失恋すると、誰もが悲しみと絶望に襲われて落ち込むはず。
私も昔はこの世の終わりかというほど悲観しまくっていました、沙木貴咲です。
でも、恋がうまくいかない時はちゃんと理由があるので、悲しさだけに目を向けないほうがいいんです。
前に進めない理由がわかれば、悲しむどころか、好きだった人のイメージがガラッと変わったり、「別れて良かった」と安心したりするでしょう。
そもそもうまくいかない恋だった
好きという思いだけで突っ走ると、「相手が自分を受け入れてくれるのかどうか?」に執着してしまい、「恋人として一緒にいて心地いいかどうか?」が見えなくなってしまいます。
恋愛の本質とは、自分が愛することではなく、自分が満足することでもありません。好きな人と二人で幸せを作れるかどうか。
恋愛は一人でするものではなく愛する人と二人でするものですから、自分の愛情を受け入れてもらうだけでは成立しないのです。
だから、好きだった人にお断りされたとか、デートしたけれど気まずいだけだったなど、一緒にいることができない相手とはそもそもうまくいかないでしょう。
恋人同士になれないというのは、好きな人に選ばれなかった・受け入れてもらえなかったわけではありません。性格や好みや価値観が合わないといった理由が必ずあるので、たとえ付き合えたとしても違和感や我慢が多く、一緒にいてもつらくなるだけ。
「好き」と伝えて受け入れてもらうことに一生懸命になる人は多いかもしれません。でも、付き合うとなると、相手と良い関係を築くことに目を向ける必要があります。
ものすごく好きな相手であっても、一緒にいてぎこちなくなるならやめた方がいいんです。好きという思いが強く大きいほど、お付き合いがうまくいかないとつらくなりますから。
自分が不幸せになるような恋愛はやっぱりダメ。幸せになれる恋を選びましょう。
ほかにやるべきことがある
恋人が欲しいのに仕事が忙しいとか、婚活をがんばりたいのに出世して余裕がなくなるなど、恋愛に時間を割けない時は仕事で成長できるチャンスがめぐっているのでしょう。
これは、占い師らしく「仕事運が良いから」という表現もできますが、誰だって人生に一度は仕事にのめり込む時期を持っているものです。女性なら20代も後半に入ると、恋愛か仕事か? と悩むことが多くなるでしょうし、できる人ほど周囲から求められ忙しくなるはず。
ただ、多忙を理由に恋愛がうまくいかなくても、仕事で得るものがあれば悲しむ必要はありません。それは今後の人生において確実に役立つでしょう。
「私は偉くなりたいわけじゃない」「早く彼氏が欲しいのに」と思って、仕事も恋愛も全部取りしようとしたり、恋愛を優先させたりしても結局うまくいかないはず。手に入るはずだった仕事での成功さえ取りこぼすかもしれません。
年齢を重ねれば、仕事の重要さは身にしみて感じるでしょう。
恋愛だけにのめり込まず、自分を取り巻く流れを読んで、「今手に入れることができるもの」を確実につかみ取るのが賢いのです。
終わる恋には理由がある
うまくいっていたはずの恋人と大ゲンカして別れてしまった場合、「あんなつまらないことで別れてよかったのかな? 今ならまだやり直せるんじゃないのかな」と思うかもしれません。
たとえ自分から相手を振ったとしても、冷静になれば未練が湧き上がって、一人の寂しさに押しつぶされそうになるはず。
でも、終わる恋にはそれなりの理由があるので、むやみにつつかない方がいいでしょう。
別れるきっかけは、あくまできっかけでしかなく。そこに至るまでに積み重なったものがあるので、傷心を持て余してヨリを戻しても、結局は同じ結末にたどり着くのです。
また、なんとなくでも「ムリかな」と感じるなら、その恋人から学ぶべきものはもう何もないでしょう。
学びというと何だかスピリチュアルな響きになりますが、うまくいく恋愛ではお互いに良い影響を与え合い、人間性が成長したり新しく知ることが多かったりします。でも、交際を続ける中で一方がもう一方に甘えだし、プラスになる刺激を与えられなくなると、もう一緒にいる意味はなくなるのです。
「このまま彼と一緒にいても自分は幸せになれない」そう思う別れの理由を冷静に見つめてみましょう。
失恋は悲しいだけじゃない
失恋は確かに悲しいですし、寂しさや悔しさ、絶望感も伴います。できれば経験したくないでしょうが、失恋しなければ気づけないこともあるのです。
失ったからこそ得られるものに目を向けられるかどうかで、次の恋が充実するかしないかが決まります。
失恋がもたらすネガティブ感情だけでなく、「恋を失って気づけたこと」に注目してみましょう。そうすれば悲しみから抜け出しやすくなり、早く前向きになれるはずです。
(ライター/沙木貴咲)
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