ゲーム感覚で部下に手を出す役職持ち夫…【後編】

役職持ち夫が、部下に常習的にセクハラをしていることを知ってしまった妻のアイコ。

妻として、これをやめさせないわけにはいきません。

上司でもあり、夫でもあるセクハラ男にアイコはどのような制裁を加えるのでしょうか？

前編を読んでいない方はコチラ！→ゲーム感覚で部下に手を出す役職持ち夫…【前編】

1.部下とコミュニケーションをとる

ある日、長い付き合いである部下のヒトミちゃんから、｢相談があります｣とメールが来て少し2人で話すことにしました。
 
｢ヒトミちゃん、どうしたの？｣
 
｢アイコさん、実は……すごく言いにくいのですが、事務の若い女の子たちが次々とシンゴさんに手を出されてるみたいなんです｣
 
｢ええ！？｣
 
｢ブラジャーの線を撫でられたり、後ろから腰を抱かれたり……結構気持ち悪いことされてるみたいです。新人の子には一通り手を出すっておかしなゲーム感覚のルールがあるみたいで、最近入って来た女の子たちはみんなシンゴさんに手を出されてるみたいです｣
 
｢そ、そうだったの……本当にごめんなさい、迷惑かけて。今すぐ辞めさせないと。わたし自身現行犯でセクハラシーンを見てるわけじゃないし取り締まりにくいわね。どうしたらいいのかしら……｣
 
部下の女の子たちを守りたい気持ちと、夫を懲らしめたい気持ちでいっぱいになりました。しかし、夫はわたしの目をくぐり抜けて上手く女の子たちに手を出している様子。
 
わたしは夫に制裁を下すための作戦を練りだしました。
 

2.恥をかくエリート役職持ち夫

毎月恒例の飲み会が近づいてきました。夫は間違いなく次の宴会でも、部下の女の子に手を出すに違いありません。
 
わたしは、ヒトミちゃんに頼んで、次の飲み会で「ある企画」をお願いしたのです。
 
飲み会が終わった後、ヒトミちゃんから連絡が入りました。
 
「アイコさん、成功しました、ありがとうございます！」
 
そのタイミングで、夫が自分が罵声を浴びせていた部下に支えられながら帰宅してきました。
 
「ちょうど、フラフラで支えられながら帰ってきたわ。ありがとうね」
 
わたしは、宴会の企画で「バットをぐるぐる回す」企画と、女の子とのふれあい好きの夫が喜びそうな「プチボクシング大会」を企画するようお願いしました。
 
三半規管の弱い夫は案の定バットを回す企画で気分が悪くなり、いつものように部下の女の子に手を出せなくなりました。
 
次のプチボクシング大会で、夫に手を出されて嫌な思いをしてきた女の子が夫の股間にクリーンヒットを決めて、夫は社員全員の前で倒れこんでしまったようです。
 
部下たちの前で恥をかいた夫は、役職が付く前のように真面目な勤務態度に戻り、部下へのセクハラもなくなったようです。
 

部下に手を出す夫は更生させるべし

今まで真面目に仕事をしてきても、役職が付いたとたん部下に手を出し始めてしまったら、信頼が崩れてしまいますよね。
 
仕事ができる人は、どれだけ役職が上がっても態度は変えないものです。
 
（mashu／ライター）
 
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