今日は遺伝子の話をしましょう!
おっと、いきなり変なことを書いたように思われるかもしれませんが、まだこのコラムを閉じる時ではないかもしれませんよ?
恋愛を楽しみたい方にとっては、遺伝子って割と重要な要素を秘めている可能性があるのです。
今回は、恋愛と遺伝子の関係性について、いくつかご紹介してみたいと思います。
遺伝情報の似ている男女はお互いをパートナーとして選ぶ傾向が!
そもそも遺伝子とは何か。
遺伝子とはほぼ全ての生物の塩基(遺伝子の構成材料)配列に記録されている、遺伝情報となります。
遺伝情報とは祖先から子孫に繋がって伝えられる情報のことで、見た目や病気の発症傾向、おおよその寿命など、実にさまざまな情報の継承を担っているそうです。
ではこの遺伝子がなぜ恋愛と関係性があるというのか。
それは最新の研究で白日の下になっているのです。
『カラパイア』が2017年1月に紹介した、オーストラリアはクイーンズランド大学の研究員らによる、遺伝子についてのデータベース分析。
その結果が非常に興味深いものとなっています。
このデータとはヨーロッパ人を祖先とする24,000組以上の夫婦の、身長やBMIの特徴を決定する遺伝子マーカーと、実際の身長、BMIとの類似性の相関を調べるために活用されていたものだそうです。
ところが分析を進めると、人は自分と同じ遺伝子を持つ異性を積極的に伴侶にしている傾向が認められた、というのです。
日本には「似たもの夫婦」という言葉がありますが、あれもいってみれば遺伝情報の似ている男女が惹かれ合う結果誕生した言葉だったのかもしれませんね。
遺伝情報の類似性が、ルックスだけではない部分にも見られる場合、やっぱりお互い惹かれ合う傾向も
また、このレポートによると、イギリスの7,780組の夫婦を対象に、教育の長さについても分析したところ、教育を受けた年数と、それに関連する遺伝情報にも高い類似性が見られたそうです。
これがどういうことかといえば、同じ教育水準に育った人を選ぶ傾向が、人には少なからず備わっているということになります。
でもこれについてはあまり驚きを感じない方も多いのではないでしょうか。
教育水準があまりにかけ離れた学生時代を送ってきた人って、自分にとっては何かと話が合わない部分が多いですよね。
自分に好意を抱く男性が、極端な話あまりにも自分の受けてきた教育水準よりも低かったら、魅力的に感じられないことも多いはずです。
私たちが無意識に避けている、教育水準が違いすぎる異性と、無意識に選んでいる、同じ教育レベルで育った異性。
この選択を促しているのも、遺伝子だというわけですから、なんとも奇妙な話です……。
おわりに
遺伝子情報の解析をすれば、その人の祖先から脈々と受け継いできたさまざまな特色が分かるといいます。
今回引用・紹介した研究結果は、その派生の一つということですが、遺伝子情報の検査といえば、すでに実用化されていることをご存知の方もいるでしょう。
現状では先天的な疾患のリスクなどを知るに留まっているようですが、もう少し時間が経過すれば、先天的な側面から自分との相性の良い異性をサーチするようなサービスも登場するかもしれません。
そしてそういった方法で出会う異性こそが意外と、私たちが普段「フィーリングが合う」とか「何となく一緒にいて落ち着く」と感じるような、ありふれた恋愛で出会う異性なのかも。
参考:『カラパイア』偶然惹かれたわけではない。人は遺伝子によって操作され、自分に似た人を生涯のパートナーに選ぶ(オーストラリア研究)
http://karapaia.com/archives/52232144.html
(松本ミゾレ/ライター)
photo by arasun
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