世の中、危険はそこかしこに潜んでいます。
先日も、夜道で子猫を轢きそうになって冷や汗をかいたものです。
危険はそこら中にあって、いつ私たちに歯牙を剥くかも分からないということですね。
恋愛においても、似たようなことは言えるんじゃないでしょうか。
ちょっとした油断、気持ちの暴走が大きな失敗に繋がっちゃうということは、往々にしてあるものです。
特に、恋人のことが好き過ぎて軽く気持ちが暴れてしまい、そのせいで墓穴を掘るなんてこと。
誰しも若いころは一度ぐらい経験しているはず。
中にはもういい年齢になったのに、まだその手の失敗を繰り返しているという人がいるかもしれません。
そこで今回は、「かれぴっぴだいしゅき~」みたいな感じで恋に恋して前後不覚になってしまってる人にありがちな落とし穴。
その実例を、僕。あるいは僕の知人・友人たちが「あれはウザかったなぁ」と感じた実例を紹介していきたいと思います。
いずれ別れるって前提が抜け落ちてる
恋愛コラム。もうかれこれ7年か8年ぐらい書いてるんですけども、やっぱりこういうテーマで話をしていくと、それなりに恋愛というものを俯瞰で見るようになっちゃいます。
で、俯瞰で恋愛を見ると何が分かるかってことなんですが、これはもうほとんどの男女が数年以内に別れるってことですね。
まあ中には関係が続いて結婚までいく男女もいますが。結婚はお互い良いところも悪いところもわかっていてする事が多いので、付き合いはじめの「かれぴっぴだいしゅき」状態を維持して結婚する男女って、かなり少ないなと思います。
どんなに彼氏のことが好きだと自覚していても、それはあくまでも今その瞬間だけの話。
これがやがて「ちょっと頼りないな」とか「甲斐性なしだな」とか思うようになり、相手に魅力を感じられなくなるわけです。
特に20代の半ばぐらいの女性って、同世代の彼氏に対していきなりそう思ってしまうスイッチが入ることって、傍から見てて多かったですね。
僕としては「そんなの最初(付き合う前)から分かってたことじゃん」って思うのですが、ともかく「かれぴっぴと一緒にいるだけで最高」だったのが「将来性ないな」といきなり不安になるみたいです。
このテンションの急落は、この手の女性にとっては立派な落とし穴なのかもしれません。
男性にとってもある意味で落とし穴ですが。
男女はいずれ別れる。
その大前提を常に意識しておくと、男性から「なんだアイツ」と思われることもなくなるでしょう。
「なんだアイツ。散々束縛しといていきなり俺に対して幻滅しやがって」って思われる女性、結構います。
恋愛優先で以前からの交友関係に配慮がない
世の中には、恋愛をしている間、恋愛のことだけしか考えられなくなっちゃう人ってのが男女ともにいますよね。
まあそれはそれで悪いことではないんだけども、やっぱりそういう人に巻き込まれたくはないって思っちゃうところです。
たとえば彼氏ができた途端、これまで仲良くしていた友達に対して冷たい態度を見せるようになったり。
彼氏ができた途端、今まで一緒に遊んでいたフリーの友達に「あんたも早くイイ人見つけないと」みたいな上から目線の言葉を発したり。
そういう徳の低いことを言っちゃう女性ってのは実際います。
ああ、マインドが粗末だなぁ~って、見かけるたびに僕なんかは思ってしまいますね。
「交友関係<恋愛」という図式って、せいぜい10代ぐらいの恋愛観です。
それをいい大人になっても引きずってる人って、幼稚な恋愛しかしてきてないんだなぁって僕だったら思います。
彼氏至上主義過ぎて軽く洗脳状態だ
あとはアレですね。
彼氏がよほど好きなのか、言いなりみたいになっちゃってる女性もいますが、あれは下手すると奈落の底まで落とされるものです。
彼氏がヒモだとか、駆け出しのホストだとか、そういう境遇だったりするとついつい母性本能と愛情が相乗効果で増幅するなんてこともあるんでしょう。
でも、言い替えればそれって洗脳に近しい状態みたいなもの。
あれもこれもとわがままを聞くようになっちゃおしまいです。そんなの恋愛じゃありません。
僕の周りにも、そういう状態に陥った女性がいましたけど、ああなっちゃうと誰が忠告しても「敵!」って認識されちゃうんですよね。
結果、その女性が妊娠したかと思えば彼氏は失踪。
そのまま泣く泣く中絶したという事があり、そこで初めて自分が利用されていただけと気づいたみたいです。
おわりに
彼氏のことが大好きってのは、悪いことじゃありません。
でも、いくら好きでもある程度の常識、社会性、限度といったものは身に付けておかなければ。
大半の恋愛は破綻します。
いつか破綻する可能性の高いものだけを、後生大事にするのはあまりかしこくありません。
世の中、恋愛より大事なことは山ほどありますし、そういったものと恋愛は両立できます。
恋愛だけに没頭するなんてのは、学生の時分までに卒業しておきましょう。
(松本ミゾレ/ライター)
photo by Priscilla Du Preez
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