11月30日(月)18:30はふたご座の満月。しかも半影月食です。
かつてネイティブアメリカンは11月の満月を「ビーバームーン」と呼びました。ビーバーが越冬のために巣を作る時期として名付けられましたが、冬本番を迎える中で月はどんなメッセージを伝えるのでしょうか。詳しく見ていきます。
スペシャルムーン、ふたご座の月食
占いの世界で月食とは、すぐそばにドラゴンヘッドがある満月をいいます。通常の満月より影響力がありスペシャルなお月様になるでしょう。
満月は「潜在意識・始まりと終わり・まだ見えないもの」をあらわす12ハウスで起こるので、わかりやすい変化や出来事はないかもしれません。
でも、2021年まで見越せば、心の奥底で意識を整えるのに大切なタイミングだとわかります。
コロナ禍に翻弄された2020年を踏まえて、2021年をどう過ごすのかをじっくり考えてみましょう。またそれは、新しい時代を迎えるにあたって欠かせない心の準備になります。
ふたご座満月で風の時代を先取り
12月の下旬に土星と木星がそろってみずがめ座に入り、時代は「地」から「水」に移り変わります。物質的価値が重視された地の時代が終わり、精神的価値と自由が尊重される風の時代が始まるのです。
また、10月はてんびん座で新月が起こり、11月はふたご座で満月と、風の時代を少しずつ先取りするような流れができ上っています。
(ふたご座・てんびん座・みずがめ座は風の星座)
12ハウスにはインターネットの意味もあり、そこでコミュニケーションを得意とするふたご座が満月になるというのも納得の配置。SNSやオンライン上で新しい光を見出す人が少なくないでしょう。
それは今だけに限ったことではなく、2021年につながる仕事や人間関係のきっかけを作るはずです。
そして、ふたご座の守護星・水星は5ハウスに位置して、7ハウスの土星・木星・冥王星と良き角度を取ります。5ハウスは「好きなもの・趣味・恋愛」を、7ハウスは「パートナーシップ・出会い」をあらわすので、恋愛や新しい出会いも期待できるかもしれません。
満月と5ハウスの金星がクインカンクス
今回の満月は、5ハウスの金星とクインカンクス(150度の角度)を取ります。クインカンクスは共通点がない異質なモノ同士をあらわす角度ですが、すんなりマッチしないことを半ば無理やり結び付けてみるといいかもしれません。意外な化学変化が起きて、面白い可能性が見えてくるでしょう。
「好きなもの・趣味・恋愛」をあらわす5ハウスに、「愛・喜び」を司る金星が入るので、無邪気に気持ちがおもむく感覚を大切に。
たとえば、恋愛や趣味をプライベートなものと考えているなら、それを仕事や毎日の生活に取り入れてみるとか。難しく考えず良い意味で適当に、遊び心を意識すると働き方が変わったり、日常生活で重視するべきものが見えてきたりするかもしれません。
「それとこれは別。関係ない」と思い込んでいるモノを思考の中心に持ってくると、有意義な“意味変”が起こりそうです。
また、満月と11ハウスの天王星、6ハウスの太陽、5ハウスの金星がセミセクスタイル(30度)とクインカンクス(150度)で細長い長方形をつくっているのも興味深いところ。
人付き合いを大胆に変えるとか、人間関係を変えることで日々の自分の役割はどうなるのかを考えると意外な発見がありそうです。
新しい時代を迎える準備を
カレンダーを見れば「もう12月か」と思うかもしれませんが、星の世界では「もうそろそろ時代が移り変わる」という感じです。
11月30日のふたご座月食では、目に見えた変化や出来事を求めるのではなく、心を整えることに注力するといいでしょう。かなり先まで目を向けて、仕事も恋愛も人間関係もありふれた常識にとらわれないことが大事です。
今までの当たり前をひっくり返すつもりで自由に考えるといいかもしれません。
今年、コロナ禍にさんざん揉まれ悩まされたことを思えば、「こうするのが当然」という常識はもはや誰にもないはずです。
(沙木貴咲/占い師)
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