編集部S子が聞く、【はあちゅうインタビュー:アラサー女性のリアル】。
第二回目は、「出会い」と「不倫」について。具体的なところや、深く突っ込んだところまで聞いてみました。
--「カナウ」では出会い占いがずっと人気で、特に20~30代半ばの女性が「出会いがない」と悩んでいるようなんですが、どう感じますか?
はあちゅう:出会いがないと感じている人は、動いていないんじゃないかなと思います。確かに、一昔前だったら、「出会いがない」と言えたし、女の子からナンパするのもかなり勇気がいることなので、職場とか自分が普段行く場所とかで異性がいなかったら、「出会いがない」と言えたのかもしれないんですけど、今って右手を動かせばスマホにたどり着けて、そこには世界中の人と繋がれるプラットフォームがあるんですね。
私は仕事の絡みもあるので、出会い系アプリは一通り使ったことがあるんですけど……もう「こんなにいろんな人がいるんだ! 身近にいないような人たちが自分に興味を持ってくれる!」と感動すると思いますよ。まずはそこから出会いを広げてみる、というのが良いと思います。
出会いって、今まで自分がいなかった場所にあるものなので。出会いがないと思っている人ほど、スマホアプリでいいので動いてみることが大事だと思います。お見合いアプリをぜひ、使ってみてください。
--オススメのマッチングアプリはありますか?
はあちゅう:私の世代(アラサー)には、『Tinder』とか『タップル誕生』、雑誌の東京カレンダーのデーティングアプリ『東カレデート』とかが良いのかなと思います。取っかかりとするには、Tinderがいいんじゃないですか?
それで、出会いアプリを使ってみて、もしマッチングしないのであれば、それは出会いがないんじゃなくて、「需要」がないんだと思います。フォーカスを変えるべきかなと。髪型や、写真の撮り方が違うんじゃないかとか、メイクを直してみようとか。
出会いがないからといって何も行動しないのと、身近に出会いがないからアプリを使って、うまくマッチングしなかったら自分の見た目を変えようと行動を起こして、どんどん人生が動いていくのとでは、全然違います。前者と後者では、やっぱり差が開いてしまうので。
つねに人生に「動き」があるように、自分の中で流動性を高めるというのは大事だと思うんですね。
--確かに。昔と違って、今は本当に安心して使える「出会いアプリ」がありますね。
はあちゅう:もっともっと『Tinder』とか、活用したらいいのにと思います。
私も、彼とケンカすると今でも開いたりします。ケンカして「キー!」となると、アプリを開いて、他の男性の写真見ながら「この人ともし(浮気して)付き合ったら、どうなるんだろう」と妄想して、「やっぱり彼がいい」と気持ちが落ち着く……ていう(笑)。
--去年から不倫が何かと注目されていますが、個人的にはどう思いますか?
はあちゅう:ちょうど数日前に、不倫に関する討論番組に出たんですよ。その中で私は一貫して「不倫肯定派」というか「不倫容認派」でした。
その理由はやっぱり、不倫をすることで女性としての自信を取り戻せたり、人生の彩(いろどり)が増えたりすると思っているからなんですね。
それってパートナーを裏切っているんじゃないか? という意見もあると思うんですけど誰かに惹かれるって自然なことなんですよ。理性が抑えつけているだけで。
不倫をするときは「絶対に相手にバレないようにする」というルールのもとに、ちょっとした恋心を味わうというのは、私はアリなんじゃないかなと思います。
逆に、不倫もない人生なんて楽しくないというか。人生の中で、なんかこう……人生が終わる直前に振り返った時に、「ああ、あんな恋もしたなぁ」と思い出せるほどの不倫だったら、してもいいんじゃないかなと思いますね。まぁ、バレたらダメですけど。人に言えないことがある人生のほうが楽しいですよ。
--ということは、もしかして……はあちゅうさんも不倫の経験があるんでしょうか?
はあちゅう:私は、自分がするかしないかで言ったら、「否定派」なんですよ。自分もしないし、相手もしてほしくはないと思うんですけど……でも「する人の気持ちはわかる」んです。
私は彼ともう4年付き合っていて、そうすると、他の人と付き合っていたらどうなっていただろう? とか、元カレとそのまま付き合っていたら、今頃結婚しているのかなとか思う瞬間があって、つねに彼を百パーセント信じて4年間が過ぎているわけではないんですね。物理的な不倫はしていないけど、いろんな可能性は今まで考えたんです。だから、この先もしかしたら、自分が不倫をするかもしれないし、そういうのはあり得るんじゃないかと。
だから、人に対しても、厳しくはなれないし、不倫に対してはもうちょっと柔らかい世の中であってほしいなと思っています。
--不倫って、つらい状態になることが多いですよね。
はあちゅう:つらいって自分で思い込んでいる人が多いのかもしれないです。「私は他の人より恋の数が多いだけ」と思ったり、結婚をゴールとしなかったりすれば、不倫って全然つらいものじゃないと思います。
ただ、彼との子供がほしい、結婚したい……と思った時には、どうしても越えなきゃいけない壁が出てくるので、それを「つらい」と捉えるか、「越えるべき試練」と捉えるかで違ってくるのかなと。
不倫をしていることでつらいと悲観的になるのであれば、その不倫はやめたほうがいいと思います。自分の人生を豊かにしてくれる不倫だと割り切れるなら、してもいいだろうし、たまたま結婚している人と恋に落ちて、その人と結婚したいと思うのであれば、頑張るだけだと思いますよ。
私は、不倫だから不幸せだとは感じません。
--私は不倫経験があって、関係が終わる最後のあたりはつらかったんですが、自分でも「これは愛じゃない。執着か独占欲なのかも」と思っていました。
はあちゅう:そうですね。そうなると執着なんでしょうね。
私も……不倫じゃないんですけど、元カレが私に恋人ができていない状態で新しい彼女を作ったことがあって、すごく傷ついたんですよ。まだ未練を持っていてほしかったというか。こないだまで私が一番だったのに、もう一番目が更新されたんだ! と思って。
その元カレとの復縁は全然考えていなかったんですけど……その時はやっぱり、自己否定感がすごく強くなったので、同じように不倫をしていて傷つくなら、自分から距離を取らなきゃダメかなと思いますね。
苦しくても頑張って離れて新しい人を見つけないと、ずっと苦しみを味わい続けなくちゃいけなくなるので。
私の場合、復縁を考えてもいない元カレなのに傷ついてしまったので、本当に好きな相手にとって「自分が一番じゃない」というのは、かなりグサッとくると思います。不倫で苦しいという人の気持ち、わかります。
ただ、頭ではそう思っているけど、実際に不倫していたら、多分こんなに冷静には言えないというか……頭で考えていることと感情はついてこないと思いますよ。苦しい中で、自分がラクになる方法を考えるしかないですよね。
そうですね。それがお別れすることなのか、あるいは頑張って結婚することなのかを、自分で見極めていかないといけないんでしょうね。
今回は、20~30代女性が抱えやすい「出会いがない」という悩みと、「不倫」についてお聞きしました。【はあちゅうインタビュー:アラサー女性のリアル】は、まだまだ続きます。
次回は「恋に不器用」と「恋人関係」について。ぜひお楽しみに!
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