失敗が怖くて新しいことに挑戦できない。失敗してしまったことを深く反省しているけれど立ち直れない。もう二度と失敗を繰り返したくない。
そんな風に思うできごと、人生の中で一度ならず二度、三度と体験している人も多いはず。
なんなら、今現在、悩みの渦中にいるという方もいるかもしれませんね。
あなたがもしそんな悩みを抱えているのだとしたら、それは今まで真面目に生きてきたという証拠ですし、失敗してしまったことに真摯に向き合って、成長しようともがいているという証でもあります。
この記事では、失敗が怖い方や失敗から立ち直れずにいる方に、メンタルが強いひとがやっている、失敗との向き合い方3選をご紹介します!
失敗に耐えるメンタルを手に入れよう
「失敗」は誰しも少なからず避けたいと思っているものです。それはおそらく、現在成功しているどんな人でも同じだったはず。
失敗に対する恐怖心があるからこそ、私たち人間は高度な成長を遂げ、自分たちをサポートしてくれる機械や仕組みを作り上げることができたんですよね。
では、そんな「失敗」することを物ともせずに挑み続けた先人たちは、一体どんなメンタルで取り組んできたのでしょうか。
たくさんの成功者がいて、その人その人で取り組んできたことは違いますが、今回は厳選した3つをご紹介します。
1.目標や信念を持つ
まずはじめにご紹介するのは「目標や信念を持つ」ということ。
自己啓発書やビジネス書で見飽きたという人もいるかもしれません。それでもあえてお伝えしないわけにはいかないのです。
それくらい、大切なのが「目標」であり「信念」だと言えます。
一昔前であれば、私たち個人レベルでの目標や信念はさほど必要とされていませんでした。むしろ、個人が抱える信念などない方が人間の進化には都合が良かったのです。
度重なる戦争で疲弊しきった人間が大きく成長するためには、個別に活動するよりも、手に手を取り合って、大きな礎を作る方が手っ取り早かったんですね。
終身雇用が当たり前だった時代。私たち一人ひとりの人生の目的よりも、所属する組織や集団の中で、いかに役に立つのかが重要でした。
ところが時代は変わりました。今となっては、個人を守ってくれる組織や集団は減り、個性や多様性が叫ばれる時代。
これまでのように「目標」や「信念」は何者かや集団によって掲げられることはなくなってきたのです。
この世界で生きるには、小さくてもいいから、自分だけの目標を掲げ、そしてそれを実現するための信念を持っていることが必要不可欠になります。
あなたの人生を支える組織も集団もありません。自分で自分を支えられる目標と信念について考えてみましょう。
2.事実と感情を切り離す
目標や信念を掲げろと言われても、そんなことできる状況ではないという方もいるでしょう。
そんな方には「事実と感情の切り離し」をオススメします。
もし、何か大切なシーンで大きな失敗をしてしまい、後悔があって、反省をしてもしてもし足りない、という状況ならば、ぜひやってみてください。
やり方は簡単です。あなたを苦しめる出来事として、何が起こったのかを紙に書き出すのです。
このとき、できるだけ端的に書くことを意識してください。
状況やそのときの感情は書かずに、起こったできごとだけを書くことを意識するのがポイント。
たとえば、会社で大切なお客様との約束を破ってしまい、信頼を失い、上司から厳しく指導されたという出来事があったとしましょう。
このときに、事実として書くことはこんな感じ。
・約束を破った
・クレームが入った
・上司から指導された
・信頼を失った
その他にも具体的に思いつくことがあったら何でも書いてみましょう。ただし、感情ではなく誰が見ても同じ認識のできる事実を書くことを意識して。
きっと、すぐには書けないと思います。
「約束を破ったのは事実だけど、それには原因があって……」と事情を書きたくなったり、「信頼を失ってしまい、会社から干されてしまうかもしれないし、恋人にも見放されてしまうかも、二度と表を歩けない。恥ずかしい!」なんて、すべての人から否定されているように書きたくなるかもしれない。
そう思ってしまうのは仕方ないですが、ここでは、事実とは無関係なことは書かないことを徹底してくださいね。
その上で、今度は徹底的に自分の感情だけを書きましょう。
自分が約束を破ったのは自分のせいじゃなくて、連絡を取り違えた交配のせいだ。とか、上司が取るべき責任を取らずに、自分になすりつけようとしてる! とか、もう悲しくて二度と会社に出勤できないし、恋人にも相談できない。とか、罵詈雑言を含め、思いつく限りのあなたの感情をすべて紙の上に吐き出しちゃいましょう。
そしてスッキリした頭で改めて事実を見直してみると、不思議と冷静に向き合えるようになっていきます。
「起こった事実は泣いても喚いても変わらない」と納得できれば、あとは「この事実に対して、自分はどうなってくれたら安心できるんだろう」と想像してみることです。
お客様に理解してもらって、もう一度お話できる機会が欲しい。とか、上司に今回起こった出来事の真相を洗いざらい、きちんと聞いてもらいたい。といった思いが湧いてくるはず。
「失敗したのは自分なのだから、そんな甘えは許されない」と思う前に、「もうどうせ失敗して、信頼は地の底なのだから」と受け入れて、思い切ってあなたが安心できることを叶えるために行動を始めてみよう。
3.チャレンジの回数を増やす
さて、ここまでは失敗した後に立ち直るための方法や、そもそも失敗の可能性を減らすための方法をお伝えしてきました。
失敗をするということは、あなたが乗り越えられるチャンスがあるということです。
もっとできることがあるということです。逆に失敗しない人生などカレールーのなくなったカレーみたいなものではないでしょうか。
失敗するほどの挑戦をするから、また一回り成長できるんですよね。
失敗しても素早く立ち直って、また挑戦して。失敗したら、また立ち直ることができると思えば、失敗も怖くなくなります。
そんな無敵状態を目指すには、「挑戦する回数を増やす」ことが最短ルート。
失敗して落ち込む暇なく挑戦を続けることで、自分を鍛え上げることができます。
失敗に耐える強さを手に入れたい人は試してみて!
(tomoco/ライター)
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