人は変わります。変わらないでおこうとしても、時とともに、少しずつ変わっていくものですし、自分の意思で変わることもできます。
カナノさん(仮名)が、暗くて地味だと思われていた外見を磨き上げた結果、周囲の反応は面白いほど変わったと言います。
今回はカナノさんが、自分を変え、昔バカにしていた人たちを出し抜いた話をご紹介します。
暗くて地味。ついたあだなは「子豚」
子どもは天使、なんて言いますが嘘ですよね。子どもほど残酷な存在はいない、と幼いころにいじめられた人なら誰でも知っています。
私がいじめられたのは小学生の頃。背が低くて、ぽっちゃりしていた私は、子豚ちゃん、なんて呼ばれてからかわれていました。
当時のリーダー格の女子だった、冴子(仮名)は、私を子分のように扱っていました。
「中学に入ったら、変わるんだ」という一心で中学受験をし、制服がかわいいと評判の私立中学に入学することができました。
先輩は私の魔術師。服、メイク、すべて教えてくれた
そこは中高一貫の女子校で、私は読書が好きだったので、文学部に入りました。
文学部は私とおなじような地味女子が多いと思っていたので、部室に入ったときはほんとうにびっくりしました。
先輩たちはおしゃれで、とびきりセンスのいい人たちばかりだったんです。
先輩は私を可愛がってくれて、ファッションやメイクを教えてくれました。
ダイエット方法も教えてくれて、おしゃれがどんどん楽しくなっていったんです。
先輩たちは、文学の知識も豊富で、書くものも素敵でした。
これまで、「派手な子は頭があまりよくない」なんてちょっと偏見を持っていたことを恥じました。
だって先輩たちは、華やかで、おしゃれもメイクもとびきり上級者なのに、どう考えても私なんかは足元に及ばないほど知的だったんです。
私は先輩たちに、文学の面でも、ファッションやおしゃれの面でも、追いつこう、と努力をしました。
同窓会のお知らせ。私をいじめたあの子たちに、会いに行く
中学3年間はとても楽しく過ごしていた。女子校だったので恋愛沙汰はまったくありませんでしたが、充実した3年間でした。
学業に部活にと忙しかったため、黒歴史だった小学校時代のことは全く思い出しませんでした。
思い出したのは、高校1年になったある日、同窓会の連絡がきたからです。
昔の私だったら、同窓会に行こうなんて思わなかったと思います。
でも私は思ったんです。「私はこの三年間で変わった。私をいじめていたあの子たちは、今、どんな人になっているんだろう」と。純粋な興味が湧きました。
もちろん、またいじめられるんじゃないか、という恐怖は少しありました。
つらい思いをするだけなんじゃないか、とも思ったんです。
でも、それ以上に、変わった私を見せつけたい、という思いが勝りました。
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は7月11日(日)21:30に公開予定!お楽しみに!
(今来 今/ライター)
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