「ギャップ萌え」という言葉は、すっかり一般的に定着していますが、「外見と中身が違う」「第一印象と親しくなってからのイメージが違う」というのは、もはや褒め言葉なのでしょう。ここまでギャップ萌えが異性受けするのですから、私も効果的に使いたい! と考える女性が少なからずいるはずです。
片思いをしている場合は特に、彼の気を引くきっかけになるかもしれません。
でも、ギャップ萌えって、狙ってできるものなのでしょうか? 実際のところを探ってみます。
まず、自分のタイプを知る
ギャップ萌えを演出しようと思うなら、自分がそもそもどんなタイプなのかを知る必要があります。まじめそうに思われているとか、派手と思われているなど、第三者にはどのように見えているのかを把握しましょう。
とはいえ、自分ではなかなか知り得ないと思うので、友達や家族に聞いてみると捉えやすいはず。自分のイメージを知って、そこからあえて外れた言動を示せばギャップになるのです。
ただ、単なるギャップを作るだけでは、恋のドキドキ感は生まれません。「ギャップ」+「萌え」を作り出すには、複数の要素が必要になっていきます。
ギャップが魅力の女性を研究する
あなたの周りに、ギャップ萌えというとピタリとハマる女性はいませんか? そんな女性がいるならば、その人をお手本として観察してみましょう。
たとえば、派手な見た目なのに実は家庭的だとか、普段はてきぱきと仕事をこなすのに、飲み会やプライベートで少し天然キャラを見せるなど、魅力的なギャップがある人に注目してみてください。
もし、身近にそういうタイプがいなければ、芸能人でも構いません。モデルのローラさんは料理好きで女子力がかなり高かったり、レスリング選手の浜口京子さんは女性らしいファッションを好み、試合の勇ましさとはかけ離れた恥じらいや謙虚さを見せたりしますよね。
自分とあまりにもかけ離れたキャラであれば参考にはできませんが、「これくらいにギャップがあるのが、人には魅力と伝わるのか」とわかれば取り入れやすくなるはずです。
また、この段階で「私にもできる・できない」が判断できるでしょう。正直でのびのびとした性格の人は、なかなかギャップを作り出せないかもしれませんし、ギャップがないことが魅力だともいえます。
でも、ムリ! とわかっても落ち込む必要はありません。自分の魅力をアピールするのに、あえて困難な方法を選ぶ必要はないので、もっと気軽に試せるアピール法を探したほうが賢明だといえます。
意外な趣味
自分のタイプを知り、身近なギャップ萌えを観察できたら、自分のギャップを見せていきます。しかし、どのようにギャップを見せるのかが悩みどころかもしれません。
だって、今までしっかり者というイメージが定着していた人が、急に天然キャラになるのは、あまりにわざとらしいですから……。あからさまに見せていなかっただけで、実はギャップがあるという人は、普段見せていない「顔」を恥ずかしく感じていることも多く、堂々とさらけだすのには抵抗があるはずですし……。
そのため、もし公表はしていないけどマニアックな趣味を持っている、好きなものを堂々と言えないという人は、思い切って「私、実はこんなのも好き」と宣言してみてはどうでしょうか。自分では気づかなくても、男性からは良いギャップと受け止めてもらえるかもしれませんよ。
また、そういう「隠れた魅力」が見つけられない場合は、新しい趣味を持ってみましょう。
ただし、ギャップ萌えを狙うためだけに、まったく関心のない趣味を持つと大失敗する、という点は忘れないように。ただ上辺だけをなぞっても、違和感を与えるだけです。「時間に余裕ができたらやりたい」とか「前にやってみてうまくできなかったけど、もう一度挑戦」といった分野に取り組んでみると良いですよ。
無理は禁物
ギャップ萌えにドキッとさせられる男性はたくさんいるものの、だからといって、狙ってできるものではありません。たとえば、バリキャリ女性が少し天然というのも、そもそもの性格とこれまでの仕事のキャリアが複雑に絡み合ってできたキャラクターでしょうから。マネしようと思っても、「痛い人」になる可能性が高いのです。
高度なギャップ萌えを狙うのは、自分も疲れるだけ。前項では、自分のイメージと違う趣味を探すことをお勧めしましたが、これは男性から「え! そんなことにも詳しいんだ」「視野が広いなあ」と思われること自体が、恋のきっかけにもなるからなんですね。
そこから自然な流れで、ギャップ萌えと捉えてもらうのが理想的。自分にうそをついてまでギャップ萌えを狙うのは、かえって危険ですよ。
さいごに
ギャップ萌えで男性の注目を集める女性たちは、絶妙なバランスで成り立っています。このバランスは、狙ってできるものではありません。
ですので、小手先でマネをするのではなく、普段の自分とは違う方面に興味を持つことで、自然なギャップを狙いましょう。また、これまで隠していた部分を「恥部」とは思わず、思い切って公開する勇気を持ってみては?
結果的に、そうしたものがギャップ萌えとして男性に受け止めてもらえるかもしれませんよ。
(ニャック/ライター)
photo by.Janssem Cardoso