繊細な人ほど、ちょっとした失敗に傷ついたり、他人の発言を深読みしすぎて落ち込んだりしてしまいます。
また、落ち込んだときにはどうやって気持ちを立て直すか? をよく考えるはず。
できるだけ早く、効果的に気分転換できる方法をつねに探しているでしょう。
でも、ちょっと思考を変えてみませんか?
落ち込んだ後にどうするか、ではなく、落ち込まないためにどうするか、を知ったほうが断然いいのです。
お笑いモンスター的、落ち込まない方法!
いつも笑顔の明石家さんまさんは、テレビだから元気に振る舞っているわけではなく、後輩芸人が明かすプライベートでも、テレビに出ているときとほとんど変わらないといいます。
明るく、よくしゃべって、活発な雰囲気があるんだとか。
というのも、さんまさんは、
「俺は絶対落ち込まないのよ」
と断言しているのです。
「落ち込む人は自分のことを過大評価しすぎていて、過大評価しているからうまくいかないと落ち込むのだ」と。
好きな人に話しかけたのに素っ気なくされたり、仕事でミスをしたりすれば、当然落ち込んでしまいますが、
それはそもそも「うまくいくはずだ」という思い込みがあるからなのだそうです。
そして、自分の思い込みが現実化しないで、裏切られることに、人間はショックを覚えます。
けれど、さんまさんの理論に当てはめると、「うまくいくはずだ」というそもそもの考えが間違っているといえます。
落ち込み自体、自分で作り出したものであり、自身への過大評価がなければ、落ち込むこともないということでしょう。
いい意味で期待しない! 現実を受け入れる!
恋愛でも仕事でも、自信があれば堂々と動けるものですし、そうした言動が成功やいい結果を引き寄せやすくもなります。
また、過去にうまくいったことには自信があり、失敗するとはあまり考えないはずです。
私はできるはず。できるに決まっている。
そうした強い思いがプラスにはたらくことも、たしかにあるでしょう。
しかし、うまくいく確証はないのです。
自分をわざと追い込むより、心をつねにフラットな状態にして、過剰に期待せず、現実をありのまま受け入れるようにすれば、たとえうまくいかなくても落ち込みはしません。
時間と手間をかけて作り上げたプレゼンを批判されても、「そういう考えもある」と素直に受け止められるはずです。
これだけ頑張ったのだから認められるだろう、という期待があるから、ショックを受けてしまうのです。
大切なのは「自分ができたことはなにか?」
さんまさんは、こんな言葉も述べています。
「人間なんて、今日できたこと、やったことがすべてやねん」と。
たとえば、好きな人の心を惹きつける最高のアプローチを思いついたとしても。
実行して、相手がどういうリアクションを取るかによって、本当に「最高のアプローチなのかどうか」は決まります。
また「私は結婚するだけの魅力がある」と自分に言い聞かせることは大切ですが、婚活をしてすぐに結婚が決まるともかぎりません。
自信をもつため、とみずからに期待をかけても、現実は現実として冷静に受け止める意識はつねにもつようにすると、よさそうです。
結局のところ、「自分はなにができたのか?」がすべてで、そこを重要視すれば、やたらと落ち込むことは避けられるでしょう。
笑顔がトレードマークのさんまさんの言葉は、実にシンプル。
自分を守るにはとても効果的だといえます。
(沙木貴咲/ライター)
photo by.PAVDW
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