男性にはなかなか理解しづらい生理。何となくどんなものかは想像できても、具体的な症状や女性の体の状態についてはわからない、という男性は多いでしょう。
生理はデリケートなことであり、女性に尋ねることなく「こうだろう」と思いこんでしまうこともあります。
男性が生理に対して勘違いしていることについて、ご紹介します。
1.生理になると、女性はみんな必ず不機嫌になる
「会社の同僚や友人たちが、『彼女が生理になって機嫌が悪い』と毎月言う。生理がはじまると女性ってみんな不機嫌になるんでしょ?」(25歳/デザイナー)
「彼女が生理になるとイライラすることが多くて、女性はみんなこうなるのかと思っていました」(28歳/教員)
生理中は、いつもより落ち込みやすくなったり周囲に敏感になったりと、精神的な不調に悩む女性は大勢います。
ですが、「生理中の状態は人それぞれなんだ」という理解がなければ、男性にとっては「機嫌が悪いだけ」と受け取ってしまいます。
「生理=不機嫌」で片付けず、複雑な心を抱えることを考えてほしいですね。
2.「生理痛」は腹痛だけ
「生理痛ってお腹が痛いだけってイメージがあって、今の彼女が『頭痛もあるし、倦怠感がひどいときもある』と言うのを聞いてびっくりしました」(26歳/営業)
「テレビで、『生理痛によく効く」って鎮痛剤のCMが流れるので、生理痛はお腹が痛むことをいうのだとずっと思っていました』(27歳/公務員)
確かに、生理痛の代表的な症状は腹痛ですが、もちろんそれだけではありません。
人によってはひどい頭痛やめまいを覚えることもあり、「生理痛はお腹以外にも大きな不調が起こる」という事実は男性もしっかり覚えておくべきと思います。
女性からも、「私の生理痛はこんな症状が多い」ことを伝えるのがベターですね。
3.「生理が軽い」=「性行為ができる」
「若い頃は、『生理が軽い』って彼女に言われたら、“じゃあ、今夜できるかな”とか考えていました。
“軽い”状態っていうのがよくわからなくて、出血が少ないとか元気とか勝手に勘違いしていて……。
今はもちろん彼女が生理中は絶対に行為をしようなんて考えませんが、無神経だったなと反省しています」(29歳/配送)
生理を「重い」「軽い」で表現することは、男性にとって具体的にどんな感じなのかがわかりません。
生理中の性行為がNGなことはわかっていても、「軽い」と言われたことで女性に肉体的な負担はない、と思い込んでしまうことも。
本当に出血や痛みが重くない女性であっても、生理中の体は普段とは違う繊細な状態です。
「性行為できる」と安易に考えるのは女性をないがしろにすることと同じなので、くれぐれも控えてほしいと思います。
おわりに
自分の体に起こらないことは、積極的に知ろうとは思わないかもしれません。
でも、生理は女性にとって毎月起こる大きな変化であり、健やかさを保つためには男性の理解も不可欠です。
おかしな勘違いはお付き合いにも悪い影響を及ぼすので、ふたりでしっかり話し合う機会を持ちたいですね。
(ひろた かおり/ライター)
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