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世界中、コロナ禍により今まで当たり前だったことが、当たり前ではなくなった世の中になりました。

 

コロナを通して、今までは見えなかった人間性が良くも悪くも露わに(あらわに)なったと感じる人が殆どだと思います。

 

この機会に、思いっきり人間関係を断捨離したという人。

 

逆に絆が深くなったという人。

 

それぞれですが、いずれにせよコロナは、多くの人の人間関係や生き方を変えた世界的大事件。

 

コロナで現れる人間性と人間関係について考察しました。

 

 

価値観の違いがハッキリとした

 

過剰にもコロナに関する噂やデマ情報を信じて拡散する友人。
 
感染が怖いからと、自分のコロナ観を強要する友人。
 
コロナ以前は問題なく付き合っていた友人が、コロナ禍により付き合いづらくなったという話もよくあります。
 
コロナという世界的異変のせいで友情が壊れたのではなく、コロナを通して、人々の価値観が表沙汰になり、価値観の合わない人とは付き合わなくてもいい自然な状況となったのです。
 
大人になればある程度の社交辞令な付き合いも当たり前でしたが、そのような仮面社会の一部を壊したのがコロナ禍とも言えます。
 
自粛やソーシャルディスタンスなど規制があると、親しい人ともなかなか会えませんが、逆に人間関係が厳選しやすいでしょう。
 

勤務状況の違い

 

勤務先の会社の方針によっても、自らのコロナ観は大きく左右されてしまいます。
リモートワークか出社なのか。
 
また、会社の方針として外食、飲み会禁止など厳しい決まりがあるかどうか。
 
学校関連、医療従事者や介護職などで高齢者と接する機会の多い職業の人は、コロナ感染防止対策は厳重に行われています。
 
しかし、カメラマン、ライター、デザイナーなど比較的、自由な働き方をしている人、元々特定のオフィスがない、少人数で働ける人などは、前者の職業の人たちほど厳しいコロナ感染防止対策は行われてなかったりします。
 
人間性ではありませんが、職業によってコロナ観が異なり過ぎる場合、自然と疎遠になってしまうケースもあります。
 
少し不本意な気もしますが、仕方のない事実でもあります。
 

付き合い程度の飲み会がなくなった

 

コロナ以前ですと、気軽に飲み会やご飯会など誘ったり誘われたりということも普通でした。
 
しかし、ウィズコロナ時代。
 
人によって、勤先によって、コロナ感染リスクに関する価値観の違いが大きく異なります。
 
誰でもかれでも気軽に声を掛けて集まりにくいので、逆に付き合い程度の飲み会がなくなり、本当に会いたい人たちが集うという状況です。
 
デメリットは、新しい出会いが増えないことですが、メリットは、同じ価値観の人との交流が深まること、変な人と出会わなくて済むことでしょう。
 

コロナ観の違い

 

例えば、実家に住む女子大生と一人暮らしをする男子学生のカップル。
 
同じく学生同士ですが、コロナ観の違いにより別れてしまったそうです。
 
彼女の方は、親が医療関係者、介護職ということもあり、家庭内でもコロナ感染防止対策にかなり力を入れていました。
 
外食する時は、オープンカフェや、ソーシャルディスタンスがしっかりとしているレストラン。
 
食べる時は無言で。食べ終わったらマスクをして会話を楽しむ。
 
一方、彼女の彼氏は気ままな一人暮らし。
 
彼女ほど真剣にコロナ感染防止対策をしなくてもよい状況でした。
 
感染リスクが怖くて会う頻度を控えたい彼女と、会いたがる彼氏。
 
久々のデートコースは、彼が決めたソーシャルディスタンスなど全くないレストラン。
 
2人の気持ちに溝が出来て、結果、別れてしまったそうです。
 
コロナのせいで愛が壊れたと思いますか?
 
恐らく、このようなカップルですとコロナなど関係なく、いずれ価値観の違いに溝ができ破局を迎えたでしょう。
 
むしろコロナが分かりやすく2人の相性をみせてくれたのです。
 
もし、本当に2人の間に強い絆と思いやりがあるお付き合いならば、このようなコロナ禍による価値観の違いですれ違ってしまうことも無いと思います。
 

さいごに

 

コロナ禍は、世界中の人の人間関係に変化をもたらしました。
 
そしてコロナ以前は広く浅くだった付き合いが、ウィズコロナでは狭く深い人間付き合いになったという人が多いです。
 
そうすると、人間関係による悩みが減り、仕事や趣味に打ち込める時間が増えた。家族や親友との絆が深まった。というポジティブな面。
 
家族や少人数の友人との距離感が近くなりすぎて、衝突が増えた。というネガティブな面。
 
どちらも出てきます。
 
いずれにせよ、お互いの歩み寄りが試されているコロナ時代。
 
コロナに限らず、何かしら価値観の違いがありながらも、共に生きたいと思える相手であれば、お互いの価値観の中間地点で折り合いをつけるという思いやりが大切。
 
逆にお互いが思いやりを持てないような人間関係ならば、コロナを理由に潔く断捨離してしまった方が、双方の人生の悩みや苦痛が減り、それこそ思いやりになるのではないでしょうか?
 
(キタミカ/ライター)
 
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