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お子さんがいる家庭で避けるのが難しい悩みが、ママ友同士の付き合いではないでしょうか。

 

ママ友同士の付き合いで、ありがちなのが、そりが合わない者同士の対立。

 

今回はそんなママ友の争いに巻き込まれてしまったユウカさん(仮名)の修羅場エピソードを紹介します。

 

 

最初はみんな仲良しで楽しかったのに……

 

わたしが本格的にママ友とよべる人たちと出会ったのは、息子が幼稚園に入園したときです。
 
それまでも近所の公園で顔見知りになったママさんもいたんですが、付かず離れずという感じで、それほど深い関係にはなりませんでした。
 
幼稚園では息子が仲良くしているお友達のママさんたちと、必然的にお付き合いが生まれていきました。
 
とくに年上のアユミさん(仮名)と同い年のミキさん(仮名)とは子ども同士が仲良しということで、お付き合いする機会が増えていったんですね。
 
アユミさんは30代半ばで、どちらかというと姉御肌のリーダータイプの女性。
 
ミキさんはわたしと同じ26歳で一見、おとなしそうな雰囲気なんですが、納得行かないことは妥協しない芯の強いタイプでした。
 
アユミさんとミキさん、そしてわたしの3人は性格的にはあまり似てないものの、妙に気があって、ランチ会なんかもよくやりましたね。
 
気軽に夫の愚痴を言えたり、子育ての悩みを分かち合える存在ができて、当時はとても嬉しく思ったのを思い出します。
 
「ママ友の付き合いって面倒なイメージだったけど、わたしは運がよかった」そんなふうに考えていました。
 
でも、そんな楽しい日々も長くは続かなかったんです……。
 

しだいにアユミとミキの関係が悪化していき

 

アユミさんは、よくいえばリーダータイプなんですが、悪くいうと自分がいちばんで、ほかの人の迷惑をかえりみないところがある人です。
 
ある日、いつもの3人でランチをしたときは、わたしたち3人なのに、店員さんが案内した4人がけの席を拒否して、大きな6人がけの席にするように要求しだしました。
 
アユミさんは自分の希望を押し通したことに満足しているようでしたが、店も混んでいましたし、わたしとミキさんはかなり気まずかったですよ。
 
「他人の都合を考えると、自分が損をする」それがアユミさんの考えでした。
 
いちばんドン引きだったのは、子どもたちを公園で遊ばせているときに、アユミさんの息子ちゃんが、見知らぬ女の子のおもちゃを借りて壊してしまったことがありました。
 
当然あやまるかと思いきや、女の子のお母さんに、「こんな壊れやすいおもちゃで息子がケガしたらどうするつもりですか」なんていって、開き直ったんです。
 
びっくりした女の子のお母さんは、不満な表情を浮かべながらも、トラブルになるのを避けて、女の子を連れて帰りました。
 
わたしも「さすがにおかしい」と思ったんですが、それはミキさんも同じだったようで、「あんな態度はないですよ」って、たしなめたんです。
 
自分がいちばんなアユミさんが、素直に聞き入れるわけないですよね。
 
「なに、生意気なこと言ってんの」と明らかに不機嫌に。
 
「あやまって弁償するのが常識」とミキさんも引きません。
 
鬼の形相になったアユミさんは、自分の息子ちゃんを連れて帰っていきました。
 
この日をさかいに、3人の関係は崩れていってしまったんです。
 
このエピソードは、後編へ続きます!
後編は5月19日(水)20:30に公開予定!お楽しみに!
 
(大船くじら/ライター)
 
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