「何型だと思う?」
「うーん。けっこうきっちりしてそうだからA型?」
「あたりー」
こういった会話、よく耳にしますよね。
私たち日本人にとって、血液型による性格診断や相性占いなどは、かなり身近な話題です。初対面の人と、血液型を当て合うことで盛り上がる、というケースもありますので、アイスブレークとして有効でもあります。
ただし、血液型による性格診断や相性占いなどに振り回されすぎてしまうのも危険です。
そもそも、血液型の性格診断に科学的根拠はない
なぜなら、血液型によって性格や人と人との相性が分かる、という科学的根拠はどこにもないからです。
また、血液型と性格がリンクしていると考えているのは、日本人くらいであり、欧米の多くの地域は、自分の血液型を把握していない人も珍しくありません。
人の性格が、4つに分類できるはずもない
考えてみれば当たり前のことですが、人の性格が4つに分類できるはずはありません。
性格は千差万別ですよね。ですから、実際にA型だからといって神経質なわけでも、B型だからといって変わり者なわけでもないのです。
血液型により性格診断・相性占いはエンタメとして楽しむもの
では、なぜこの血液型ならこういう性格だ、という前提を受け入れているように見える人が多いのでしょうか。
それは、その方が、なんとなく面白いからです。つまり、血液型による性格診断や相性占いは、エンターテイメントなのです。
正しさではなく、面白さを追求しているのが、血液型による性格診断・相性占いです。
血液型差別・ブラハラにあってしまったら?
ですから、楽しめなければ、血液型による診断には、百害あって一利なしです。
世の中には、様々なハラスメントがあります。その中のひとつにブラハラ(ブラッド・ハラスメント)があります。血液型による差別や嫌がらせのことです。
たとえば、「B型なんだからわがままなんでしょ」と決めつけられて嫌な思いをした、などの事例がブラハラにあたります。
エンタメとして血液型当てをしている分には問題ありませんが、血液型による差別的発言で嫌な気持ちになってしまったら、きちんと自己主張すべきでしょう。
「そういうことを言われるのは嫌です。そもそも科学的根拠はまったくないんですよ」ときっぱり言い切りましょう。
さいごに
血液型による性格診断や相性占いって楽しいですよね。血液型という話題を出すことで、相手の本当の性格を知るきっかけになったりもします。
ただし、血液型による性格診断や相性占いを盲信して、「この血液型だから、私の性格はこうなんだ」と思い込んだり、「血液型的には彼との相性が良くないからうまくいかないのかも」と悲観的にかんがえてしまったりしては本末転倒です。
血液型性格診断や血液型による占いは、あくまでエンタメとして気軽な気持ちで楽しみましょう。
今来 今/ライター
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