こんにちは。沙木貴咲です。自信が持てない、人の目を気にしすぎて疲れてしまう、という人は少なくないでしょう。
人間関係で気疲れしやすいと、仕事で能力を発揮できなかったり、ストレスを抱えて生きづらさを感じたりするものです。
もっとのびのびと自分の人生を楽しむためには、「自分軸」で生きることが大事です。
自信というものは、行動や体験から自然とつくものです。「今日から自信を持つぞ」と決めても、かえって自分にプレッシャーをかけるだけ。自信が持てないという現状を、まず自覚することが大事です。
そして、自信がないと言う人は、自信の“元”になるものをちゃんと持っています。自慢できるほどの優れた能力や、他人から褒められるようなものを必ず持っているので、要は「気づいていないだけ」なんですね。
ただ、自信が持てず、他人の目を気にしてしまうタイプは、自己肯定感が低く、自らを過小評価しがち。それは思いグセなので、すぐに直るものでもありません。
「私は自信が持てない。でも、そんな自分が嫌だ。変えたい」
そういう意志を大切に持ち続けることが、何より大切です。
「自分軸」で生きるということ
「自分軸」で生きるとは、他人の目を気にしない、他人と自分を比較しないということです。
とはいえ、それは一人きりで生きていく、他人を排除するという意味ではありません。自分の生活テリトリーの中に他人もいるけれど、それに影響・翻弄されず、「ただ存在している」と見るだけにするんです。
では、職場の人や友人から影響されないようにするには、どうすればいいのか?
まず「私は私。他人は他人」という線引きをキチンとしましょう。
親しい友人のアドバイスであっても、あなたが「それって本当に良いことなのかな」と感じたら、受け付けなくて良いのです。「そうだね。ありがとう」とアドバイスをくれたことだけに感謝して、あとは聞き流して構いません。友人はあくまで自分の感覚でしゃべっていて、どんなに親しくても他人ですから、すべてがあなたの価値観と合致するわけではないんです。
上司から怒られるのも同じ。ミスをして叱られるのは当然だとしても、自分に必要な反省だけすれば良く、あとは「彼も上司だから叱るという役目を果たしているんだな」と傍観するようにしましょう。
心が擦り切れるような出来事も、実はそれほどショッキングではないんです。
他人を認めつつも、「私は私。相手には相手の考えと都合があり、それは私には関係ない」と考えるクセをつけてみましょう。自分軸で振る舞えるようになるには時間がかかるので、少しずつで構いません。
やさしい性格、繊細さが長所
自己肯定感が低く、自信が持てない人は、やさしく他人の気持ちを細かく汲める人です。それは自慢するべき長所なんですね。
その証拠に、親友と呼べる人や家族はあなたの弱さや敏感さを、ちゃんと理解してくれているはず。気を遣わなくても付き合える存在は、「類は友を呼ぶ」のとおりに、あなたの本質を映した鏡といえる人。
「あの子はやさしいから、一緒にいると気がラク」と思える友人の長所は、そのまま自分の長所だと思ってください。
自己肯定感が低い人は、なかなか自分の魅力を認められないものですが、「自信をつけたい」「こんな自分を変えたい」と思うなら、もっともっと自分を褒めてあげましょう。
そして、自分の良いところを認められるようになれば、好き嫌いを今よりもハッキリ主張できるようになります。
「私は繊細なタイプで、細かさが魅力。だから、ガサツな先輩は嫌い」
「私のすごいところは、人の気持ちを理解できること。だから、お客さんの話を聞く仕事が好き」
そんな風に、自分の長所や魅力を自覚して、好き嫌いを認められるようになると、人付き合いの気疲れはだいぶ減るはずです。
さいごに
自信がないということは、「ガマンしている」「自分にムリをさせている」とも言い換えられます。
のびのびと素の自分を表現できないことを窮屈に思うなら、少しずつでも良いので、“価値ある私”を認めて、他人の影響から解放されましょう。
苦手な人は苦手だから嫌い、でいいんです。「私はそう思わないんだけど」と感じたら、ムリに肯定する必要はありません。あなただけの気持ちを大切にしてください。
(沙木貴咲/ライター)
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