いまの職場で、上司や同僚のセクハラに悩んでいる女性はいませんか?
セクハラというと、肉体的に体を触られるイメージが強いですが、言葉によるセクハラも多いと聞きます。
また、人によってセクハラの受け取り方が違うため、セクハラの対処の仕方も難しい問題です。
もし、あなたがイヤだなと感じる、セクハラと感じるようなことをされたり言葉をかけられたりしたとして、どのように気持ちの整理をつけたらいいのでしょうか。
具体的な例をあげながら、対処の仕方を考えてみました。
例1 ルックスをいじられたとき
特に若い世代に多いセクハラが、体形や容姿について指摘されることではないでしょうか。
たとえば男性の上司から「〇〇さん、バスト大きいね」「〇〇さんって、すごいスタイルいいよね」と、ニヤニヤ顔や目で言われるとか。
ほかにも、同性の同僚から「〇〇さん、最近太った?」「〇〇さん、痩せなきゃヤバいよ」と言われるなど。
体の特徴や体形のことを指摘されるのって、特に自分が気にしている場合はどう反応したらいいのか、困ってしまいますよね。
ただでさえ性的なことはデリケートであり、恋人に言われるならまだしも、仕事の付き合いだけで関わりの少ない同僚や、仕事先の上司から言われては、パワハラとして傷ついてしまうこともあるでしょう。
友達や知人に相談を持ちかける
いじるような言われ方で性的なことを指摘されては、不快になったり、戸惑ってしまったりという気持ちになるのも無理はないと思います。
当人にとっては深刻な問題ですが、おそらくセクハラをしている当人は、それほど深く考えて言っているわけではないのでしょう。
目についたから、なんとなく話題として出してみた。異性として魅力を感じたから、つい……など。悪いことをしてしまった、という自覚がない場合が多いのです。
軽い気持ちで発したものだったとしても、本人は嫌な思いをしているのですから、気持ちの整理は難しいですよね。
当人に言えれば一番いいのですが、相手が上の立場の人となると、言いづらいもの。
まずは友達や知り合いに愚痴をこぼすようにしながら、同じような体験がないか、対処の仕方で相談に乗ってもらうことが、気持ちの整理に役立ってきます。
実際のハラスメント解決にもつながるかもしれません。
例2 性的な話題を強要されたとき
たとえば、下着のサイズや色を聞いてくる。「彼氏とは最近どうなの?」という質問。これらは、当然セクハラに当たります。
こうしたことを聞いてくるのは、男性が多いでしょうか。体を触ってきたり、ボディタッチが行き過ぎたりするのも、男性の多くは「かわいい」と思っているからこそ、ちょっかいを出したくなる場合が多いように思います。
でも、こちらがそれを望んでいない場合は、迷惑行為でしかありませんよね。
ほかにも「恋人はいるの?」「子どもはまだなの?」「結婚しないの?」といった、プライベートな詮索をされることも、セクハラに当たります。
特に女性同士で話をしていると、恋愛や結婚の話になりやすいもの。こうした話題を振ってくるのは、既婚女性に多いかもしれませんね。
カモフラージュするのも有効?
肉体的なセクハラは、やはりそれとなくでも本人に伝えないと、状況は変わらないでしょう。たとえば女性の同僚や先輩、上司に相談して辞めてもらうように促してもらうことが効果的な解決方法。一人で抱えてガマンするよりも、気になることはそれとなく周囲の人に相談することで、だいぶ気持ちが楽になるのではないでしょうか。
後者の言葉によるセクハラについては、相手も心配して言ってきている場合もあるでしょう。自分がすでに結婚しているため、ついおせっかいを焼いてしまうのかもしれません。
でも、必要以上の介入は余計なお世話でしかありませんし、本人にとってはストレスですよね。
すぐに実現するのは難しいことですが、場合によっては職場環境を変えてもらう、友達や周囲の人にそれとなく相談を持ちかけるなどするといいでしょう。あるいは「すでに付き合っている人がいる」ということにして、話をそれとなく合わせるのもあり。
自分がいかにストレスフリーでいられるのか。状況に合わせて対策を考えることも、大切になってくるかもしれませんね。
セクハラ対策って本当に難しいものです。レベルに応じた対策が必要になってきます。
もし、こうした状況に心当たりがあるのなら、自分の身を守るヒントとして、ぜひ参考にしてみてくださいね。
心の傷が癒えることを祈っています。
(柚木深つばさ/ライター)
公開日:2018年3月7日
更新日:2018年8月30日
Photo by. A.L.
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