秋のイベントといえば、日本でもすっかり定着したハロウィンですね。
ハロウィンは、仮装をした子供たちが「Trick or Treat!(トリックオアトリート)=いたずらか、お菓子か!」と言って、民家を訪ねて回るイベントとして知られています。
日本では10月になると、ハロウィンをモチーフとしたお菓子が発売され、アミューズメントパークなどをはじめ、各地でハロウィンのイベントが開催され盛り上がっていますね。
最近では、渋谷のスクランブル交差点に、仮装した人々が集まりハロウィンを楽しんでいるというニュースも話題になっています。
日本のハロウィン文化
実は、日本でハロウィンがイベントとして定着したのは、この20年ほどです。
1983年にキディランド原宿が、販売促進の一環として、一般参加のハロウィンパレードを企画したのをはじめ、その後、東京ディズニーランドや、ユニバーサルスタジオジャパンなどのアミューズメントパークでもハロウインイベントが大体的に開催されるようになったことで、人々の間に広まっていきました。
2000年代に入ると、個人的にハロウィン仮装パーティーを楽しむ人も増え、子供と一緒に楽しむイベントとしても定着しています。
アニメ文化の影響からか、もともとコスプレ好きの日本人の間では、仮装して楽しむハロウィンパーティーというイメージが強いですが、海外ではどのようにハロウィンを楽しんでいるのでしょうか?
ここからは、海外のハロウィンについてご紹介します。
ハロウィン発祥の地アイルランド
ハロウィンの起源は、古代ケルト人が秋の収穫を祝い、悪霊祓いをする土着の宗教的な意味合いのあるお祭りです。
アイルランドでは、古くからケルトの文化、伝統が受け継がれていて、ハロウィン発祥の地と言われています。
かつてのケルト人文化では、ハロウィンの10月31日は、1年の最後に当たる日でした。
あの世とこの世の境目が曖昧になり、ご先祖様たちの霊がこの世に帰ってくる日とされていました。日本のお盆のような習慣ですね。
そして同時に、悪霊たちも来てしまうため、悪霊祓いをしたり、オバケや悪霊の格好をして、悪霊たちにあの世に連れて行かれないようにするための仮装をしたりしました。
現代のアイルランドでも、ハロウィンは一大イベントです。
ハロウィンの日から1週間は学校も休みになります。
街にはかがり火が灯り、子供達が「トリックオアトリート」と仮装をしながら民家を訪ねます。
また、リンゴやナッツなど食べ物を使った占いや、水に浮かべたリンゴを口だけで取るゲームを楽しんだりします。
ハロウィンといえば、カボチャのランタンですが、アイルランドでは、カブを切り抜きランタンにします。
ド派手なアメリカのハロウィン
日本のハロウィンに大きな影響を与えたのがアメリカのハロウィンです。
特にニューヨークのハロウィンは、大規模なハロウィンパレードが行われ、仮装をした一般の人々が参加します。
また、アメリカに移民してきたアイルランド人は、身近にあったカボチャを使ってランタンを作ったので、今でもアメリカのハロウィンの伝統として残っています。
日本でもハロウィンといえば、カボチャのイメージですね。
アメリカでは、家の庭先を派手にデコレーションしたり、小学校などでも子供たちが仮装をするパレードが行われたりと、盛り上がります。
しかし、このハロウィンは、アメリカではキリスト教のお祭りではなく異教徒のものになるので、地域によっては、特に祝うことのない場所もあります。
その他ヨーロッパの国のハロウィン
イタリア、フランス、ドイツなどヨーロッパ各地では、ハロウィンは死者が蘇る日として、お墓参りに行ったり、死者のお菓子を食べたりして過ごします。
日本のお盆に近い感覚ですね。
しかし、近年では、アメリカ式のハロウィンパーティーも開催されたりもしています。
メキシコ版ハロウィン死者の日
メキシコでは、ハロウィンの翌日11月1日、2日に「死者の日」=ガイコツ祭りという伝統的なお祭りがあります。
街にはガイコツの仮装をした人で溢れ、パレードをしたり、お墓を飾りつけしたりと、死者を迎え、讃え、送る伝統的なお祭りです。
このメキシコの風習は、日本のお盆や、ハロウィン発祥の地アイルランドで行われている本来のハロウィンに近いですね。
さいごに
日本では、アメリカ式のハロウィンが流行っていますが、
本来は、死者を弔うお盆のような風習です。
クリスマスに続き、ハロウィン。
異教徒の文化、風習を日本風に取り入れて、上手に楽しむその心は、昔からお祭り好きな日本人の血が影響しているのかもしれませんね。
(ライター/キタミカ)
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