共通する趣味が多い、職場の同僚ユイ(仮名)に惹かれた、ユウヤさん(仮名)は熱烈なアプローチで見事恋人になることに成功。
幸せなカップル生活を楽しんでいましたが、ときどき連絡が取れなくなるユイに不信感を抱くように……。
そんな中、別の男性と野球観戦するユイを目撃してしまう。
野球好きはもうひとりの彼氏の影響
野球観戦をしていたのは、明らかにユイでした。
テレビで映っていたのは数秒でしたが、服装はユイがよく着ている服でしたし、顔も見間違えるはずがありません。
「ユイは浮気している」いままでは不信感でしたが、これで確信に変わりました。
頭に血が上った僕は、「女友達と遊ぶって言っていたのに、男と野球見てるじゃん」ってLINEしたんです。
夜になってから、「何言ってるの?」と返信がきました。
「野球中継で映ってたよ」と僕。
「これから会って話できる?」とユイがいうので、僕は彼女の自宅へ出向きました。
どんな言い訳をするのかと思っていましたが、ユイは意外とスンナリ事実を認めて、男性との関係を語りだしました。
ユイがいうには、一緒にいた男性は彼氏で、もう3年付き合っているとのこと。
男性が忙しくてあまり会えないタイミングで、僕からアプローチを受けて心がゆれたそうです。
野球が好きなのは男性の影響で、好きな球団も男性が応援しているチームだからと教えてくれました。
野球好き同士だって舞い上がっていた自分がバカらしくなって、悲しかったですよ。
本当はこの時点で別れればよかったんですが、「俺を選んでほしい」って言っちゃいました。
ユイのことが大好きだったし、気持ちが整理できてなかったんです。
そのときは、「ユウヤだけにするように努力してみる」とユイは曖昧な返事でしたが、ひとまず、いびつながらも別れを回避することになりました。
もうひとりの男が発覚
そんななか、すぐに次の衝撃に襲われました。
ユイが担当しているお客さんの所に僕が代わりにいくことになったんです。
そこは小さなデザイン事務所なんですが、社長はまだ30代のさわやかなイケメンでいかにも遊んでいそうな雰囲気。
「あれっ、今日はユイじゃないんだ」とユイと親密そうな口調でピンときました。
そのあと、社長のSNSをチェックしたら、ビンゴですよ。
明らかに恋人同士って雰囲気でユイと一緒に写っている写真を見つけました。
社長は大の日本酒好き。
日本酒が好きなのも、付き合っている相手の影響でした。
これも問い詰めると、ユイはすんなり「誘われたら断り切れなかった」と、社長とも付き合っていることを認めたんです。
ここまで来たら「もう無理」って気づきました。
3股と思いきや……
「こんなの無理だから別れよう」とユイに告げました。
「分かった」とあっさり承諾。
ユイにとっては、僕なんて3番目の男ですからね、当然でしょうね。
すんなり引き下がるのも、悔しかったので、「社内でも他に付き合っている奴いそうだよね」と皮肉のつもりでいったんです。
そこで「チーフと付き合っている」と驚きの返答。
そりゃ、会社内で僕と付き合っているのを公表したくないわけですよね。
ユイは明るくて優しい子でしたが、誰にも嫌われたくない八方美人なところがある子だったので、男性から押されると断り切れないみたいでした。
4股されていたのは、つらかったですが、いまではこじれる前に、別れてよかったと思っています。
ユイとはいまでも同僚としての付き合いはありますが、いまでも、押されるたびに、複数の男性と付き合っていると思うと、少しかわいそうになりますね。
(大船くじら/ライター)
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