異性に好意を寄せられたり、コミュニティの中で注目されたり、褒められたり関心を持たれたりすると、嫌で嫌で仕方ない。そんな人が一定数いらっしゃいます。
いわゆる「好き避け」と言われる現象で、好意を寄せてくる人が仮に自分が「いいな」と思っている人でも、好意を寄せて来た瞬間に冷めてしまうことさえあります。
友達にその相談をしても「何を贅沢な」「お高く止まっちゃって」と言われ、なかなか理解してもらえなくて苦しんでいるということもあります。
今回は、そんな「人に好かれると辛くなってしまう」原因と対処法について解説していきます。
一番の原因は自己評価の低さ
この好き避けの一番の原因は自己評価の低さにあります。
自分そのものへの評価が低いので、大前提として「こんな自分が人に好かれるはずがない」という考えがあります。
ですから、誰かから好意を寄せられると、「こんな自分を好きになるなんて頭おかしいんじゃないか」「騙そうとしているのでは?何か裏があるのかな?」という疑心暗鬼な気持ちがムクムクっと、湧き上がって来てしまうんですね。
仮に誰かとお付き合いすることになったとしても、「自分はあなたが評価しているような人間じゃない」ということを証明するかのように、わざと問題行動をして困らせるようなことをしてしまうこともあります。
なぜ自己評価が低くなってしまうのか?
自己評価が低くなってしまう原因がいくつかありますが、そのだいたいは
・他人からのひどい言葉で傷つけられた
・学生時代に大きな挫折を味わったままリカバリーできていない
・親に愛された経験がない(バカにされて育った)
の3つに大本の原因があります。
そこで自尊感情をメッタ刺しにされてしまったので、心が傷ついたまま現在まで回復せずに育って来てしまっているんです。
だからこそ、「こんな自分に価値なんてあるわけがない」という強烈な刷り込みが頭からこびりついて離れなくなってしまっているのです。
対処法は思い込みを手放すこと
「好き避け」の解決法として、「自分を愛せるようになろう」と提案している人はたくさんいますが、個人的には「好き避けをしてしまう人にいきなりそのハードルは高いだろう」と考えます。
そもそも「好き避け」をしてしまう人は、頭の中に「自分を愛する」という発想がないので、そんなアドバイスをされてもアラビア語で話されているように感じるほど、何を言っているのかわからないはずです。
自分を愛する前に、まずしなければならないのは、「自分には価値がない」という“思い込み”を手放すことです。
自分にも価値があるのかも?くらいで捉えておく
別に国から「あなたは価値がない人間ですよ!」と証書を発行されているわけではないので、どんなにこれまでの人間に「価値がない」と言われて来ても、これから出会う人間に「価値がある」と言われる可能性は十分にあるわけです。
好き避けの心理はその可能性を無意識でシャットアウトしまっているので、「もしかしたらこんな私にも価値があるのかなぁ」くらいに捉えることから始めたほうが健全です。
いきなり「自分を愛そう!」としてしまうとかなり難易度が高くなります。
「価値がないという信念は過去の経験によって作られた思い込みである」
そう認識するだけでも好かれて辛くなると言う状態は少しづつ改善されていくはずです。
(川口美樹 /ライター)
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