ひと昔前まではオープンに言うものではない、とタブー視されていた生理の話。
性別に対する意識の変化にともない、以前よりオープンになってきたように感じますが、みなさんどんな本音を持っているのでしょうか?
20〜50代までの男女に聞いてみました!
目次
生理の話がオープンになってきている事への、男性の本音
生理の話がオープンになってきているとはいえ、男性にとっては自分ごとではありません。
なので、あまり回答は得られないかなと思っていたのですが、思ったより色々な意見が聞けました! 早速ご紹介しますね。
「女性の生理の辛さもだが、辛い日を教えてもらえると気を遣える。助けようという気持ちになれる」(30代/男性)
「海外(アジア圏)の方と接したりお付き合いをしていますが、日本よりオープンな印象でした。
遠慮なく言ってくれたほうが、こちらもサポートしやすくて良いかもしれません。
私も最初はそわそわしたのですが、慣れたらオープンなのが普通です。
身近な人でない場合は、日本ではまだ難しい問題ですね。
地方だけでなく東京でもタブーな雰囲気を感じます。
『まだまだ話しにくい世の中だよね。話さずとも察してあげれたら良いのにな』という感じでしょうか」(30代/男性)
「自然現象なので、軽く話題が出るくらいは何とも思わないです」(40代/男性)
「既婚です。そのため妻がどうなるかは知っているものの、妻はオープンにしないので『話されることがある』の回答は家族というよりSNS上での話です。
PMS等の諸症状については文字でしか知りません。この辺は生理現象も含めてですが、異性として触れづらい話題ではあるので直接聞くということは無いです。
現状、特にSNS上でオープンになってきている感ありますが基本的にはスルーしてます。(が、見てはいるので「2日目です!」て言ってたらその日は声かけなくはなります)
個人差のあるものと思うので一概には言えないと思いますが、どういった場合にどういった対処があるのか・こんなケースだったけどこうしたら改善した等、男性でも知っておいた方が良いと思われる部分については積極的にオープンにしていって欲しいなと思います」(50代/男性)
「気にしない」「言ってもらえた方がサポートできる」という意見が多いですね。
男性の方から積極的に触れづらいテーマなので、女性の方から「こうだよ」「こんなことに困ってる」と言ってもらえたほうが良いようです。
生理の話がオープンになってきている事への、女性の本音
女性はやはり自分の身体に起こることなので、多くの方が積極的に回答してくださいました! 早速見ていきましょう。
母娘世代でどのくらい認識が違うのか
「女性の権利などに高い意識を持つ女友達の間では、オープンに話そうと言う雰囲気になってきていると思います。Instagramなどでそのような発信が増えてきているとも思います。
私は生理の話がタブー視される現状を変えたいと思うので、恋人にはもちろん、他の女性、男性にも『生理が重いので』とあえてはっきり理由を言って遊びを断ったりします。男性側も割と理解し、配慮してくれます。
ただ、社会に出てもっと上の世代と関わるようになると状況は違うのかもしれません。実際、50代の母親と話すと、生理の話は隠すべきものという認識が根強いと感じます」(20代/女性)
20代女性は「50代女性は生理の話は隠すべきものという認識が根強い」と感じていましたが、実際の50代女性の意見はどうでしょうか。
「自分としては楽になるけど、周り(異性)にどう思われるか不安になるときもある」(50代/女性)
「個人的に毎回生理痛も強く量も多かったけれどその事であまり話せる人がいなかったので他の人も痛くて多いのだと思っていました。
私はもっといろいろ相談したかったので18才と17才の娘とはオープンに話しています。
自分の今まで悩んできたことも聞いてもらって娘たちも普通に話してくれます。
大切な身体のことなんだから男性女性関係なくオープンにするべきだと思います」(50代/女性)
タブー視されてきた・話せなかった期間が長いので抵抗がある人もいるのでしょうが、「自分が苦しんだので、若い世代にそういう思いをさせたくない」というお母さんもいらっしゃるんですね。
年代というよりも「その人の思い」によって変わる気がしました。
生理は「身体の健康」についての話
30〜40代女性はオープンになることを歓迎する人がほとんどで、「健康面の問題」としてとらえている人が多い印象でした。
生理にまつわる身体異常が多いと、働けなくなったりしますもんね……。
「女性の立場からすると嬉しい。生理休暇も取りやすくなるし、体の問題なので一般理解が深まるのは良い傾向だと思う」(30代/女性)
「生理による体調不良を隠す必要がない。生理の異常に気付ける。
上記の理由により、いいことだと思います」(30代/女性)
「身体の仕組みの事だからむしろオープンなのは良いことなのではないかなと思う。隠す事自体変な事なんじゃないかなと思っております」(30代/女性)
「そもそも生理が秘密の話になっているのがおかしいと思うので(生理=エッチなものという価値観でしょうか?)、やっと世の中がまともになったと思います。
生理は健康を考える上で欠かせない話題です」(30代/女性)
「とてもいいことだと思います。私は生理痛がとても重かったのですが、女性同士でも生理痛の辛さなど分かってもらえないことがありました。
生理は重い/軽いの個人差があること、重い人は寝込んだり嘔吐することもあること、生理痛は病気です、ということが知られていくと過ごしやすい人も増えると思います。
…生理痛の話ばかりで参考になるか分かりませんが、本当に生理痛は病気、休んで当たり前の世界が来て欲しいです」(40代/女性)
「いい傾向だと思います。というより遅すぎると思いますね…。
私は元々男性に対してもオープンですけど反応は人それぞれですね」(40代/女性)
男性との認識の差を気にする声も
女性は「自分の身体に起こること」なので当然詳しくなるのですが、男性との認識にズレがあることを気にするかたもいらっしゃいました。
「隠す必要は無いと思う。女性同士でもわからないことはあるし、男性に知ってもらいたいこともあるし、オープンになるのは歓迎します。
ただ、セクハラに繋がることもあるようなので難しい部分もあると思います」(30代/女性)
「率直に言うと、悪くはないと思うが男性が開発した生理用品が宣伝に謳われたり、女子が初めて学校で教えて貰う授業の際、男子は外で遊ぶ時間に当て、その男子が生理の実情を初めて知るのは彼女との性交渉のタイミングや、その時の機嫌の
悪さであるというのが理不尽さを感じる」(30代/女性)
生理がオープンになると、男性も女性も暮らしやすくなるのかも
「自分に起こらないから分からないこと」は生理以外にも異性間で沢山あります。
生理の場合は、同じ女性同士でも症状の重さがまったく違ったりするので、オープンになっていることで助かっている人たちは沢山いるんだな、と感じました。
つらいことや痛みを我慢して無理やり働いたり暮らしていったりしなければならないのは、不健全な社会です。
また相手の我慢に気づかず、知らないうちに傷つけていたのだと知ったら、「生理を隠されていた」方も嫌な気持ちになりますよね。
男性も女性も「身体の健康の問題」「個人差が大きくある」ことを受け止め、オープンに話し合うことで、お互いが暮らしやすく・働きやすい環境になっていくといいですね。
(巴/ライター)
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