編集部S子が聞く、【はあちゅうインタビュー:アラサー女性のリアル】。
第三回目は、「恋に不器用」と「恋人関係」について聞いてみました。私も自他共に認める恋下手なので、思わず納得することがたくさんありましたよ!
--私はかなりの恋下手で、同じように恋に不器用な人って結構いると思うんです。たとえば、つい背伸びをしちゃうとか、干物女だけどありのままを愛してほしいとか。「恋下手」な女性についてどう思いますか?
はあちゅう:恋下手な女性って、恋愛に振り回されて自分がどっかに行っちゃう人だと思うんですね。自分の意志ではなくて彼の意志に従うとか、彼の都合で動いてしまうとか。そういう人って、恋愛に振り回されてる。だから、うまくいかない部分が出てくるんだと思います。
そうならないためには、自分の幸せに繋がる選択肢だけを取るっていうのを、自分だけの憲法として絶対に守るべきと思っています。
私は、恋をする時につい背伸びをすることも、ありのままを愛してもらいたいと思うことも、両方大事だと思うんですね。ただ、程度の問題だと考えていて。
たとえば、彼のために可愛くなろうと思って、ちょっとダイエットしたり、身なりを整えてみるというのは、可愛い背伸びだと思うんです。でも、それのために借金をしてエステ通いましたとか、高いバッグ買いましたというのは、ちょっと違いますよね。身の丈を越えて苦しくなるような選択をしなきゃいけない恋は、自分に合ってないんだと思います。
あとは、自分のブレーキが足りないのかなと。
だからつねに、この恋は自分を幸せにしているのか、と自分に問うことは大事で。恋下手を自覚している女子は、幸せのために恋をするという自己肯定感を身に着けたほうが良いと思います。
--「ありのままの私を愛してほしい」というタイプは自分本位に感じるんですが、そういう人も「振り回されてる」んでしょうか?
はあちゅう:それは、「あなたに合わせない」っていう拒絶に近いように思います。結局振り回されているんですよね。というのも、恋愛したら相手に合わせることが絶対必要になるので。
それぞれに違った個性を持つ人間が二人で一緒にいようとしたら、お互いに変化する勇気が必要だと思うんです。でも、「私だけは変化しない。彼が全部、私に合わせて」というスタンスを取るのは、それはそれで自分の理想に振り回されていることになります。
本当は素敵な人がいたかもしれないのに、「私は、ありのままの私を愛してくれる人が好き」という思い込みを持つことで恋を逃してしまうかもしれませんし、根は同じなんだろうと思います。
柔軟に自分を変えていけて、でも自分の手綱はちゃんと握っているということが、恋に振り回されないためには大事だと思います。
--はあちゅうさんは、恋の失敗ってありますか?
はあちゅう:たくさんありますよ。めちゃめちゃ忙しい男性とお付き合いした時に、仕事が終わらないから「夜中の2時まで待ってて」と言われて、夏の深夜にクーラーの効いたカフェで何時間もブルブル震えながら待ってたんです。でも、2時になったら「ごめん、あともうちょっとかかる」と彼に言われて3時になって。3時になったら、彼から「今日、お前、俺に会いたい?」というメールが来て、「え? 会うんじゃなかったの?」と驚いてしまって。4時になってから、自腹でタクシー代を払って自分の家に帰りました(笑)。結局、私がもう嫌になっちゃって。なんでそこまでしなきゃいけないの? ってイラッとしたんです。
あと、芸能系のお仕事をしている人を好きになった時に、その人はとにかく飲みまくるので、自分もそういうノリについていきたくて、本当はすごいお酒弱いのをムリして飲んだりとか。楽しくもないのに、カラオケのあるバーの一角に座って手拍子してたりとか。「この時間なんなんだろう? 私、何やってるんだろう?」って、自分でも疑問に思ってました。
そういうのは、多々経験しましたね。色々失敗してきました。20代の前半は本当に、良くない恋愛ばかりしていました。
--キチンとした人というイメージがあるんですけど、はあちゅうさんって男性に「ギャップ萌え」されませんか?
はあちゅう:「ギャップ萌え」……あるのかな? 私、好きな相手に合わせて変わるかもしれないですね。女性って、結構そういうところがあると思うんですけど……たとえば年上の恋人には甘えるとか、年下の彼氏なら甘えさせるとか。私も、付き合う相手に合わせて自分を変えますね。
ただ、付き合っていくと、段々と恋人が「幼児化」していくことが多いです。どんどん何もしなくなっていくというか。私がつねに先に動いてしまうので。向こうが動くのを待つより、私が動いたほうが早いと思って、それで恋人がダラダラするようになっていくという……。
でも、これまでの経験から、いったんダラダラした人をシャキシャキ動くようにはできないとわかっているので、お互いの役割分担を決めます。たとえば、「私が家事やるから、あなたは家賃払って」とか、「家のことは私がやるから、外出する時は車出して」みたいな。ほかのところで釣り合いを取るようにしています。
というのも、同棲している場合、「家事を半分ずつやる」というのはケンカになっちゃうと思うんですね。けど、担当する役割が全然違うとケンカにならないんです。
--それ、いいルールですね。
はあちゅう:そうですね。そうしたからといって、まったく衝突しなくなるわけじゃないですけど、バランスは取るようにしていますね。
--恋人とのケンカをどう捉えてますか?
はあちゅう:私は、ケンカをきっかけに恋人と話し合うことが多いです。それで一緒にいられるし、プラスになることもあります。
ケンカをして最終的に別れるような場合は、離れる理由が絶対にあるので、それはちゃんとお別れして新しい人生に進むしかないですよね。ケンカをすると、誰でも究極は「それでも私はこの人と一緒にいるのか、いないのか?」というところに行きつくと思うので。
別れるまでいかなくても、ちょっと距離を置くことで「それでも一緒にいたいな」と気づけることだってありますから。
結婚していないと、ちょっとしたイライラが、「もう別れようかな」という気持ちになることはありますよ。夫婦じゃなければいつでも別れることができるので、つねに自分の選択次第で関係が変わるというハラハラ感はありますね。
はあちゅうさんは、自分の中で恋人とのバランスをちょうど良く取っているようです。また、スムーズに恋が進展しないと少しでも思っている女性は、「柔軟に自分を変えて、でも自分の手綱はちゃんと握る」ということを心がけてみては? きっと、これまでとは違う恋の進め方ができるようになるはずです。
次回は、「スピリチュアル」についてですが、なんと最終回になります……! どうぞお楽しみに!
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