30代も半ばを過ぎてくると、同じ社内にひとまわり以上も若い後輩がどんどん増えてきます。
10歳以上も離れた彼ら彼女らとは必ずと言っていいようにジェネレーションギャップが発生しています。
もしかして
「自分はそんなことはない」
「彼らとは歳の差を感じさせずにうまくやっている」
「なんとか追いついている」
なんて思ってはいませんか?
もしそうだとしたら、それは大きな間違いです。
陰で「あの先輩は何を言っているのかわからない」と言われているかもしれませんよ。
今回は私が体験した、オジ見えオバ見え発言をピックアップしてご紹介していきたいと思います。
もしかして、あなたも職場でこんな言動をしていませんか?
「CD買った?」
20歳くらいの後輩と、仕事中の雑談で音楽の話になり、何気なく「じゃあその曲のCDを買ったの?」と、私が発言したところ……。
後輩「CDって円盤のことですか? なんで買わなきゃいけないんですか? 配信で曲は購入しますけど……」
要するに、若いひとにとって音楽はCDで購入するものではないのです。
ダウンロード販売なのです。それを悟った瞬間ものすごく反省したのと同時に、後悔、恥ずかしさが込み上げてきました。
幼少の頃、CDのことを「レコード」と呼んだ祖父を笑った記憶がありますが、それと同じ言動・存在がまさに今の私なのです。
じいちゃん、あのとき笑ってごめんね……。
「写メ撮って」
さすがにこれは私の発言ではないですが、職場で私よりも上の世代の人たちがたまに発言しているのを聞きます。
「おーい、これ写メしておいて」
そんな言葉忘れてしまったひとのために、念の為説明をさせていただきますと、「写メ」とは「写メール」の略称。
カメラ付きの携帯電話がまだ珍しかった2001年に、J-PHONE(現在のソフトバンク)が開始した、携帯電話で写真を撮ってそのままEメールに添付して送るサービス。
または、その一連の行為の俗称でした。今ではスマホで写真を撮って送るなんて当たり前ですよね。
はたしてこの「写メ」。若者たちに通じているのかは謎のままです。恐ろしくて私から彼らに聞くことすらできません。
「バズらせよう」
広告系、メディア系の会社にいる人はたまに耳にするのではないでしょうか?
「これをもっとバズらせたい」
「バズる」とは、英語のbuzzを日本語化した言葉で、2010年代半ばごろ、ネット上にSNSやバイラルメディアなどが台頭してきたころに流行った言葉です。
ある話題がSNS上などで急激に話題になること指します。「buzzfeed」の「buzz」ですね。
正直、20年以上前の流行り言葉は、若者から見たら「ああ、おじさん、おばさんだから仕方がないか……」で済んだり、リバイバルでまた使われる昔の流行り言葉などもあるので、ぎりぎりスルーされるかもしれません。
しかし、数年前のまだ腐りかけの流行語を、何かについていこうと必死で利用している姿はもっとも痛々しいです。
しかも、それらを誤用しようもんならもう即死です。
さらにネット用語をリアルに使うことも、OKな言葉とそうでないものが混在しています。
その判断がつかないようだったら、無理して使わないようにしましょう。
さいごに
今回、ここで上げさせてもらった言葉たちはごく一例に過ぎません。
他にも「イタメシ」「イカす」「ディスる」「花金」「朝シャン」「ビデオ」「巻き戻し」「半ドン」おじさん、おばさんが垣間見える言葉、使っていると痛い言葉はたくさんあります。
しかし、言語というものは、時代とともに、使われ方、意味などがつねに変化していくものです。
ということは、各年代で共有している言語にギャップがあるのは当然のことなのです。
年代を感じさせる言葉が出てしまうのは仕方がないと諦めるしかありません。
しかし、無理に若者たちに寄せないことだけは絶対に気をつけてください!
(吉田ヨシヲ/ライター)
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