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セクシャルハラスメント(セクハラ)、パワーハラスメント(パワハラ)など、あらゆるハラスメント行為が問題になりつつある昨今、良識とされる倫理や道徳に反するいじめ、精神的な嫌がらせを行うことを「モラルハラスメント」(モラハラ)と呼びます。

 

上司が職務権限を利用して恫喝や暴力をふるうパワハラと、性的な言動による嫌がらせのセクハラは、周囲の人間も受けた人間も明らかにハラスメント行為だと感じますが、モラハラはあくまで良識や常識などの精神的な部分にダメージを与えるので、顕在化しにくいぶん、タチが悪いともいえます。

 

今回はこのモラハラ加害者の実害やパターンを、実際に働く被害者たちに調査いたしました!

 

 

1.未婚女性の多い職場LINEに子どもの写真

 

「私の会社は数十人程度の規模の零細企業なのですが、20〜30代の独身女性が大半をしめています。
人数もそこまで多くはないので、全体への連絡手段はグループLINEで行っています。そこに休日突然、自分と子どもが写った自撮り写真を送りつけたのです。
しかもとくにそれに関して説明テキストもありません。ただ写真だけ……。
しかも日曜日に……。それを見た他の社員たちは絶句したあと、怒り狂ってました。自分の子どもは他人から見てもかわいいと思っているのでしょうね。」(20代/会社員)
 
これは実に恐ろしいモラハラ談ですね。
 
子どもの話題って、独身女性にとってはとてもセンシティブなので、気をつけるべきポイント。
 
無言でしかも会社のLINEに子どもの写真……。
 
その女性社員が何を訴えたかったのかはかなり難解ですが、おそらく自分のステータス(子ども)を見せびらかして自慢したかったのかもしれません。
 
これはこれでモラハラとして成立する事案でしょう。
 

2.とにかく大声で恫喝

 

「私はイベントなどを運営する会社で働いているので、技術スタッフや演出スタッフ、出演者など、それぞれの分野の外部のひとたちと関わることが多くあります。
そのなかで出会ったモラハラ女性は、『とにかく誰に対しても怒鳴り散らすタイプ』。内部、外部、ベテラン、新人まったく関係ありません。
とにかく少しでも気に入らないことがあれば大声で怒鳴り散らし、精神的な攻撃も開始します。その姿はまるで、怒鳴る理由を探しているようでした。
さまざまな現場でそれを行っているらしく、その界隈では有名なようでした。もう2度と関わりたくないです。」(30代/会社員)
 
これは若干パワハラよりのモラハラに入る部類ですね。
 
そもそもモラハラとパワハラは共通する部分が多くあります。
 
最終的な攻撃が精神面か肉体面か、権限を利用しているかなどで違ってきます。
 
このように、相手や立場を関係なく攻撃するのはモラハラでしょう。
 

3.職場外での行動監視

 

「もともとは仲の良かった女性社員がいたのですが、ある日からプライベートでの私の行動を、話す前から把握しているような言動がありました。
『あれ? おかしいな?』程度だったのですが、その違和感はどんどん増えていきました。どうやら、私の行動をSNSでチェックし把握しているようでした。ちなみにフォロー・フォロワー関係ではありません。別の社員に協力してもらって、当人のアカウントを発見して即ブロック。
危険な予感しかしなかったので、社内では業務上の最低限のコミュニケーションをするのみ、距離を置くことにしました。しかしいつまた距離を縮めてくるかわかりません。正直、辞めようか迷っています。」
(20代/会社員)
 
これはストーカータイプのモラハラですね……。
 
このパターンはおそらくあなたのことが大好き、それか憧れのようなものがあるのかもしれません。
 
この被害者の行動は正解で、加害者の加害願望が肥大化する前に素早く逃げるのはアリだと思います。
 
モラハラ被害に遭わないためには、その兆しをいちはやく察知して行動を起こすことも食う様なポイントです。
 

さいごに

 

以上、実際に起きたモラハラ女性からの被害についてまとめてきましたが、いかがだったでしょうか?
 
WEBで「モラルハラスメント」を検索した際に、事例として挙げられているものはもっとざっくりとした加害行動ですが、現場ではリアルなモラルハラスメンターたちのやり口が見えてきました。
 
あなたも職場で近い行為を目撃したことはあるのではないでしょうか?
 
明らかにアウトなモラハラ行為よりも、ちくちくじわじわと相手を追い詰めるようなグレーゾーンモラハラは悲しいことに世間にあふれているように思います。
 
自分が被害者にならないように、少しでも違和感を感じたら全力で逃げる、証拠を抑えてしかるべき機関に相談するなど、事前に防衛方法を準備しておきましょう。
 
(吉田ヨシヲ/ライター)
 
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