個人差はあれど、多くの女性が生理に苦しんでいます。
ただ、生理を一生経験することのない男性にとって、その辛さは全く未知数。そのため、あまりの男性の理解の無さに憤りを覚えている女性は少なくありません。
男性は“生理”という現象をどのように捉えているのでしょうか。
今回は男性が考える生理についてご紹介します。
男性の考える生理①:軽い体調不良
頭痛や手足のむくみなどが生理の症状で挙げられますが、これだけ聞くと男性の中には「俺も二日酔いの時はよくあるよ~」といったゆるい解釈をする人もいます。
ですので、生理に対する理解者であると自称する男性でも、そういった体調不良が何日も続く辛さをあまりわかってはいません。
男性の考える生理②:個人差があると思っていない
そもそも、生理に個人差があるということを知らない男性もいます。生理が重たい人は、ベッドから起き上がれない、全く仕事に集中できない、など普通に生活することさえままならない女性も珍しくありません。
ですが、「元カノはそんなに辛そうにしてなかったよ」「妹は大したことないって言ってたよ?」と周囲にいる比較的症状の軽い女性からの情報を鵜呑みにしてしまい、本当に苦労している女性に歩み寄れない人もいるのです。
男性の考える生理③:腫れ物のような存在
男性の中には、生理中の女性を“イライラしている”と考え、コミュニケーションを取ることに激しい抵抗感を覚える人もいます。
最近はさすが見かけませんが、アニメや漫画などで不機嫌な女性キャラに主人公が「ひょっとしてあの日か?」と聞いて茶化すシーンがあり、「生理中の女性=気が立っている面倒な存在」と捉えがち。
その知識が根付いてしまったため、生理中と接する際に、まるで腫れ物に触るかのようにビクビクしてしまう男性もいるのです。
男性の考える生理④:「自分にはわからないから」と他人事
「自分は男だから生理のことなんてわからない!」とそもそも生理を理解しようとしない男性も一定数います。
こういった男性が管理職にいると、女性の働きやすい職場を築くことは難しいのが現状です。
理解する姿勢のない人に理解を促すことは大変なので、無理に理解してもらうことを期待しないことが、今できる最良の処方箋と言えます…。
まとめ
今回ご紹介した考え方は一部の男性のものであり、男性全てが生理をこのように捉えているわけではありません。
株式会社ミュゼプラチナムが16~49歳の女性を対象に実施した調査によると、「男性は生理を理解していない」(72%)と回答しており、いかに女性が男性の無理解を痛感しているのかお察しします。
ただ、男性も生理を経験することができないため、どう生理と向き合って良いか困っているのもまた事実。
生理はセクシャルのテーマであるため、他人、とりわけ男性に説明するのも難しいですが、まずは男性が生理についてどのように考えているのかを知ることで、生理という現象を普及させることが第一歩になるのかもしれません。
参照:“9割が「男性は生理を理解していない」と回答 女性1,114人の生理事情を調査”.PRTIMES. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000166.000008905.html, (参照 2021-01-09).
(高萩陽平/ライター)
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