「他にお似合いの人がいる」という別れのセリフ、どちらかと言うと女性が男性にかけることが多いと思いますが、いざ自分が言われてみるとその言葉の真意に疑問が湧くのではないでしょうか。
そこで今回は、「俺よりもお似合いの人がいる」という別れ言葉に隠された男の本音をご紹介。
彼はどのような気持ちで、このような言葉をかけるのでしょうか。
別れ言葉の常套句!気休めの優しさ
「他にお似合いの人がいる」という言葉は、別れ言葉の常套句です。
気持ちがなくなったからそう思うだけで、超ラブラブの状態だったとしても、他にお似合いの人なんかいくらでもいることは誰だってわかっています。
ただ別れにどのような言葉を用いるかは頭を悩ませる問題のため、常套句である「他にお似合いの人がいる」という言葉をつい使いたくなるのでしょう。
そのため深い意味を持たずに使っている人も多いと思いますが、この言葉は言うなれば優しさからくる気休めの言葉とも言えます。
他意はないが、そのような言葉がでるのは、安っぽい優しさと、身勝手な心持ちだからではないでしょうか。
自信がない?引け目から出る言葉
「他にお似合いの人がいる」そんな言葉を別れに告げる人は、自信がなくてこのような言葉を使うこともあります。
自分に自信がない、彼女がステキ過ぎて釣り合わないと感じている、彼女の望むような男にはなれないなど、何かしらの引け目を感じていれば、「他の人の方が」と思いたくもなるのかもしれません。
ただし、本当に自信がなくて別れを切り出す人は少ないです。
自信のなさから別れを決断してしまう程度の思いなら、最初から付き合うはずはありませんよね。
それでも本当に自信がなくて別れを決断したのなら、身勝手な性分なのでしょう。
そのため、自信のなさから「他にお似合いの人がいる」という言葉を別れ言葉に使う人は、”相手が望むような恋人にはなれない”と感じた時に使うことが殆ど。
相手に理想を求め過ぎると、「他の人の方が」と思われてしまうので、彼を「私好みに育てよう」などとは思わないこと。
相手を認めることができなければ、良好な関係を築くことは難しいですよ。
我が身可愛さに最後まで良い人を演じたいだけ
優しさにも色々ありますが、別れを告げた恋人がいつまでも自分を思って次の恋に進めないよりも、相手がスパッと気持ちを切り替えられるなら、嫌われるように演じることも優しさだと思います。
でも、なんだかんだ言っても、人間自分が一番可愛いものです。
自分から別れを告げているにもかかわらず、自分という存在がいつまでも相手の心に残って欲しいと思い、最後なのに優しい人だったと思われたいのが人の心。
だからこそ、別れ言葉に「自分よりもお似合いの人がいる」なんて気休めの優しい言葉をかけてしまいます。
「俺よりもお似合いの人がいる」という言葉は、我が身可愛さに出る言葉であり、我が身可愛さに良い人を演じたいだけなのです。
言葉の真意ではありませんが、このような心根があるからこそ出る別れの言葉なのではないでしょうか。
さいごに
「俺よりもお似合いの人がいる」という言葉の裏には、穏便に別れたいなどの理由もあると思いますが、いずれにしても、どんな言葉をかけようが相手の真意は”別れたいだけ”なのです。
自信がないから別れたい、穏便に別れられそう、他に言葉が見つからない。
どんな思いがあろうとも、全てに共通しているのは「あなたと別れたい」という気持ち。
大好きな彼が別れを告げて来たら、その真意を知りたいと思うのは当然ですが、このような気休めの言葉をかけるような男なら、さっさと別れて次の恋に進んだ方がいいですよ。
(瀬戸 樹/ライター)
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