古今東西、嫁と姑は仲が悪いと相場が決まっています。
最近は、姉妹のように仲の良い嫁姑もいると聞きますが、やはり、レアケースです。
結婚前は優しそうなお姑さんだなと思っていても、結婚後に本性が見てくることは今の時代でも多いのです。
由美子さん(仮名)も、結婚後に、姑の恐ろしい本性に気づいた女性のひとりでした。
由美子さんの体験談を前後編でご紹介します。
前編では、とても優しい姑との同居を決意した経緯をご紹介しました。後編では、姑の怖すぎる本性が発覚した一部始終をご紹介します。
前編を読んでいない方はコチラ!→良い人だったのに!姑の怖すぎる本性を見てしまった話【前編】
腹痛を緩和するための薬が消えた!
異変が起こったのは、姑と同居し始めて半年ほどが経った頃でした。
私はPMSと生理痛がひどく、緩和させるために低容量ピルを服用していました。
低容量ピルには避妊の効果がありますが、夫とは、しばらくは仕事に集中して子作りはしないと話し合って決めていたので、問題はありませんでした。
ある朝、いつものようにピルを飲もうとしたとき、低容量ピルが忽然と姿を消していたのです。
おかしいな、どこかに置き忘れたのかな、と思って焦りましたが、出社前だったので、探す時間も取れませんでした。
結局、その日は家に帰ってきてから、家中を探しましたが見つからず、翌日に半休をもらって病院に行って再度処方してもらうことになりました。
ところが、新しく入手したピルも、数日後には忽然と姿を消してしまうのです。
おかしいな、と思っていたとき、偶然入った姑の部屋のゴミ箱にピルが捨てられているのを発見してしまったのです。
孫が欲しい!異様な執念を燃やす姑。トロフィー孫が欲しい!?
動揺し、すぐに夫に相談し、そのあと、姑を問いただしました。
すると姑は、「悪気はなかった。孫が欲しかったから」と泣きながら告白したのです。
ぞっとしました。
どうやら、姑は、友達との会話のなかで、自分だけが孫の話ができないことが相当悔しかったようです。
自分の幸せを証明するためのトロフィーのように、孫をほしがっているようでした。
自分の欲望のために、私の体を、自分の道具のように扱おうとした姑には、ぞっとさせられました。
姑は自分の見栄や欲望のためなら、私の体がどうなってもいいと思っているのだ、と悟りました。
すぐに「こんな怖い人とは、一緒に住むことはできない」と判断し、私はその日のうちに家を出ました。
夫も、私の判断は当然だと味方してくれましたが、姑が彼にとって、たったひとりの親であることは変わりありませんから、強く責めることはできないようでした。
一生消えないトラウマに……
今は、姑とは別々に住むことで、表面上は平和が保たれています。
ただ、お正月などに挨拶するのもおぞましいと感じてしまっているので、このまま一生、姑とは顔をあわせることはないのかもしれません。
友達から、「義実家からの孫のプレッシャーがうざい」なんて話を聞くたびに、あの恐ろしい思い出が蘇ります。
一生消えない、トラウマになってしまいました。
(今来 今/ライター)
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