20代の恋愛と30代の恋愛は違います。そして、35歳をすぎるかどうかでも、大きく変わってくるでしょう。
結婚はどうする?
仕事と恋、どっちが大事?
好きな人に何を期待する?
いろいろな思いがめぐって、つい“キケン”な恋にハマってしまう……そんな女性が多いかもしれません。
35歳をすぎたアラフォー女性がハマりやすいダメ恋を、映画『ラブ×ドック』をヒントに3つ挙げてみたいと思います。
CASE1:職場の上司と不倫
コレ、あるあるです! 20代に既婚男性から誘われて不倫するのとは、また違う30代の不倫。アラフォーに突入すれば女性にもキャリアがつくので、恋愛に仕事が絡むことが多くなる点がポイントです。
映画『ラブ×ドック』では、主人公の飛鳥が務めるスイーツ店のオーナーとの不倫が描かれますが、新店の店長に飛鳥が抜擢されたことに、男性同僚はやっかみを言います。
「やっぱり女性っていいよなぁ。実力以外にチャンスのつかみ方あるもんなぁ」
パティシエとして才能があると自負する飛鳥は、そんな同僚の嫉妬を軽やかにスルー。
でも、不倫が妻バレしたことから別れを告げられ、オーナーの彼から店を辞めてくれと言われた時、才能に惚れたという言葉が、ただの口説き文句だったと気づきます。
「中途半端な気持ちで、女の才能ほめんなよッ!」
号泣しながら悔しがる飛鳥に、自分の姿を重ね合わせる女性もいるかもしれません……。
既婚男性のズルさと、自分のキャリアと甘さの狭間で生まれる、アラフォー不倫はやっぱりキケン!
不倫は幸せにならないという一般論を、「自分だったら違うかも」と思い込みたいのは、誰だって同じ。でも、不倫の本質を見極めないと、がんばって積み重ねたキャリアすら失いかねません。
CASE2:友だちの好きな人
35歳をすぎると、独身の女友だちは限定されてきます。だからこそ、「私たち仲間だよね」という意識も強くなり、毎週末に女子会を開く……という人も多いんじゃないでしょうか。
でも、昭和の有名少女漫画家、竹本泉さんが「女の友情はハムより薄い」と述べたように、恋愛が絡むと女友だちは一瞬で他人になり、憎むべき相手にもなるのです。
『ラブ×ドック』では、学生時代からの親友、千種の片思いの相手、野村に飛鳥が手を出してしまうことに……。
千種の気持ちはもちろん知っていたのですが、傷ついた飛鳥の心を、野村は絶妙なセリフでホロホロに解きほぐすのです。
「弱いくせに」
アラフォー女性を口説くには、たぶんコレが最強なんでしょうね……。
私、一人でも頑張ってる! 仕事で結果出してる! 独身でも平気! と、精一杯に強気になっても、心はいつだって乙女。
いたわってほしいし、弱い自分を誰か受け止めてほしい。そう望む気持ちが、30代後半~アラフォー女性にとっては恋心なのかもしれません。
腰掛けではいられない30代キャリア女性は、気づかないうちに自分を追いつめ、崖っぷちで苦しむことがあります。
それを癒やすのが女友だちなのか、彼氏なのか……見極めはそう簡単ではないでしょう。
CASE3:年下彼氏
30代に突入すると、周りの同世代男性はだいたい結婚していて、未婚の男性は言っちゃ悪いですが……それなりに理由がある方ばかり。
そんな状況では、自然に20代男性に目がいくもので。35歳以上の女性が年下男性を好きになる、というパターンは本当に多いようです。
『ラブ×ドック』でも、飛鳥は一回り以上年下のパティシエ仲間、星也から意味ありげなことを言われてドキドキしてしまいます。
年齢が若いからこその強引さ、無邪気さ、純粋さ……それは酸いも甘いも噛み分けてきたアラフォー女性の目に、眩しいほどキラめいて見えるのです。
「怖いんだよね。30後半すぎてから人を好きになって、結果、大事なものを失ってきたから」
惹かれるのは当然。本音は好きなのに、年下すぎる星矢に素直に向かっていけない飛鳥には、アラフォーならば誰もが同感するでしょう。
アナタよりも年上の私でいいの?
私、どこかでまた失敗するんじゃないの?
先に年を取っていく私。いずれ捨てられるんじゃないの?
そんな不安が湧き上がるはずです。
映画では、年下の星矢から飛鳥がアプローチされる展開でしたが、リアルでは年下の彼を好きなんだけど、どう距離を縮めたらいいかわからない、という女性が多いかもしれません。
半ば諦めつつも、好きという気持ちを諦めきれないアラフォー女性はどうすればいいのか……じっくり考えさせられるのでは?
本当にあったらいいな『ラブ×ドック』!
映画では、ダメ恋で不幸にならないよう、恋愛クリニックの『ラブ×ドック』が、いろいろなアドバイスや法外に高額な注射(笑)を勧めてくれます。
遺伝子から抽出したという特別な薬は、果たして飛鳥に効くのかどうか……?
不倫にしても略奪愛にしても、年齢差のある恋にしても、成就しにくい恋愛にハマるのは、なぜか不器用な女性ばかり。恋ベタならばもっと簡単に恋できる相手を選べばいいのに、不思議なものです。
かくいう筆者も、20代から恋愛での失敗は数知れず。やっと結婚できても見事に離婚しました(!)
本当に『ラブ×ドック』があったなら、すぐに駆け込みたいという女性は、私だけではないはず。あやしげな注射をウン十万円と言われても、お金を払っちゃうかもしれません!
女心を絶妙にわしづかみ!
『ラブ×ドック』が初監督となる鈴木おさむさんは、バラエティー番組の放送作家として有名ですが、作品を観て驚くのは、女心を実に的確に捉えているところ。
鈴木さんは今年46歳というオジサマ。けれど実は、46歳おじさんというのは着ぐるみで、中から女の人が出てくるんじゃないかと思うほど、「あー、そうそう! そうだよね!」と言いたくなるセリフが多いんです。
また、30代半ば~アラフォー女性に刺さる“胸キュン”シーンも盛りだくさん!
『ラブ×ドック』を一言で述べるなら、「ニヤニヤしちゃう映画」なんじゃないでしょうか。
ニヤニヤしながら飛鳥の恋愛遍歴を見て、最後は大号泣……という。
一度でもダメ恋をしたことがある女性なら、この映画はハマるはずです!
眉間にシワ寄せて「愛とは、すなわち……」なんて語る作品じゃないからこそ、気づけば飛鳥の気持ちになって、一緒に恋をして喜んだり悲しんだりできるんだと思います。
(沙木貴咲/ライター)
■理想の40代を迎えるために、30代のうちにしておくべき4つのこと
■姓名判断|近いうちにあなたにアプローチするのはこんな人です
■すべてはこの人に出会うためだった! 40代の婚活を成功させる秘訣