日本には「謙遜」を美徳とする文化があります。そのせいか、自分の価値を高く見積もるのは恥ずかしいことだという考えを持つ人がいたり、自信満々な態度を嫌う人がいたりします。そのため、誰かから褒められても「いえいえ、そんなことないですよ」などと、とっさに否定してしまうことが多いかもしれません。
しかし、エネルギーの世界から考えると、謙遜はときにあなたに望まない現実を引き寄せてしまう危険性があります。そこで今回は、謙遜がもたらす危険性についてエネルギーの観点からお話しするとともに、どのようにすればよいのかという具体的な対応策もご紹介します。
言葉も態度も、自分が発したままの現実を引き寄せる
「いえいえ、そんなことないですよ」と言っているとき、あなたの言葉には「そんなことない私」のエネルギーが乗っています。もう少し具体的に言うと、「自分の価値はたいしたことはない」と認めてしまっているということです。
たとえ褒められたことに対して“その通りだ”と思っていたとしても、とっさに「いえいえ、そんな……」という反応を返しているということは、潜在意識の部分で“ありのままの自分を見せてはいけない”と制限していると言えます。
このように、「そんなことない私」を認めているエネルギーを世界に放つと、同様の現実が引き寄せられてしまいます。たとえば、自分を見下したり、軽く見たり、ないがしろに扱ってくる人が周りに現れやすくなるでしょう。
さらに、「ありのままの自分ではいけない」という潜在意識は、そう感じさせられる現実を引き寄せます。学校や仕事場などで他人の悪口ばかり言う人が周りに多くなったり、親や上司などがきびしくて、みずから何かを選択する余地を与えてもらえない状況に陥ったりするかもしれません。
つまり、誰かから褒められたときに思わず否定をしてしまうのは、望まぬ現実を引き寄せてしまい、 いいことは一つもありません。
じゃあ、どうすればいいの?――その答えをお教えします。
褒められたときは「ありがとう」と言おう
誰かが褒めてくれたときは、笑顔で「ありがとう」と言ってみましょう。
もしも「ありがとう」と言うことに強い抵抗を感じるとしたら危険信号。あなたの潜在意識が「そんなことない私」のエネルギーに深く染まっている証拠だと言えます。
そんなときは、1日1回鏡の中の自分を褒めた後に、「ありがとう」と返事をする練習をしてみてください。しばらく繰り返していると、だんだんと心の深いところに「誰かから褒められたことを受け入れていい」という意識が根付いていき、抵抗感が少なくなっていくでしょう。
そもそもさほど抵抗を感じないという方は、すぐにでも「ほめられたときは“ありがとう”」を習慣化してみてくださいね。
この習慣を心がけていると、周りにはありのままのあなたを受け入れてくれる人たちがたくさん集まってきます。「ありがとう」と感謝される機会も増えるでしょう。私はとても大切にされている――そう思える瞬間がたくさん訪れるようになるでしょう。
「当たり前」は選んでいい!
昔ながらのルールや社会通念の中には「当たり前」という鎖であなたの心や人生を縛るものがたくさん存在します。そのせいで、望まぬ現実を引き寄せ苦しい思いをしている人も少なくありません。
しかし、どんな「当たり前」を採用するかは、自分で選んで良いんです。息苦しさを感じたり、自己肯定感を下げたりするような常識は、わざわざ受け入れる必要なんてありませんよ。
他にも自分が当たり前だと思っていることで苦しいと感じるものがないか、今一度洗い出してみるといいかもしれません。そして、それを少しずつ手放していってくださいね。
あなたを毎日大切に扱ってくれる人たちに囲まれ、Happyに過ごせますことに心からの祈りと感謝を込めて。今回も最後までお読みくださりありがとうございました。
(富川めぐみ/ライター)
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