女性も30代に差しかかると
「結婚はまだなの?」「子どもはまだなの?」
と親や親戚、会社の上司、友人などから悪気のない言葉の圧力を受けることがあります。
独身者、既婚者に関わらず、人生において”結婚と子ども”についての一般的な意見に、苦しい思いをしている方は多いのではないでしょうか。
“結婚をして子どもをもつことで、大人としての責任を果たしたことになる”
と無意識に思っている人も多いので、独身女性や子どものいない結婚女性に対して、悪気なく自分の価値観を押しつけてくるのです。
結婚しても子どもをもたない選択も
結婚をしても、子どもをもたない選択をする夫婦も少しずつ増えています。
芸能界では、おしどり夫婦で有名な唐沢寿明さん、山口智子さん夫妻が「子どもをもたない人生の選択」をしたことで話題となっていました。
病気や年齢的な問題など、夫婦で人生の幸せを考え抜いた末、子どもをもたない人生を選択する人はいます。
子育て=成長ではない?
筆者の場合は、結婚、子どもについて深く考える間もなく、子どもを授かりました。
そして、妊娠3か月の頃。
結婚式から脱走し、シングルマザーの道を選び、今があります。
お恥ずかしながら、正直な話、子どもを妊娠するまでは親として子どもを育てる義務や責任について、まったく考えていませんでした。
今現在も、手探りの子育て中で、親になったからといって立派な大人になった気もまったくしません。
多趣味な私は、子育てにより、自分の時間が減ることに対してイライラしてしまうことも多々あります。
子育てをするなかで、人間として成長する可能性はあると思いますが、
結婚をして、子どもを作り、家庭を支えたからといって、人間として成熟しているとはかぎらないのでしょう。
正しい生き方とは? 偶然にも子どもを授かった筆者の場合
筆者の生まれ育った家庭環境はかなり複雑でした。
離婚と再婚を繰り返す父親。
そして、借金と家庭内暴力により家庭崩壊し、15歳の頃からひとり暮らしをしていました。
こんな環境で育った私は、アダルトチルドレン(子ども時代に子どもらしく過ごせなかった成人)でもあります。
いつも親の顔色を伺い、おびえて過ごす幼少期だったので、気がつけば、なにをやってもうまくできない、自信のない人間として成長していました。
まともな親の姿を見て育っていないので、子どもの愛し方や育て方も分かりません。
それは今も同じで、子どもとの接し方が分からないなりに、母親としての責任や義務を果たそうと必死でもあります。
両親の不仲など、家庭環境がよくなかった子ども時代を過ごした人のなかには、
親から愛された経験がないので子どもの愛し方がわからない、自分と同じようなつらい思いを子どもにはさせたくないから、
などの理由で、子どもを作らない選択をする人もいます。
私も、偶然にも子どもを授からなければ、生まれ育った環境と結婚へのトラウマなどで、生涯独身を貫いていたと思います。
子どもをもたない選択をした夫婦は、大人としての義務や責任、家族や子どもについて、偶然子どもを授かってしまった筆者のような人間よりも、よく考えているのだと言えるでしょう。
さいごに
“大人になったら自立して、結婚をして子どもを産むことが、大人としての責任や義務を果たしたことになる”
“家族とはこうあるべきだ”
などの固定観念を押しつけてくる人は、たくさんいます。
でも、幸せのカタチは人それぞれ。
子どものいない夫婦でも、いつまでも仲睦まじく幸せに過ごしている人たちがそれをあらわしています。
子どもをもたない選択をした夫婦は、それだけでなにかと世間の風当たりが強く、苦労も多いかもしれませんが、
だからこそ2人の絆が深まり、幸せな結婚生活を続けられるのかもしれません。
子どものいる夫婦でも、仮面夫婦として仲が冷めきっている夫婦もいますし、子どもを虐待している場合もあります。
家族のカタチにとらわれず、本当の幸せを感じられるかどうかが、生きることにおいて重要なのではないでしょうか?
ひいては、一人一人の幸せが作り上げる世界こそが、未来の子どもたちにとっての幸せな世界なのかもしれません。
あなたはどう思いますか?
(ライター/キタミカ)
公開日:2018年6月12日
更新日:2019年9月13日
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