【ご相談内容】
(ペンネーム:ゆきなさん(29歳 女性)から
こんにちは。最近将来の事が不安で不安でたまりません。 仕事は週5でしていますが、給料が低いため、この年で全然貯金もないし、まだ結婚したいと思える人にも出会えていなくて、好きな人もいなくて、先々の事を思うと、ふとした時にとても不安になってしまいます。 不安を解消するのにはどのようにしたらいいでしょうか。アドバイスを頂けると嬉しいです。
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不安は解消すべきものではない
こういう相談に乗っていますと、「どうしたらこの不安を解消でますか?」という相談をよくいただきます。
しかし「不安」という感情は「よくありたいという欲求のサイン」なので、”解消”する必要はありません。
その「よくありたい」という自分の願望に目を向けて、「じゃぁ今から何ができるの?」って問いかけて、行動への原動力にすべき感情なんですね。
逆に、何の不安も感じない人になってしまったら、毎日をただ楽観的に生きているだけのその日暮らし星人になってしまいます。
ですから不安を消す、のではなく、不安を活かす、方法を一緒に考えてみましょう。
人生は自分の意志で良くも悪くもなる
ただし、ここからはめちゃくちゃ現実的な提案をして行きます。もしかしたらゆきなさんにとっては耳の痛い話が多いかもしれません。
「それができないから困ってんじゃい!」と文句の一つも言いたくなるかもしれません。
しかし僕は人生相談のプロとして、あなたに甘い言葉を投げるつもりはありません。
心して聞いていただければと思います。
給料が低いことへの不安の活かし方
さて、まず仕事に関して。
給料が低いと感じているなら高めるしかありません。自己投資をして1円でもいいから自分の市場価値を高める努力をしなくてはなりません。
転職セミナーに行ったりビジネス本を読んだり、キャリアを真剣に考えている人の話を聞いたりして、自分の未来をどう変えられるのか?その選択肢を増やしましょう。
選択肢が増えると、その中で「自分にもできるかもしれない」と思えるものが見つかります。
不安になることの一つの要因は「知識不足」です。たくさんインプットして、アウトプットして、自分を変えるためのエネルギーをどんどん増やしていきましょう。
この相談を送ったことも一つのアクションです。ゆきなさんには行動する力があります。積極的に自分を動かしてあげてください。
お金が貯まらないことへの不安の活かし方
キャリアと同時に学ばなくてはならないのが、お金に関すること。
人は貯金を増やそうとした時に、「収入を上げること」を真っ先に考えてしまいがちですが、一番最初に手をつけなくてはならないのは、「コストを減らすこと」です。
・通信費は格安スマホに変えていますか?
・保険は、必要のない保険に入っていませんか?
・食費は?交際費は?アプリ課金は?ドラマやアニメなどの配信サービスは?
・家賃?光熱費は?交通費は?
知らず知らずのうちに飛んでいっている「本来は払わなくてもいいお金」がないか、しっかりとチェックし、1円でも安くなる方法を考えることです。
例えば、スマホの通信費が月1万円から5,000円になることで、年間6万円のお金がたまる事になります。
月収を5,000円上げるよりも、ケータイを変える方がよっぽど楽ですよね?
このキャリアップ+倹約のマインドがあるだけでも、貯金は勝手に増えていきます。
あとは、この貯まったお金をどう増やしていくのか?それもまた勉強する必要があります。
結婚に対する不安の活かし方
最後に結婚に対する不安の活かし方です。
キャリアやお金に関することは、勉強と実践によってだいたい解決します。
しかし、結婚は「相手ありき」なので、個人がどれだけ頑張っても、目標達成をこちらで完全にコントロールできない、不確定要素の多いものです。
僕がこれまでいろんな人の人生相談に乗ってきて、結婚に対する不安を抱えている人に最も有効なアドバイスだなと思うのは、「結婚しなくても子どもは埋めるし、結婚しなくても幸せになれる」というアドバイスです。
同性愛・事実婚・夫婦別姓・契約結婚・選択的シングルマザー(結婚はせずに子育てはする)などなど、いろいろなパートナーシップ・子育てのあり方が登場しています。
必ずしも「運命の人と籍を入れて生涯を共にする」ことがだけが人生の幸福ではない、という事に気づく人が増え始めています。
そんな時代の中では、「自分が求めるパートナーシップのあり方はなんだろう?私は“一人”が嫌なだけで、“独身”の方がいいと思っているのではないだろうか?」などと自問自答し、「自分らしい幸せ」を見極める力が重要になってきます。
逆にそれを見極めないまま結婚したとしても、今度は「この結婚生活がずっと続いていくの?」という不安に苛まれる事になります。
人生における重要なことは30歳までに決まる
29歳という年齢。焦りたくなるお気持ちは良くわかります。
しかし、『28歳からのリアル』という本が売れているように、その年代はみんな悩みます。
アメリカの心理学者メグ・ジェイは、『人生を決定づける出来事の80%は35歳までに起こる』と言っています。
ゆきなさんの今の「不安」は「あんた、そろそろ真剣に人生を生きなくていいの!?」という警報なのです。
その悩みを真剣に受け止めて、本気で人生を考えた人だけが、30歳以降の人生を大きく変えられるのです。
その「不安」を原動力にして人生を変えるか、「不安」に埋没してそのまま何もせずにいるか?
今あなたは、人生の分岐点にいるのですよ。
(川口美樹 /ライター)
Photo by RRice
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