大学などの同じサークル内の複数人が同時に1人の女性を好きになると、運営に支障が出たり、サークル自体が崩壊したりことがあります。
その発端である女性を"サークルクラッシャー(以下、サークラ)"と呼ぶそうです。
『岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私 サークルクラッシャーの恋愛論』(鶉まどか/コア新書)には、かつて自らサークラ行為を繰り返した著者から見た、現代の若い男性たちの実態が事細かに分析されています。
恋愛に受け身であるために「草食系」と呼ばれる男性たちには、ねじれた本性が隠れているようです。
また、実際に「草食系」と付き合う際の注意点も学べます。
「草食系」2パターン、"クラッシャられ"・"恋愛童貞"とは
鶉まどかさんの著書では、2パターンの「草食系」男子が紹介されています。
1つ目は、"クラッシャられ"草食系男子。サークラに引っかかる危険性のある男性のことを指します。
極端に消極的で、リスクを嫌うため恋愛経験がまるでないのだそう。
彼らには同性の友達も少ないようです。
2つ目のパターンは、"恋愛童貞"草食系男子。
これは、客観的に見てもモテるスペックをもっていて、一見"クラッシャられ"と対局にあるのですが、恋愛に「受け身」なことは同じ。
"熱烈な恋心を抱いた記憶"がないためデートプランも立てられず、家デートになることが多いそうです。
とくに食事まで女性に求められるがまま、みずから作ったものをふるまうのだとか。
よく「奥手」と勘違いされますが、そうではなく「受け身」。
みずから手を出すこと自体を拒んでいる点がポイントです。
草食系男子の「恋愛したくない」はウソ
草食系男子はたいてい「そもそも恋愛なんて無理強いされることじゃない」という主張をします。
しかしそれは、本心ではなく、受け身である自分を正当化しているだけだと、鶉さんは指摘しています。
"クラッシャられ"は、リスクをおそれるあまり、安全地帯から抜け出せません。
その結果、サークラが近づいてきたときに危険に気づけず、みずからコミュニティを崩壊へと導いてしまいます。
一方"恋愛童貞"は、高い理想を抱えながら、向こうから言い寄る女性がいればとりあえず付き合い始めます。
けれど、なにを言われてもただ言いなり。最終的には不満を募らせ相手を切り捨てるのだといいます。
彼らはどちらも、失恋から学びません。
責任を相手の女性に押しつけ、先に述べたような主張を平気で口にします。
そこに、恋の「ねじれ」があるのです。
「受け身」の男性との正しい付き合い方は?
"恋愛は、人間関係の一つだ。人間関係において、一方が受け身であり続ければ、当然ながら関係が深まっていくことはない"
鶉さんはそう述べます。
「受け身」な男性と付き合う場合、まず彼らの姿勢をけっして許してはいけません。
受け身でいるから"成長することもなく、同じ失敗を繰り返す"のだと覚えておいたほうがよさそうです。
草食系とうまく恋愛する具体的な方法は、本に載ってはいませんが……とどのつまり、ケンカをすればいいのだと思います。
「受け身」な男性がもっとも嫌うことを、あえてさせるより他にないのです。
心の奥底からあふれる感情と感情をお互いにぶつけ合わなければ、心を打ち解け合って恋人関係を築くのも、結婚をしてともに過ごしていくのも、難しいでしょう。
さいごに
鶉さんは、かつてサークラだったことを懺悔するわけではありません。
被害者は、むしろ彼女自身かもしれないのですから。
結局のところ、彼女は本当に愛した相手にも、どんなにデートプランを練って連れ出そうと、150万円を貢ごうと、「受け身」であるために振り向いてもらえず、破綻たんしてしまったそうです。
2009年に「草食系」という言葉が生まれてから、今ではすっかり浸透しています。
もう彼らに翻弄され続けるわけにはいきません。
今こそ彼らの恋の「ねじれ」を暴き、ほどいてあげるときでしょう。
(平原 学/ライター)
公開日:2017年11月8日
更新日:2019年4月15日
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参考:『岡田斗司夫の愛人になった彼女とならなかった私 サークルクラッシャーの恋愛論』鶉まどか/コア新書
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