仕事は毎日のことだからこそ、内容や環境って大切ですよね。
いまの職場に特別不満はないものの、「本当にこのままでいいのだろうか……」と悩む人もいるのではないでしょうか。
そんな部下の気持ちを察知し、的確なアドバイスをくれる上司もいるようです。
そこで今回は「退職を決意させた上司の一言」をご紹介します。
雑務ばかりなのに多忙な毎日
当時私は、非正規社員でとある会社の事務をしていました。従業員が少ない職場だったのでやることが多く、残業は当たり前でした。
しかも真面目にやればやるほど、次の仕事を任されてしまう環境。でも収入は上がらず、モヤモヤした日々を過ごしていました。
とはいえ何もない私は「仕事があるだけありがたい」という認識でした。そのため退職や転職は考えたことがありませんでした。
本社から年上男性が異動してきた
そんなある日、本社から40代半ばの男性が異動してきました。
仕事ができる上に従業員を気遣ってくれる上司で、職場の雰囲気は少しずつよくなっていきました。
とはいえ仕事量が減るわけでもなく毎日ハード。日々黙々と働いていました。
濡れ衣を着せられても、何も言えない自分
そんなとき、社員さんがミスをしてしまいました。
些細なミスではあったものの、なぜか私のせいにされてしまったんです。
いま思えば私じゃないと訴えればよかったのですが、とっさに「周囲と揉めたくない」「会社に居づらくなったら困る」と思ってしまいました。
そしてなにより、当時は自分に自信がなかったんです。
私はあくまで非正規社員、ここで仕事を失ったらどこも雇ってくれない……そんなコンプレックスが強かったように思います。
そのため濡れ衣を着せられても、ただ「すみませんでした」と謝罪をしました。
「医療事務とかも向いてそうだよね?」
私が謝ったことにより、その場はすぐにおさまりました。でも上司だけは誰がミスをしたのか、そして私の弱さに気付いていました。
後日私が仕事をしていたら、上司が「あなたのせいじゃないならそう言っていいんだよ?」と話しかけてきました。
私が「すみません」と謝ると少し笑いつつ、「あなたはいつも丁寧に仕事してくれるから本当に助かるよ」と褒めてくれました。
そして「医療事務とかも向いてそうだよね?」と一言。
私が「え?」という顔をすると、「あなたは自分が思っている以上にできる人だよ」と言ってくれたんです。
まさかそんな風に評価してもらえると思わなかったので驚きました。そしてはじめて「ほかのことに挑戦するのも悪くないかも」と思ったんです。
資格が取れた段階で退職
その後は仕事と資格の勉強を両立しました。そして無事資格がとれ、転職先が決まった段階で退職しました。
いまはとある病院の事務をしています。やりがいはもちろん、資格習得の自信や正社員で働けているという状況が、気持ちの安定につながっています。
さいごに
自分では何が向いているかわからないからこそ、客観的なアドバイスが響いたりするもの。
なかなかいい上司に巡り合うのは難しいでしょうが、周囲の声に耳を傾けてみると人生のヒントが隠されているのかもしれませんね。
(和/ライター)
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