃る習慣があります。
日本は?
日本では、美しさの為に脱毛をするのは、女性のエチケットのようになっています。
体毛が伸びっぱなしですと、男女共に多くの人が驚く風潮があります。
しかし、日本ではまだまだアンダーヘアの脱毛は浸透しきっていません。
その点については、アンダーヘアの脱毛が当たり前な、欧米やイスラム文化圏の人からすると、驚き、受け入れがたい習慣のようです。
日本で、わき毛を伸ばしっぱなしにして、ノースリーブを着たりするのは、かなり勇気がいる行為だと思います。
ですが、もしマドンナやレディー・ガガに続き、日本の有名人女性がファッションとして、わき毛を伸ばし、カラーリングをしたりすれば、わき毛を伸ばす女性も出てくるでしょう。
さいごに
世界の脱毛事情からも分かるように、日本で当たり前だと思っている感覚も、広い世界へ出るとそうではなかったり、真逆だったりすることもあります。
それは脱毛事情に限らず全ての事柄に言えることで、日本人同士であっても同じことなのでしょう。
(ライター/キタミカ)
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