誰しも恋をして大好きな彼とカップルに慣れればウキウキ。
しかし、そんな恋は幻、ラブラブ期間は3ヶ月から1年間くらいが平均値でしょうか?
どんなカップルも付き合いが長くなれば、何かしら問題が出てくるものです。
それを乗り越えて末長く幸せに付き合っていくか、最悪な思い出となってしまうか。
最初は幸せだったのに、最悪すぎる恋愛エピソードをご紹介いたします。
別れた理由が全てアベコベ
A君とBさんは、会社の同僚とのBBQパーティーで出会ってすぐに恋をして、カップルになりました。
そろそろアラサー、高校生でもないのにあまりにもスピードカップル成立でしたが、とにかく優しいA君にベタ惚れのBさん。
会社での配属は違いますが、Bさんより年上で仕事のできるA君は何かと頼りになる存在です。
Bさんが仕事で悩めば、的確なアドバイスをくれ、なんでも話を聞いてくれるA君。
また、オシャレなデートスポット、美味しいレストラン、とにかく大人で紳士的なA君でした。
しかし、おつきあいが3ヶ月を過ぎた頃から異変が……。
噂で、A君と他の女性が夜の街を歩いていたと言うのを聞いたBさんは、真相をA君に確認。
すると、案の定、浮気確定。
しかし、A君は浮気を認めたものの、逆ギレでBさんを殴る、蹴るの大ゲンカ。
A君の浮気、暴力で顔に青アザ、心に深い傷を負ったBさんは、1週間ほど仕事を休みました。
仕事復帰をしたBさんが目の当たりにしたのは、なんと……。
A君は仕事仲間に「Bが浮気をして別れた。別れ際がひどく刃物で腕を傷つけられた。」と言いふらしていたのです。
さらに腕には包帯が巻いてありました。
そう。A君は自分がBさんにしてしまった悪事を、BさんがA君にしたとことにして、言いふらしていたのです。
Bさんが、社内の信用を取り戻すのに必死になったのは当然。
このまま泣き寝入りをすれば、仕事にも影響が出るでしょう。
Bさんは、コンシーラーで顔の青タンを隠していましたが、堂々と見せることにしました。
そして、真実を知っていて信用のおける、共通の友人である同僚にちょっとした計画を頼んだのです。
ランチタイム、A君が社員食堂で食事をしている時に、うっかり、彼の腕の包帯に水をこぼして、包帯を半ば無理やり交換する作戦です。
A君が他の同僚とランチをしている時にその作戦は決行されました。
作戦は見事、成功。
A君の偽の包帯が剥がされます。
傷ひとつないA君の腕を見て、周りの同僚は「あれ?」と言う雰囲気になりました。
そしてA君へ、セカンドアタック。顔に青タンを作ったBさんが登場。
他の同僚が、すかさずBさんを心配します。
Bさんは、
「1週間前にちょっとした事故で顔面強打してしまったんで、会社を休んでいたんですよ。」
「あれ? A君もお怪我なさったんですか? その包帯? 腕のお怪我ですか? 」
と言うと、相席していた他の同僚の目線はいっせいに、無傷のA君の腕に注目します。
「お互い、怪我には気を付けましょうね。では、失礼します。」
と華麗にその場を去ったBさん。
それ以降、Bさんの悪い評判は消え、仕事も前よりやりやすくなったそうです。
罰ゲームで弄ばれていた
Dさんの学生時代の恋愛ストーリー。
Dさんは、スポーツ万能、成績優秀、なのにみんなを笑わす気さくなC先輩に片想いをしていました。
C先輩は、最初は憧れの先輩という存在でしたが、廊下や通学路ですれ違う時に、やたら目が合うようになり始めると、憧れから好きという気持ちに。
そして、夏休み。共通の友人との集まりでDさんはC先輩とついに出会うことが出来ました。
少しづつメールをしたり、友人の集まりで会うことも増えていった2人です。
周囲から見るといい雰囲気の2人なのですが、なかなか距離が縮まりません。
そして夏休みも終盤。ついにDさんはC先輩から公園に呼び出され、告白を受けます。
しかし、返事をする前に、なんというタイミングなのかC先輩の友人がその場に登場。
C先輩は「返信は後ででいいから。待ってる。」とDさんに告げ、友人と行ってしまいました。
Dさんの返事はもちろんOKです。
しかし、ちょうど携帯の電源が切れていたDさん。
帰り道に、先輩女友達に偶然遭遇。
Dさんは、ずっと憧れてたC先輩から告白された嬉しさを隠し切れず、先輩女友達に報告してしまいます。
すると彼女は「実はさ、こないだ男子達の会話、聞いちゃったんだけど。Dちゃんの傷が深くならない前に真実を言った方がいいと思って。その告白、罰ゲームらしいよ。」
Dさんは、仲の良い先輩女友達の話をスッカリ信じてしまい、大号泣。
そのまま、C先輩に返事をしないまま、夏休みは終わっていきました。
その後、なんとなくC先輩とは気まずい関係になってしまいます。
まだ、深く仲良くなる前に抱いた恋心でしたが、DさんはなかなかC先輩のことが忘れられません。
しかし、冬休み前にはC先輩と、先輩女友達が仲良さそうに歩いていたという噂もあり、スッカリ失恋モード。
そして、3月。
学年が上のC先輩は卒業してしまいます。
Dさんは、まだ自分の気持ちをC先輩に告げていない。彼に返事をしていないことを後悔したくないという気持ちがあります。
例え、C先輩に彼女が出来ていたとしても、DさんがC先輩を想う気持ちは変わりありませんでした。
しかし、卒業式。
C先輩は、常にたくさんの友人に囲まれていてなかなか近づくことができないDさん。
どうやって呼び出したら良いのか。
今更、電話やメールをする勇気も出ない。
返事をするなら直接がいい。
と、タイミングを待っていました。
すると、運命がDさんを味方したのか、ワラワラとしていた人たちが引いていき、遠く離れたC先輩とDさんの間にモーゼの十戒のように道ができたのです。
そして、C先輩とDさんは引き良される磁石のように、歩み寄ります。
C先輩は、何も言わず笑顔でDさんの手を取り、自分の制服の第2ボタンをDさんの手の中に。
「先輩、すごく遅くなったけど。私、ずっと前から好きです。去年の春、廊下ですれ違った頃から……」
と言ったところで、C先輩はDさんを抱き寄せて
「やっと、来てくれた。有り難う。これからよろしく。」
めでたく2人はカップルになれました。
後から分かった事実ですが、遠回りした原因は、やはり先輩女友達だったそうです。
彼女もC先輩に想いを寄せていたので「その告白は罰ゲーム」と嘘をついてしまったとか。
最初は幸せ、次に最悪の展開。
それでも自分の心に従い気持ちを貫いたDさんの恋愛は成就しました。
本当に、ひかれ合っている運命の2人であれば、どんなに遠回りをしても、その気持ちを信じて貫き通せば、必ず再び巡り会えるのだと思います。
(キタミカ/ライター)
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