ゆるふわ系女子というのは、会社のアイドルになりがちなもので。
天然ゆるふわ系ならいいのですが、男に媚びるためにその術を手に入れ悪用する女子もいるから、女性はみんなゆるふわ系には目を光らせています。
では、男を自分にとって都合の良いように解釈している女性が、婚約者持ちの男性に狙いを定めたらどうなるんでしょう?
そばでそれをみていた女性が、赤裸々に語ります!
ゆるふわ女子の被害者に事実を話そう
翌日には、篠田さんは営業部で田村さんに接触していました。
営業部エースのため忙しい田村さんですが、優しい性格だからか無下にできず、LINE交換に応えた様子。
これはなにが起こるかわからないぞ……と、私はさりげなく篠田さんの動向を観察しつつ、田村さんと話をすることに。
「篠田さんなら、入社前から知ってますよ」
という田村さんには驚きました。
「『ここに入社することになったんで、これからよろしくお願いしますね!』って面接の日に来たんです。それ以来何回もこのフロア来てますよ。明るくていい人が入りましたね」
笑顔で話す田村さんに、篠田さんのずる賢さを恐ろしく思いました。
「そのことで、ちょっとお話が……」
ゆるふわ女子に心を奪われた男は取り合うのか
篠田さんは危険な人だと話すと、真剣に聞いてくれましたが……「もしそうならまずいけど、僕には妻がいますし、それに篠田さんもそんな人じゃないですよ」といった調子でまったく取り合ってもらえません。
先手を打たれたのが一番の理由でしょう。
「奥さんにも被害が及ぶかも」と伝えたところで、今のところ篠田さんを悪く言うつもりはないから、と仕事に戻っていってしまいました。
篠田さんサイドはというと、
「今度、仕事終わりに飲みに行くことになっているんです! まだ誘ってませんけど、ちょっとだけ残業したらタイミング合わせられそうなんです。あ、着いてこないでくださいねー?」
という感じで……女子会に参加していた人の前ではもはやぶちまけることにためらいはないようで。
私は再び篠田さんをランチに誘いました。
ゆるふわ女子を直接止めることはできる?
これが間違いでした。
お互いの食事が運ばれてきたところで、篠田さんがこう切り出したのです。
「私が田村さんのことを狙ってるのは、ステータスとプライドのためであって、別に本当に欲しいわけじゃないんですよ? だから本気で止めようとしないでください、お遊びじゃないですか」
「お遊びって……純粋に好きになってしまったとかいうなら、気持ちだけ伝えるのもアリだと思いますけど。自己満のために振り回すような行為をとるのはあまり良くないんじゃないですか?」
「ほっといてくれないと、彼氏寝取りますよ?」
これは……脅しのつもりなのでしょうか?
「だから、すでに相手がいる人を誑かすのって、何か理由があるんですか? 深刻な問題なら解決のお手伝いもしますけど、ただ遊んでいるだけなら……」
「だから、そう言ってるじゃないですか。私の方がかわいくてテクニックもあるのに、洒落っ気のない女とか家庭的じゃない女とかに縛られている男性を見ると、かわいそうで放っておけないんです」
これがゆるふわ系女子のやり方か!
そうして篠田さんは
「もう、彼氏さんとLINEは交換済みなんで。あんまり連絡は取ってませんけど、先輩の行動次第でいつでも狙えるってこと、忘れないでくださいね」
そう残して去っていきました。
すぐに彼氏に確認すると、すでにかなり親密になっていた様子。
「最初はベタベタしてきて気持ち悪かったけど、なんか色々と女心の相談とか乗ってくれて、いい女友達ができたよ」
とかなんとか。
LINEを消してほしい、とお願いすると承諾してくれたので、深く毒されてはいないようでしたが……田村さんの方は私にはどうしようもありません。
他のメンバーに影響が及んでも嫌ですし……今はとりあえず黙って見守っています。
みなさんも、こんなゆるふわ女子にはお気をつけくださいね……。
(廣瀬怜/ライター)
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