恋愛プロフェッショナルの川口美樹です。
僕は、「届けたいのは恋愛の本質」というキャッチコピーの元、恋愛プロフェッショナルとしての情報発信を続けています。
そして今回のテーマは『ステータスではなく「人間性」という本質で愛されるために必要なこと』。
本当は、これをテーマに一冊本を書きたいくらいですが、今回はコラムということで、ぎゅっと絞ってお伝えしたいと思います。
目次
婚活市場に見る、男女の本音
婚活市場のデータは非常に正直で、様々な統計やアンケートから、男女の本音がくっきりと浮かび上がります。
女性は男性を金で選ぶ
女性は明らかに「上昇婚志向」です。
どんなに人前では「年収なんて気にしない」と言いながら、検索フィルターを500万円以上に設定するのです。
そんな女性の意識に、男性は経済的なプレッシャーを感じ、結婚したくないと想うひとが増えています。
男性は女性を年齢で選ぶ
そして男性は明らかに「年齢志向」です。
どんなに人前では「年齢なんて関係ない」と言いながら、検索フィルターを20代に絞るのです。
そんな男性の意識に、女性は(出産年齢もあり)加齢へのプレッシャーを感じ、早いうちに結婚しないと、と焦ります。
スペックやステータスは永遠ではない
このように多くの人間は、「自分はそうではない」と思いながら、想像以上に見た目のスペックや、社会的ステータスによって相手を判断しています。
それは覆しようのない事実であり、ある意味では「優秀な遺伝子を残したい」という種の保存の欲求に素直であるとも言えます。
しかし、人間が他の動物と違うのは、「つがい」になってからの期間が異様に長いことです。
どんなエリートでも、今のビジネスが破綻すれば破産をし、どんな美女でも、年齢を重ねれば必ず老いていきます。
つまり「一緒になったその時」は良くても、ステータスやスペックで相手を選ぶと必ずあとあとになって後悔することになるのです。(実際にそれで離婚している人がなんと多いことか)
逆に言えば、生涯にわたって幸福を得ようと思った時、自分という人間をPRする上でスペックやステータスを武器にしてはいけない、ということでもあります。
生涯愛される人が持っているもの
では、いったい何があれば、「ずっとこの人と一緒にいたい」と思われる人間になれるのでしょうか?
僕は、最低限の次の3つの素養が必要だと思います。
・くだらないプライドを捨て、問題に正面から向き合えるメンタル
・一発逆転を狙わず、コツコツと地味な努力を続けられる忍耐力
・時代の変化に対応し、常に価値観をアップデートできる柔軟性
エゴよりも問題解決を優先できるか?
人生は問題の連続です。お金・人間関係・健康・子育て、様々な分野でいろんな問題がじゃんじゃん振ってきます。
この時、プライドの保身や利益を守ることを優先せずに、それを手放してでも、徹頭徹尾「問題を解決すること」にコミットできる人は、生涯愛される人になります。
理由はシンプルです。単純に信用できるからです。
これは自己犠牲とは同義ではありません。ただの「いい人」になると、収入も幸福度も上がらないことは統計的な事実です。
「いい人」は、嫌われたくないだけなので、それも結局は自己保身です。
そうではなく、自分と自分の大切なものを守るために、嫌われることも辞さない勇気が必要なのです。
急成長は急下降をもたらす
FX自動売買・仮想通貨・情報商材・オフショア投資などなど、世の中には「スペックやステータスを向上させたい」人たちを刺激する甘い誘惑が溢れています。
昨今の芸能人や役人の不祥事を見ていると、権力の上にあぐらをかいた人間は、必ずどこかで引き下ろされるし、その権力を利用しようとした人間も制裁が加えられています。
みんな「一発逆転」を狙って、成功を手に入れようとしているわけですが、最後の最後に勝つのはいつだって「コツコツやってきた人間」です。
目の前の甘い誘惑に負けずに、大切なもの(恩・義理・人情)をしっかり大事にできる人には、時間はかかりますが何回でもチャンスがやってきます。
そしてコツコツ努力してきた人は、そのチャンスをコツコツ努力して着実に物にしていくのです。
そうやって積まれた信用は、周囲からの評判となり、良き伴侶を得ることにも自ずと繋がっていきます。
時代の変化スピードについていく
時代の変化のスピードが早い分、その時代を生き抜いていくためには、その変化に素早く対応していかなくてはいけません。
前述の女性の上昇婚志向などはこの最たる例です。
30代前半で年収400万円を超えている人の方が少ないということはデータで示されているのに、いつまでも「男はそのくらい稼いでいないと」という親世代の価値観のまま生きている。
そんなことでは、相手の人間性を正確に把握することなんてできません。
男だろうと家事や育児をするのが当たり前、女だろうとキャリアを伸ばし収入を上げるのが当たり前。
どっちかがどっちかを担当するのではなく、二人のことは二人で解決する。そこに全員に適応できる正解なんてなくて、二人にとって一番いい方法があるだけ。
その二人にとっての一番、を模索できる人でないと、生涯愛されるなんてことは絶対にかないません。
「人間性」で勝負する大切さ
ここまで書いたことは、ハッキリ申し上げて日本人のほとんどが実行していないことです。
ほとんどの人が、自己の保身を最優先に考え、楽して成功しようとし、時代にそぐわない価値観を捨てようとしません。
それゆえ、あなたが自身の人間性を高めようとすれば「そんなことしてどうするの?意味ないよ」とばかにする人が出てくるかもしれません。
しかし一方で、そのほとんどの人が「自己の保身を最優先に考え、楽して成功しようとし、時代にそぐわない価値観を捨てない人」を愛したいと思わないのもまた事実。
みんなやった方がいいとわかっていながらもできていないことを、愚直に誠実にできる人だからこそ、周囲から信用され愛されていくのです。
そしてそれこそが「恋愛の本質」なのです。
(川口美樹 /ライター)
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