3月29日はてんびん座満月。
終わりと始まりの季節に迎える満月は、意識も行動も外に向けるよう伝えています。
具体的にどんなメッセージがもたらされるのか、詳しく見ていきましょう。
カイトに組み込まれる満月
今回の満月は、“カイト”という特殊なアスペクトに組み込まれます。
てんびん座の月・おうし座の火星・みずがめ座の土星がグランドトライン(120度の角度を取り合うアスペクト)を作り、ホロスコープ上には正三角形ができるのですが、その真ん中をおひつじ座の太陽がつらぬくのです。
カイトは物事が安定するだけでなく、発展するエネルギーも生み出します。
4月に向けては気持ちや環境が落ち着いてホッとする一方、具体的な行動を取るタイミングにもなるでしょう。
あるいは、内輪で穏やかに回っていることを満を持して外にアピールするとか、お披露目するよう促される流れができるかもしれません。こじんまりと収まっていることは、あえて崩して外部からの影響を入れた方が良さそうです。
「つながり」を求める満月
29日のてんびん座満月は「パートナーシップ・出会い・人間関係」をあらわす7ハウスで起こります。
ホロスコープの見方によっては8ハウスに月が入る可能性もありますが、8ハウスは特定の人物との親密な状態をあらわすので、いずれにしても人とのつながりがクローズアップされるでしょう。
客観的な視点から調和を求め、冷静に人と関わっていく。
「私はこう思う」のほかに「あの人ならどう思うだろう?」と想像する。
みんな違う個性と思考を持つ。みんな違ってみんな良い。
そんな感覚を意識すると納得感が得られるはずです。
また、てんびん座の守護星である金星は太陽とコンジャンクション(0度の角度で重なり合うこと)。さらに、癒しの小惑星キロンもトリプルコンジャンクションします。
この3つの星は自分をあらわす1ハウスに位置するので、他人任せにせず、主体性を持つことがカギになります。調和した人とのつながりを完成させるなら穏やかにメンタルを整え、自分を確立させることが大事です。
てんびん座に象徴される2021年
今回の満月の少し前、3月20日は春分で占星術の世界では新しい年の初めにあたります。普通のカレンダーでいうところの“元旦”なんですね。
また、春分の日のホロスコープは今後一年の運勢を象徴するのですが、アセンダント(1ハウスの始まり)が位置するのはてんびん座。つまり、2021年春から一年はてんびん座の年になるということです。
春分直後の満月がてんびん座で起こるのも、念押しされていると解釈すれば納得できます。
恋愛はもちろん、仕事も何もかも一人ではできません。今まで以上に周りと足並みをそろえることが重要になってくるでしょう。
人づきあいが苦手な方へ
今どきは「人見知り」「コミュ障」と自己紹介する人が珍しくないですが、人付き合いが苦手なタイプにとって風の時代は少し生きづらいかもしれません。
でも、対面で密に関わる結びつきばかりが人間関係ではないでしょう。SNSで他愛もない挨拶を交わし合うだけでもちゃんとした繋がりなのです。
かくいう私も人間関係は不得手で、風の時代の到来にはぎこちなく身構えるしかないのですが、不器用には不器用のやり方があるわけで。
顔出しをしない音声配信や雑談アプリを活用したり、価値観が同じ人間が集まるオンラインサロンに属したりと方法はちゃんとあります。
恋愛もマッチングアプリで出会うことは当たり前になりました。初デートが初対面でも不思議ではありません。
人見知りでも人と関われるツールはたくさんあるので、大事なのは道具をうまく活用できるかどうか。アプリやネットサービスは積極的に使った方がいいでしょう。また、そうした情報に敏感になることで自分に合う仲間や恋人を作りやすくなるはずです。
風の時代は情報とコミュニティの時代ですが、恋愛も仕事も趣味も個人レベルでカスタマイズが可能なのです。
やりづらさを感じたらどんどん変えて大丈夫。人も道具も自分にしっくり来ることを重視しましょう。
(沙木貴咲/占い師)
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