ルックスによる差別「ルッキズム」と言う言葉を知っていますか?
女性を夢中にさせる外見問題。ルッキズム(外見至上主義)とは?
ルッキズムとは、外見至上主義や、外見による差別のことです。太っている、顔にアザがある、などが理由で就職できなかったり、外見が美しくないことを理由に差別したりすること、ミスコンなどのルックスを評価する大会を開催すること、などルッキズムだと認識される行為は多岐に渡ります。
就職などで仕事と関係のない容姿が問題にされるのはおかしい、ということは誰でも同意するところだと思いますが、「容姿による差別を一度もしたことがない人」はほとんどいないのではないでしょうか?
ルッキズムに支配される理由
とくに恋愛市場においては、面食いという言葉があることからも、美男美女はルックスだけで好意を獲得しやすいことが明らかです。
先日、相席屋に行った女子ふたりに感想を聞いたのですが、アイドルのような可愛らしい女の子からは、「いい人ばっかりだけど、流れで連絡先を交換しただけなのに、しつこくされてちょっと困った」という感想が聞けた一方、ルックスに自信がないという女子からは、「男性からチェンジされたり無視されたりして傷ついた。泣きそうになった」という報告を受けました。
ルッキズムが決していいことだとは言えないと知りながらも、必死に外見を磨こうとする男女(とくに女子)が多い理由は、恋愛や仕事においてルッキズムがはびこっていること、外見が悪いと損をし、外見が良いと得をすることが多いことを身にしみて感じているからでしょう。
ルッキズムで本当に得をしているのは誰か
ルックスが美しいとされない人がルッキズムによって差別されたり心無い言葉を投げつけられたりして苦悩することはもちろんのこと、美男美女であったとしても、美しさによる優遇は一時的なものです。
誰しも、一生涯にわたって美しい外見を保ち続けることはできません。美男美女ほど、美しさがかすんでしまったときに虚しさを感じたり、周囲の人の反応の変化に傷ついたりしがちです。
そうすると、ルッキズム(外見至上主義)があることによって、本当に得をしているのは誰なのでしょうか?
もしかしてそれは、美容業界(メイク・整形など)に携わっている人たちだけなのかもしれません。
さいごに
ルッキズムは悪!と言い切る人ができる人は少ないでしょう。
私たちは多かれ少なかれ、外見で人を判断してしまっています。彼氏にするならかっこいい人がいい、身長は180センチ以上がいい、という女性は少なくないですし、男性側も同様です。
ただし、外見にこだわりすぎて、他人をルックスで判断しすぎたり、自分のルックスを磨くことだけに集中してしまったりしては、本当にするべきことができなかったり、内面を見ることをおろそかにする薄っぺらな人間になってしまったりする可能性があります。
外見を磨くこと、外見で人をジャッジすることは、行き過ぎると自分と他人を苦しめるだけだと認識しておく必要があるでしょう。
今来 今/ライター
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