外見のコンプレックスは誰しもひとつは持っているもの。私もかつては自分の見た目について色々な悩みを持っていました。そして、鏡の前で自信を持てないパーツを見ては、ため息をつく日々を送っていたんです。
しかし、あるときから、今まで嫌いだと思っていた自分のパーツを受け入れ愛を持って大切に扱えるようになってきたのです。そこで今回は、外見のコンプレックスへの向き合い方、克服の仕方について、私の経験をふまえてお話ししていきたいと思います。
自身が持てないパーツはとりあえず隠せば良い
思春期の頃、私は非常に痛々しい頬のニキビに悩まされていました。「時が経てば治るよ」と言われていたにもかかわらず、20歳を過ぎてもずっとニキビに悩まされていたんです。
そのため、お肌がツルツルの子と並ぶと思わずうつむいてしまいたくなるくらい辛い気持ちになってしまっていました。自分の肌を写真でまじまじと見てしまった日には、ショックすぎて夜も眠れませんでした。こんな体質に生まれなければ!――と、自分の体を恨めしく思わずにはいられなかったんです。
ニキビ専用の化粧品を使ってもずっと改善しなかったので、私は「体質なんだ」と思って、思い切って諦めることにしました。そして、ニキビが悪化すると思って避けていたお化粧でカバーすることに路線を変えてみたのです。
その結果、凹凸まではカバーできなかったものの、痛々しい赤みは目立たなくなりました。すると、今までは感じることのなかった自信が、湧き出てくるのを感じたんです。根本のお肌は変わっていないとしても、コンプレックスを目立たなくしただけで、心に大きな変化がありました。
このとき思ったことは、「コンプレックスは隠してもいい」ということ。治っていない状態に、まずは蓋をしてしまっても構わないんです。たとえば、目の小ささに悩んでいるなら目を大きく見せるお化粧やつけまつげでボリュームアップすればいいし、脚の太さが気になるなら、ゆったりしたパンツや丈の長いスカートを履いてかくしてしまえばいい。そんなふうに、コンプレックスと向き合うことから逃げてはいけないと思うかもしれませんが、まずは「気にしないでいられる状態」を作ることのほうが、精神衛生上良いのです。
一回諦めたら、改善に向けて最善を尽くす
肌荒れの原因について、「もう体質だ」と思って一度は諦めていた私。しかし、あるとき懸賞で当たったオーガニックのシャンプーを使い始めてから、自体は大きく変わりました。なんと、今までずっと悩まされていた肌荒れがいつの間にか治ってしまったんです。
どうやら私の肌荒れの原因は、市販のシャンプーに含まれる成分が頬につくことで毛穴の炎症を起こしていたことでした。それに気づいたときは「まさか、シャンプーが原因だったとは……」と目からうろこが落ちるとともに、「もっと早く知りたかった!」と非常に後悔しました。
このとき学んだのは「早く専門家に相談すればよかった」ということ。もしかすると、もっと早くからニキビの専門医に通っていたら、炎症の原因がすぐにわかっていたかもしれません。それなのに、「どうせ私の肌なんて」とふてくされていたせいで、解決に向けて動くことを避けていました。今思えば改善するためにできることはたくさんあったのに、最善を尽くしていなかったなと反省することばかり。
しかしそれも、一度「もういいや」と諦めたからこそ向き合えるようになったはず。まずは諦め、受け入れるのが大切だったと思います。そのうえで、専門家の力を借りて答えを見つけていきましょう。ダイエットでもなんでも、専門家を探せば必ずいます。ぜひ、その道のプロを探して早めに相談してみてください。
コンプレックスを愛せる私になる
肌荒れを改善した今も、日焼けしやすく硬めの肌質の私は、綾瀬はるかさんのような白くて透明感のある陶器肌に憧れがあります。だからと言って、自分の肌を否定したりしていません。なぜなら、小麦色の健康的な肌だからこそ着こなせる服や映えるお化粧があることを知っているからです。
何事にも、必ずメリット・デメリットがあります。コンプレックスも同じです。それを理解した上で、どうすれば好きになれるか、どうすれば改善するか……誰かと比べるのではなく、自分が心地よく要られるための策を常に探し、最善を尽くすのです。
素敵だな、憧れるな――そんな思いを持ちつつも、そうではない自分を卑下しないと決めましょう。これまでずっと嫌いだと思っていたコンプレクスを受け入れ向き合っていくことで、自分への理解が深まっていき、より自らに自信が持てるようになりますよ。
コンプレックスで悩む女性の皆さまが、ありのままの自分を受け入れ自信を持って日々を過ごせるヒントになれば幸いです。
(富川めぐみ/ライター)
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